概要
永谷園とは、日本の食品会社の一社である。
企業理念は「味ひとすじ」で、主にお茶づけシリーズに使われる歌舞伎の定式幕をモチーフにした派手なカラーリングのパッケージが印象的。
創始者は江戸時代の農家永谷宗円(ながたに そうえん)にまでさかのぼり、宗円が「青製煎茶法」(せいせいせんちゃほう)を編み出して日本の喫茶文化に一大革命をもたらした事を皮切りに、茶屋として茶量(煎茶道用の茶匙)を切り売りするなどして成功。
時を経て1953年に企業として出発し、「お茶漬け海苔」のヒットによって大企業へと躍進するきっかけを得た。
主にお茶漬けの素やふりかけなど、ご飯ものに関連する副食品を開発・生産・販売している。
一時期は外食産業にも裾野を拡大していたが、現在は撤退。子会社が「ビアードパパ」を運営してはいるものの、永谷園としては直接運営していない。
2002年ごろから大相撲にスポンサーとして出資し、懸賞金も出している。
フリーズドライ製法による味噌汁や、ラーメン鍋やちらし寿司など手間のかかる料理を手軽にする副食品(いわゆる「○○○の素」)を多数開発している。
中には「そばめしふりかけ」や「ラーメン茶漬け」、「カレー味のふりかけ」に「トースト用ふりかけ『トッピー』」など、普通の企業が手を出さなかったような“キワモノ”メニューに敢えて突っ込んでいく怖いもの知らずな一面もあり、そういう意味では一部から「変態企業」の称号を与えられている。
CMでは多数の芸能人を起用しており、和田アキ子と北島三郎の出現率が高い。
独自の撮影法やカメラワークでも知られ、ダイナミックかつシンプルな作品を多数輩出している。
なかでも看板商品お茶漬けの音を立てながら食べるCMは「美味しそうに食べて食欲が湧く」「音を立てて食べるのは不快」と賛否両論ながら話題になり、フォロワーを生み出したり同人界でもネタにされたりした。近年は大相撲の力士が喫食役で出演している。
低年齢向けのTVアニメや特撮番組とのコラボレーション企画にも、積極的に参入している。
以前、「新CMのコンペでタレントのダミーとして広告代理店の若手社員が食べる映像をプレゼンしたところ、想定していたタレントではなくダミーの広告代理店社員をCMに起用した」事がある。
関連イラスト
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ピーチ姫救出大作戦!:映画とのコラボで当時発売された「マリオふりかけ」がCMと映画で登場した。
丸美屋:ふりかけ、中華の素、キャラクター食品などで本社と双璧をなすライバル企業の一社。