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マホロアエピローグ

まほろあえぴろーぐ

Nintendo Switch専用ソフト『星のカービィWii デラックス』のサブストーリーのこと。正式名称は『マホロアエピローグ 異空をかける旅人』。
目次 [非表示]

※本編ストーリークリア後のシナリオなのでネタバレ注意!
















   クラウンは くだけ、異空にちった。

  マホロアは ちりぢりとなった パワーを

  集める旅に出る。 それは つぐないの旅か、

ふくしゅうの旅か、本当の心は 彼のみぞ知る。

 旅の はてに待つ、おどろきの結末とは!?


概要編集

本編ストーリークリア後に解禁される、いわゆる追加アフターエピソード。


カービィとの最終決戦に敗れ、滅んだはずだったマホロアだが、実は力を失った朧げな亡霊じみた状態で異空間(アナザーディメンション)に存在が残っていた。

此度は、そんな彼が異空間から脱出するために魔力を集めるというストーリー。


果たして、マホロアは力を取り戻して元の世界に帰還する事ができるのだろうか…?


進め方編集

自らトモダチを うらぎった

あやまちで、異空のドンゾコ

おちたマホロア。 異空をかけ、

ふっかつをかけ、うしなった

チカラを とりもどそう!


ストーリー開始時のマホロアは力のほとんどを失っており、できる事は小さな魔力球を撃つ事とジャンプする事だけ。力を取り戻すにはアナザーディメンション内にいる敵を倒し、『魔力』を集めてスキルを獲得しなければならない。

その際に如何にコンボを決められるかが効率よい魔力収集のポイントになっており、敵を倒すに至るまでの攻撃がいくつ続いたかでコンボ数が決定される。オブジェクトへの攻撃もコンボの起点になるので、一見無造作に配置されているように見えるオブジェクトも起点として利用すべきパズルのピース的存在になる。

また、いくつかの力はエリア中心部のエデンの間に、敵が所持する5つの「かじつのカケラ」を集めていくことで解放される。


操作キャラクターのスペック上昇要素は『星のカービィ スターアライズ』の「星の○○○○」にもあったが、今回は得た魔力を自分の好きな順番でポイント振り分けできる。つまりどの能力を優先して伸ばすかを自分で判断していくことになる。

また、おすそ分けの4人同時プレイにも対応。4人のマホロアが異空間を所狭しと駆け巡る様は、中々にカオスである。


このモードは、おみやげアイテム及びなりきりおめんを使用出来ない。恐らく時系列上の理由(マホロアの記事を参照)と思われる。


また、本モードでは残機制度やゲームオーバーの概念自体が存在しない。『ディスカバリー』のようなペナルティも無いため、ミスしても集めた魔力はリセットされずにそのまま復帰できる。




取り戻されてゆくマホロアのチカラ編集

基本的には『スターアライズ』での使用技と同じ。5つ目のかじつのカケラで全能力のレベル上限が解禁される。


  • まりょくきゅう(B離す)

全10段階。前方向に魔力球を発射。レベルを上げるとサイズや速度アップは勿論、溜め技の「レボリューションボウル」、同じく溜め技で氷を溶かせる「レボリューションフレイム」も撃てるように。


  • まりょくきゅう・天(上+B)

全7段階。上方向に魔力球を発射。レベルを上げるとサイズや速度アップは勿論、氷を溶かせる溜め技「レボリューションフレイム・天」も撃てる。前方への攻撃とは異なり、「レボリューションボウル・天」の段階は省略される。


  • ふゆう力

全7段階。読んで字の如く空中で浮遊する力。レベル最大では永久に浮遊出来る。

逆に言えばレベル上限になるまでは時間制限があり、これを見落とすと落下死が容易に起こる。空を飛べることが当たり前なカービィシリーズならではの落とし穴と言える。


  • 体力

全10段階(レベル5以降はゲージ2本目に突入する)。読んで字の如くHPを増やす。持久戦が得意なプレイヤーはこの強化を優先しても良いだろう。


  • リフバリア(地上L/R)

全4段階。ボス戦第一形態スーパー能力を受け止めていたあれ。ガード時にガード削りを受けないバリアを5回分展開する。レベルを上げるとバリアが壊れた時に相手にダメージを与える「リフカウンター」が発動出来る。


  • イカサマ

全10段階。要はマホロアの素の力。コンボが切れるまでの時間を長くしたり、敵撃破後に食べ物をドロップさせたり、移動スピードを上げたり、被弾後に一時的な無敵状態にしたり、果ては後述のマホロア砲やブラックホールを発動させやすくしたりと何でもござれ。

ちなみに、レベル9から10に上げるのに必要なポイント数は5,586pt(「ゴーゴーハル」の語呂合わせ)。


  • まりょくボム(下+B)

ステージ1で会得。全7段階。これまでの「ジェムリンゴボム」に相当。レベルを上げると数や威力を増やしたり、上+下+Bで「まりょくグランボム」を発動できるようになる。


  • マホロアストーム(D/B)

ステージ2で会得。全7段階。『20周年スペシャルコレクション』でカービィとレースした時に使っていた技。相手に向かって回転しながら突進、火を消したりゴルドーの接触も無視できたりする。レベルを上げると連続発動できたり、突進中に別の技を撃てたり、「ストームバースト」という追加ダメージ技も発動できる。

レベル最大では、高パワーな上に自由自在に方向を操れる、その名の通り嵐のような突撃が可能。コンボ数稼ぎにも優秀。


  • マホロア砲(ワザエナジー満タンの状態でX)

ステージ2で会得。全4段階。遂に実現してしまった、スターアライズでは「せーのでドン!」の演出でしか無かった、同キャラのボス戦で印象深いであろう技の1つ。ブラックオパールのような色の極太の光線で直線状に敵を薙ぎ払う。レベル上げの効果は範囲増大という、単純かつ強力なもの(エフェクトもド派手に)。ワザエナジーが貯まると使用出来る技その1。


  • キルニードル(下+上+B離す)

ステージ3で会得。全7段階。地面からスライムで出来た針を生やして敵を串刺しに。過去作と異なり針はしばらく残る。レベルを上げると針のサイズアップは勿論、溜め技の「ダブルキルニードル」や「クアッドキルニードル」も使用可能に。


  • いくうかんバニシュ(空中L/R)

ステージ3で会得。全4段階。『スターアライズ』初出の、エスパーの「バニシュ」のコンパチ技も勿論使用。異空間に隠れて移動、壁や相手の攻撃をやり過ごす。空中でしか使用出来ないのはご愛嬌。レベルを上げると隠れる時間を延長出来る他、出現時の攻撃判定が強化される。


  • ブラックホール(ワザエナジー満タンの状態で上+X)

ステージ4で会得。全4段階。同キャラのボス戦で印象深いであろう技の1つ。頭上に星型のブラックホールを設置、敵やオブジェクトを吸い込む。レベルを上げると攻撃力や吸引力、サイズが上昇(エフェクトもド派手に)。ワザエナジーが貯まると使用出来る技その2。

使用時はマホロア砲との選択となるが、あちらのように完全に時間を止めて撃つわけではないものの、コンボ稼ぎや攻撃範囲という点ではこちらの方が優秀。









さらにラスボス戦では…




立ちはだかるエレメンタルボス編集

登場するエレメンタルボスは、ウィスピーウッズを除いたポップスターでカービィ達が戦ってきたボス達の強化版。しかしEx版とは違った方向性で強化されており、行動パターンはEx版以上に複雑化している。




ステージ一覧編集

1つの巨大なマップが複数エリアに区分けされており、1つステージをクリアするごとに次のステージを覆っていた雲が消えて先に進めるようになる。

新しいステージがオープンした際にはその入り口に向かって点線が表示されるため、迷子になる心配はない。また、マップ内のどこかにも魔力が隠されているのでくまなく探してみよう。

通常ステージ編集

基本的には本編のエリアをモチーフとした構成となっている。ボス直前のステージはディメンションウォールに追いかけられることになる。

なお、ステージ名の頭文字を並べると……?


  • 異空のエアグリーフ

辺り一面翠のエリアで、クッキーカントリーがモチーフ。


  • 異空のプロムゾーン

マグマと熱砂に覆われた紅いエリアで、レーズンルインズデンジャラスディナーがモチーフ。


  • 異空のポセインブール

海と氷に満ちた蒼いエリアで、オニオンオーシャンホワイトウェハースがモチーフ。


  • 異空のロスカドーラ

建物が多い紫のエリアで、ナッツヌーンエッガーエンジンズがモチーフ。中ボスタワーもある。


  • エデンの間

マホロアが最初のかじつのカケラを手に入れた際に訪れたエリア。マホロアがかじつのカケラを集めると、中央にある祭壇燭台の炎が1つずつ灯っていく。

カケラを全て集めてから訪れることで最終決戦が開始する(最初に訪れた場所からエリアを1周した後で戻ってくるという流れは『鏡の大迷宮』に近い)。


特殊なステージ編集

  • しれんのトビラ

通常ステージとは別個に用意されている、特定の技を一定以上のレベルまで強化すると挑戦できるステージ。ようはチャレンジステージのようなもの。

強化した技を駆使して挑むこととなり、大量の魔力を稼ぐ絶好のチャンス。


  • まりょくオーブ

一部の通常ステージに用意されている魔力を秘めたオーブ。これがあるエリアに入ると雑魚ラッシュや中ボス戦が始まる。敵の攻撃が当たってしまうとまりょくオーブにダメージが蓄積してしまうため、タワーディフェンスのようにこれを守りながら戦うこととなる。

敵を全滅させると、まりょくオーブの受けたダメージが少ないほど魔力が多くもらえる。しかしまりょくオーブが破壊されると大爆発に巻き込まれてしまうので要注意。


  • 隠しエリア

最終決戦含む全てのステージをゴールド評価以上でクリアした上でしれんのトビラを全てクリアしていると、異空のロスカドーラにエクストラステージが現れる。魔力獲得のための周回には最適。

さらに、異空のロスカドーラのステージセレクト画面に置いてある魔力を取ると……?


関連BGM編集

メインテーマ編集

正式曲名:「断罪のマルスプミラ」

作曲者:下岡優希


タイトル画面やステージセレクトで流れる、本モードのテーマ曲。

支配してアゲルヨォ」「彼方からの旅人マホロア」「無限のチカラ」「CROWNED」「彼方からのおとしもの」のフレーズが散りばめられた一曲。

「CROWNED」に使われているアンビルの音色が特徴的。

「マルスプミラ」(Malus pumila)とはリンゴの学名のこと。ちなみに本作発売前に公式Twitterでは先行して曲名が公開されていた。


通常ステージ編集

メインストーリーで流れているBGMのアレンジが使われているが、いずれも原曲から主旋律が崩されたりテンポが変わっていたりなど大幅な違いが特徴。


正式曲名:「翠の風のリミックス」

作曲者:安藤浩和


異空のエアグリーフで流れる。「森をぬけて」と「丘をこえて」のアレンジで、一部「彼方からの旅人マホロア」のフレーズも使用されている。


正式曲名:「紅の熱砂のリミックス」

作曲者:安藤浩和


異空のプロムゾーンで流れる。「砂の荒野」(3/4拍子になっている)と「ハルドラボ火山」のアレンジ。

全体的に和風のテイストで、時計の秒針のような効果音も入っている。


正式曲名:「蒼の零度のリミックス」

作曲者:安藤浩和


異空のポセインブールで流れる。「フリージング・テンプル」と「かいていさんぽ」(短調に変更)のアレンジ。


正式曲名:「ココロ知ル喪失ノ航海ヘ」

作曲者:安藤浩和


異空のロスカドーラで流れる。「断罪のマルスプミラ」と「勝利への道」のアレンジ。

一部「彼方からのおとしもの」・「彼方からの旅人マホロア」・「スカイタワー」のフレーズも使われている。


その他編集

正式曲名:「VS.ラパリパルパーズ」

作曲者:下岡優希


各ステージのラストにある雑魚ラッシュや中ボス戦で流れる。

前半は「VS.スフィアローパー」、後半は「断罪のマルスプミラ」のアレンジ。


正式曲名:「トライアルドアーズ」

作曲者:下岡優希


しれんのトビラで流れる。

「アナザーディメンション」のアレンジで、全体的にテンポアップしている。


正式曲名:「ソウル散る忘失の絶島で」

作曲者:安藤浩和


各エリアの最終ステージで流れる。

『ディスカバリー』の「フォルガトゥン・ガル」で流れていたBGMが流用されている。


正式曲名:「激熱!エレメンタルボスバトル」

作曲者:下岡優希


通常ボス戦で流れる。

メインストーリーの通常ボス戦「白熱!ボスバトル」をロックでハイテンションにアレンジした曲。『スーパーカービィハンターズ』版のオリジナルフレーズも前奏に入っている。

中盤には「断罪のマルスプミラ」、イントロとループ直前には「支配してアゲルヨォ」のフレーズが使用されている。


余談編集

遺跡や不思議なかじつ等、どこかに似た文明の跡が点在するが、詳細は不明。

ステージセレクト背景には、エッガーエンジンズの鉄塔らしきものが浮いている。


なお、本エピソードはストーリーモードクリアで解禁されるが、冒頭のカービィたちに敗れた回想をよく見ると、本エピソードは正確にはエクストラモードの後日談(もしくは、小説版の「天駆ける船と虚言の魔術師」のような時間軸)である。


関連動画編集

Nintendo Direct 星のカービィWiiデラックス マホロアエピローグ「異空をかける旅人」


関連イラスト編集

マホロアエピローグFragmentum

マホロア エピローグマホロア


関連タグ編集

星のカービィWiiデラックス マホロア

異空をかける旅人 - 表記ゆれ

ボロロア - 本モードのマホロアの外見についてファンから付けられた愛称


他作品のスピンオフモード編集

メタナイトでゴー! メタナイトでゴーDX デデデでゴー! メタナイトでゴーリターンズ 星の○○○○


































元々マホロアは『デデデ大王のデデデでデンZ』発売時に「『Wii』本編後に異空間を彷徨いながらもどこかから脱出できた」ということが明かされていたのだが、本モードはこの部分を補完している。

各技を強化するごとに強化画面におけるマホロアのコメントも変化するが、最大まで強化すると一部は他作品のことを仄めかすような発言になる。

(例)

まりょくきゅう・天→「コレで おソラの国マデ 支配デキちゃうカナ?」

イカサマ→「コレから シカケでイッパイの 遊園地デモ 作ロウカナ?」

マホロアストーム→「コレなら ダレとレースしてモ 勝テちゃうカナ?」


そしてマホロアの各種能力を最大強化すると、なんとスペシャルページのマホロアについての内容が変化する。

最後に立ちはだかったモノを打ち倒し新たな世界へ旅立ったマホロアが、心からのベストフレンズとして再びカービィと共に冒険に出たりバディとしてカービィと共闘したりすることを示唆しているのかもしれない。


異空をかけ チカラを全て集め、

まるで 生まれかわった ような

旅人マホロア! いつの日か

トモダチのために、そのチカラを

使う時がくるかも…こないかも?


Return to Dreamland



また、『スーパーカービィハンターズ』のエンディングテーマ「グリーンツリーメモリーズ from 星のカービィ」を作詞した熊崎信也ディレクターは「カービィが再会するキャラクターとの繋がりを意識して歌詞を書いた」とコメントしている。


涙 枯れ果てても

くじけちゃっても

心の剣を かざそう

照らし出すのは 未来さ


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