ポーズ画面での説明
(太字部分は赤文字)
Wii版
ハルカンドラに ねむる、4つくびの
あかきドラゴン「ランディア」。
いにしえのじだいより この星の
しんせいなるまもりがみと
されて きたのだが…
Wiiデラックス版
ハルドラボ火山の 火口にねむる、
4つ首の守り神 ランディア。 いにしえの
時代より この星に すむ、神せいなる
守り神で あったという。 しかし なぜ目ざめ、
とつぜん あばれ出したの だろうか…
概要
ランディアとは、ゲーム星のカービィWii・星のカービィWiiデラックスに登場するボスキャラクターの一体である。
ハルカンドラの最奥に聳え立つハルドラボ火山に眠る4つ首のドラゴン。
しかし、どういうわけか突然目覚めて暴れだしてしまい、マホロアの舟であるローアを撃墜したことで、ローアがポップスターに不時着する原因となった。
舟を修復し、ハルカンドラに向かった一行をまたしても襲撃し、撃墜してくる。
ハルドラボ火山に乗り込み、彼を倒すことが最終的な目標である……はずだった。
戦闘
前半戦
レベル7「デンジャラスディナー」のボスとして登場する。前半戦での初登場時は四つの頭を持つドラゴンの形態。
エクストラモードでは紫色に変色する。
- ファイアブレス
それぞれの首から1回ずつ、合計4回炎を発射する。
- テイルアタック
地面に降り、尻尾で叩きつけながら3回転。回転する度に距離を詰めてくる。
- グライドアタック
上空から地面に向かって高速で突進。
- ツインブレスファイア
ステージ中央から左右に向かって火炎放射してくる。真下か両端が安置。
- ウィンドカッター
画面端から風の刃を8発発射する。方向がランダムなので適宜ガードするのが大事。
バトルウィンドウズの「レッドドラゴン(グランドドラゴン)」を彷彿とさせる技。
後半戦
体力を削っていくと四体のドラゴンに分裂して攻撃を仕掛けてくる。
グライドアタックが2体ずつ同時になったりといったパターンの他、以下の技を使用する。
- グランドクロス
上下左右に1体ずつ陣取り、十字状に電撃を発射する。3回連続で繰り返し、1回行うごとに位置を変える。
形を保ったまま1回転するパターンも。
- ファイアレイン
全員同時にファイアブレスを真下に放つ。
- フォーメーションパス
最初に王冠を被ったランディアが大きな火炎弾を生み出し、四隅に陣取ったランディアが火炎弾をパス回しする。最後は王冠を被ったランディアが画面奥に火炎弾を飛ばし、画面中央に突っ込んできてフィニッシュ。
真実
「よく、ジャマなドラゴン ランディアをたおしてくれたネェ…」
ランディアを倒すことで明らかになる真実。
それは、ランディアは古の時代からこの星に住んでいるというハルカンドラの神聖なる守り神であり、マホロアがランディアに挑んだのは彼が守る(封印している?)マスタークラウンを奪うためだった。
ハルドラボ火山にあったローアを利用しランディアを倒そうとするも敗れた彼は、「星のカービィ」を騙してランディアを倒させ、マスタークラウンを奪うことに決めたのである。
企みが成功し、クラウンを手に入れたマホロアは「虚言の魔術師」としての本性を現し、全宇宙を支配する手始めとしてプププランドを侵攻することを宣言し「アナザーディメンション」に去った。
その時、倒れたはずのランディアが起き上がり、カービィ達を乗せてマホロアを追うのだった。
なお、分裂時はクラウンをかぶった個体が耐久力が低く弱点になっており、大ダメージを狙える。
「クラウンを封印している」という暗示かもしれない。
飛べ!星のカービィ
ポップスターの…いや、
ぜんうちゅうの大ピンチに
ランディアが たちあがる!
カービィと手をくんで、
いくうかんロードへとぶ!
(星のカービィ Wiiより)
ポップスターの…いや、この
全うちゅうの 大ピンチに
守り神 ランディアが 飛びたつ!
カービィたちを せに のせて
異空間ロードへと、いどむ!
(星のカービィ Wiiデラックスより)
レベル8「ザ ラストバトル イン アナザーディメンション」ではカービィ恒例のシューティングになるのだが、この時能力が「ランディア」になる。つまり、ランディアはボスでありながらスターシップのポジションでもあると言うことである。
しかし、ランディアは溜め撃ちができるほかなんと無敵攻撃の突進もでき、スターシップよりもはるかに高性能である。
ただ、ステージである「ザ ラストバトル イン アナザーディメンション」はどこぞのトラウマを喚起させるような仕掛けがあったり、ボスであるローアがかなりの強敵だったりするため、相応の性能と言えるかもしれない。
使用技
コマンドは『Wiiデラックス』準拠。『Wii』では「B」が「1」、「A」が「2」になる。
- スターブレス(B)
星型のブレスを連射する。
- バーストブレス(B長押し)
ボタン長押しによるチャージで発動。
貫通効果を持つ強力な星型のブレスを放つ。
チャージ中は移動速度が落ちるほか、被弾するとチャージ状態が解除されてしまう。
- ランディアほう(B長押し+コントローラー振りorレバガチャ)
貫通効果を持つ超強力な星型のブレスを放つ。さらに前方に強力な星型弾2発、後方に3発の星型弾を撃つ。
バーストブレス同様、移動速度低下と被弾によるチャージ強制解除には注意。
- スパイラルドラゴン(A)
錐揉み回転しながら光を纏って突進する。無敵効果を持つ。
その後の登場
トリプルデラックスではペインシアが描いた偽物という形で再登場する。
ロボボプラネットではミニゲームみんなで!カービィハンターズでも「ランディア」と「ランディアEX」が登場する。
『Z』でのクエスト説明によると、プププ王国の守護神という設定になっている模様。ヒーローソードレア9装備のモデルともなっている。
さらにマスタークラウンの力に飲まれた異世界のランディアであるアナザーランディアも登場する。色合いはあいつそっくり。
戦闘BGM
正式曲名:「4つ首の守り神:ランディア」
作曲者:石川淳
堂々とした雰囲気を纏う、壮大で神々しい曲。
本作ではHR-D3戦後半(『Wiiデラックス』では『ディスカバリー』の「シャウト オブ デデデ」に変更)、ギャラクティックナイト戦前半(『Wiiデラックス』では1Pがカービィかバンダナワドルディの時限定)でも流用されている。
『スーパーカービィハンターズ』では新規アレンジが行われた。
漫画版
今日もまんまる日記!
4巻ではタランザの動物博物館の展示、5巻ではアーティストカービィが描いた漫画という形でモブ的な出演だったが、本格的な登場となったのは『Wiiデラックス』編が掲載された6巻。
他のキャラとは違い吹き出しが集中線型に、台詞のフォントが明朝体になっている。
ローアに乗ってハルカンドラに不時着した一行を追い返そうとするが、カービィがフェスティバルをコピーして踊ったことで爆発を発生させてしまったため当然激怒。
不時着の衝撃ではぐれていたブレイドナイト・ホットヘッド・ワドルドゥ・チリー・ボンカースを洗脳してしまう(カービィが彼らを吸い込むとスーパー能力を得られ、解除すると正気に戻る)。
メタルジェネラルとの戦いで異空間に落ちそうになっていたところをカービィにドラゴストームで吹っ飛ばされるという方法で救出されたデデデ大王に対し、「マホロアはマスタークラウンを狙う邪悪な存在だ」と教えた。
……が、同様の方法でドラゴストームで吹っ飛ばされてきた他のメンバーが直撃してしまう憂き目に遭った。
その後は残りメンバーにもマホロアの本性、及び「強靭な心がないと欲で己を見失ってしまう」というマスタークラウンの危険性を語る。カービィ達に同行していた5人を洗脳したのも、クラウンの力で本能の欲望を増大させ、攻撃的な性格に豹変させることでクラウンから遠ざけようとしていたためであった。
しかしスーパーブレイドナイト・スーパーボンカースと戦っていた余波で吹っ飛ばされたメタナイトにぶつかられ、その衝撃でクラウンがメタナイトの頭に乗っかってしまう。
これには当然慌てていたが、カービィがメタナイトを正気に戻すべくギガトンハンマーでぶっ叩いた衝撃で、クラウンがデデデの頭に上下逆向きに突き刺さった(流血もしていた)際は「逆ならセーフ」と完全に無視していた。
その後は原作通りマホロアがクラウンを被ったことで変貌。だが彼は「皆が楽しめるテーマパークの支配人になりたい」という夢を持っていたため、アトラクションを作り出して皆と遊び始めたマホロアと、彼のせいで的にされたり黒歴史ポエムを朗読されたりしたデデデには終始突っ込んでいた。
『Wiiデラックス』編終了後も準レギュラー的なポジションに。
ハロウィン回ではカービィ宅に入ってお菓子を貰おうとしたデデデを強盗だと勘違いして丸焼きにしてしまう。
その際、「かつてマホロアと戦った際に異空間に飛ばされ、タランザに捕まっていた」(=4巻のエピソードでの一件)ことをカービィ達に語る。
町にいたタランザに火炎放射をかますが、彼は住人を洗脳してチアリーディングさせ、クィン・セクトニアをもてなそうとしていた。
4匹に分離して逃げようとするが、1匹とカービィを残して捕まってしまう。そこでカービィを乗せて戦おうとするも、カービィがタランザの持ってきたお菓子に釣られたため、結局捕まってパフォーマンスに参加させられてしまった。
……しかし、タランザはメッセージを「クィンセクトニア様スキ」と「クィンセクトニア様ラブ」をごっちゃにして「クィンセクトニア様ブス」にしてしまったためセクトニアに怒られることに。
その姿を見て「心が晴れた」と満足げにしているのだった。
余談
「ランディア」だけで検索すると「グランディア」など別のものが引っ掛かる可能性があるので、ドラゴンのランディアが見たければ「ランディア カービィ」といった風に検索するのがいいと思われる。
『Wiiデラックス』発売時のインタビューによると、熊崎信也ディレクター曰く「ランディア」という名前にしたのは「仲間になってもおかしくないようにするため」。
デザイン面でも「友達になれそうな感じ」がコンセプトとなっている。
関連タグ
デラックスでは
リメイク版である星のカービィWiiデラックスにも当然登場。『スーパーカービィハンターズ』に登場したランディアと同様、キバがしっかりと描かれるようになったので、多少印象が変わって見えるかもしれない。
残念ながら後日談であるマホロアエピローグでの出演は無く、ラスボス撃破後の彼らの動向は不明。
しかし、ランディアが守護(?)し続けていたものの危険性が今作で顕在化したことにより、それを制御し続けていたランディアの株が上がったという見方も。
小説版ではメタナイトはランディアが闇に侵されていなかったことから、クラウンを「持ち主によって善にも悪にも染まる存在」ではないかと考察していたが実際は「心に潜む闇をも増幅させ憎悪にそめる存在」であり、ランディアでさえも全ての力をコントロールできていないという。
憎悪と執念に支配され、滅びの呪縛そのものと化していたマスタークラウンを頭に携えて尚、理性を保ち続けていたランディアはまさしく守り神と呼んで差し支えない功績である。
……もっとも、クラウンの力をコントロールしきれずに心の闇に支配され、理性を失ったのが上述のアナザーランディアであるので、結果論ではあるがマホロアに奪われ、カービィたちの活躍でマスタークラウンが破壊されたことで、ランディアは救われたとも考えられる。
なお、ストーリーモードクリア後には、わいわいマホロアランドにランディアが遊びに来る。何故か頭に失ったはずのマスタークラウンがあるが、レプリカだと思われる(大方グラフィックの都合上ではあるが)。