概要
『星のカービィ2』にて初登場したキャラクター。その名の通り頭にプロペラがついている。
普段は何もせず動くことはなく、カービィだけで近づいても笑顔になるだけで何もしてこない。
しかし、こいつの真の恐ろしいところはリックなどの仲間を連れているときに彼に近づくと普段のかわいらしい表情から一変、目をかっと見開いた、目力を感じる恐ろしい表情になって猛スピードで追いかけてくるのだ。
しかもこの時は、接触ダメージが即死になっているため、触れてしまうと仲間との合体が一発で解除されてしまうほか、吸い込みが一切効かなくなる。そんなスペックでしつこく追いかけてくるうえ、アイス系統以外のコピー能力に対しては非常に高い耐久力を持つ。
合体時に倒すには「リック+バーニング」「クー+スパーク」「カイン+スパーク」等で一定時間ダメージを与え続けるか、アイスで凍らせるしかない。
合体を解除すれば、もとの状態に戻る。
さらに問題になるのが、この状態をなんとかやりすごそうと、回避を続けた場合である。逃げようにもプロペラーの方が圧倒的に速く、狭い場所で遭遇した場合は絶対に追いつかれる。
一定時間回避して堪忍袋の緒が切れたプロペラーは、横一線へ突っ込む突進モードに切り替える。この一撃を最後に画面から消え去るのだが、こうなると合体を解除しても元に戻らない。すなわち接触ダメージは即死判定のままなので、仲間との合体を解除した状態で直撃を受ければ、カービィが一撃必殺されてしまうのである。
『星のカービィ2』のもうひとつの目的である「虹のしずく」を集めるステージにもいることが多く(虹のしずくは仲間と合体したコピー能力でない取れない場合が多い)、虹のしずくを取りに来るカービィたちに容赦なく襲いかかる。また、とある場所では狭い所にプロペラーが5体もいる部屋があり、仲間と合体した状態で入るとプロペラーが5体とも凶暴化し、悲惨な目に合う。
・・・以上のことから『星のカービィ2』におけるみんなのトラウマである。
その後の登場
『カービィのブロックボール』では、倒すと「チェンジャー」が出現し、取るとコピー能力ルーレットが始まってボタンを押すことで好きな能力を手に入れることが出来る。
『星のカービィ3』にも登場。卵から色と表情の異なる5種類のうちのいずれかが出てくる。
基本的に動きはゆっくりだが、ピッチ以外の仲間と合体している時は、一緒に連れている仲間と同じ色のものが高速で追いかけてくる(リック:黄、カイン:青、クー:黒、ナゴ:茶、チュチュ:赤)。
こちらは接触しても合体が解除されることは無く、倒さずしばらくすると上昇して画面の外へ消える。
『星のカービィ64』ではカービィがコピー能力を持っている時だけゆっくりと追いかけてくるが、そこまで大した敵ではない。色は薄紫色。
吸い込むとかつての弱点であったアイスをコピーできる。(プロペラーがコピー能力を持っているのは64のみ。)
リフトアップすると宙に浮くが、ある程度の高さまで達するとプロペラーが消滅する。
『64』以降、しばらくプロペラーが出ることはなかったが『ロボボプラネット』で約16年ぶりの復活を果たした。今作においては世界観に合わせ機械化した姿で登場。普段はおとなしい表情だが、カービィが近づくと『2』に似た怖い形相に変貌して襲い掛かる。この状態でぶつかるとスカーフィみたく爆発する。また、新たに大型種としてグランドプロペラー(普通のプロペラーとは異なり、頭にプロペラが二つある)が登場した。
『スターアライズ』にも続投しており、やはり近づくと襲い掛かり怖い形相に変貌している状態でぶつかると爆発する。
近年では『2』当時と比べて異常なダメージを与えてくるスペックがなくなったうえ、追尾スピードも普通の敵のレベルになったため、単なる空中の敵キャラクターという立ち位置に落ち着いている。
漫画作品『デデデでプププなものがたり』でもモブとして登場する場面がたまにあったが、こちらでは意外にも豹変前の顔で描かれた事が一切無い。
関連タグ
スカーフィ:こちらは吸い込もうとすると襲ってくるキャラ
デスドクロン:カービィシリーズに於ける即死キャラ