※この記事は、スターアライズに関する重大なネタバレが含まれています。閲覧の際はご注意ください。
概要
以前呼び出した神エンデ・ニルが倒されてからも、幾度も儀式を繰り返していたハイネスだったが、その影響で「神降衛星エンデ」に異空間「アナザーディメンション」が出現し、彼はその中へと飲み込まれてしまった。これが高難易度モードアナザーディメンションヒーローズのストーリーの始まりである。
そして、全ての空間を制覇したカービィたちの前に現れたのは、かつてハイネスが祈りを捧げていた「神の器」。既に完成していたようだが、なぜかエンデ・ニルが誕生する気配は無い。
すると、これまでのアナザーディメンション各エリアで集めた4本の「心のヤリ」が突き刺さり⋯
砕け散る神の器。
ハイネスは、その中に閉じ込められていたのであった。
「堕神官 ダークサイドハイネス」として。
そのローブは真っ黒に変色しており、ローブの金淵も文字部分を除いてくすんだ黒色に変色。
フード額部分のジャマハルダマークは赤色になっている。
異界へ通じる 穴の一つへと落ちたハイネス。かつての
闇は 主の手から はなれ、異界の巨大なジャマハートと
なり、その意に はんし 全身を飲みこんだ! この闇から
ときはなつ すべはないのか⋯。異空をかけるフレンズは
新たな 希望の光を生む、きせきを おこせるのか⋯!?
かつて神の器と崇めていたジャマハートの集合体は、もはや彼の手にも余るものになっていた。
ジャマの投げる数が3wayに増えていたり、ウンジャマがさらに巨大化しているのはもはや当然。また、炎と雷の攻撃はそれぞれ「メラガ・マッデム」「バリカ・マッデム」に分化され、個別に放つことが可能になった。これに加え「ブリザ・ハローア」を併せた雷・炎・氷の3段攻撃のセットを繰り出してくることが多く、雷は2本に増加、氷は魔法陣が6箇所に増加。
また、「ブリザ・ハローア」3箇所で逃げ道を封じたところに「バリカ・マッデム」を叩き落してくるコンボを新たに使用する。ブリザ・ハローアの魔法陣を炎属性で消去する戦法がかなり有効になるだろう。タイミングを見計らってリモートで作動させてくるようであり、魔法陣設置から発動までの時間が結構長い。これまでの感覚で発動タイミングを測っている人は注意。
「メラガ・マッデム」についても別パターンを持っており、画面片方の端以外の全域をターゲットにした範囲攻撃を左右1セットの計2連続で仕掛けてくる。
意外に対処が難しいのが「ジャママジャーマ」であり、画面端に2箇所魔法陣を仕掛けたのち全ての針を中央へ落としてくるほか、これまでの中央から左右へ落とすパターンと合わせた波状攻撃になっている。
また、演出においては以前と異なる点として、第1形態は登場シーンを含めてほぼ声を出さないのも逆に不気味。ボイスで攻撃タイミングを測っているプレイヤーにとっては、この無言の攻撃は意外に厄介。気づいたら飛来するジャマを喰らっていたという事故も考えられる。
今回はバイタリティゲージが前半と後半で別管理ではなく、半分まで減らすと後半戦になる(ただし実際の耐久力自体は25%増している為、攻撃の激しさと相まってストーリーモード等と同じノリで挑むとかなり厳しい)。
そして案の定、顔を覆っていたフードが、ローブから剝がれ落ちてしまい⋯
「ヴ⋯⋯⋯」
「ヴ⋯⋯⋯」
「ヴッ!」
「ヴンマジシャスエヴィティリッガマポップーーーッ!!」
ご丁寧にも、言葉にならないようなこの叫びはアレンジが加えられていた。
セリフもなく戦いが始まったのに、このシーンだけセリフがある辺り、スタッフはわかってる。
しかし、呼び出されたのは「三魔官の服を着せただけの人形」であり、吸い上げるエネルギーなどあるはずもないため、ハイネスの体力は一切回復しない。あたかも回復したように振舞っているさまはホラー。
そのため、これらは本当の意味での「デク人形」なのである。各種デク技は「本来はデク人形を使って繰り出す技なのでは?」という考察もあったりする。本来のデク人形を使うため三魔官に危害を加えないから普通のハイネスより優しいという意見もあれば、デク人形のことが三魔官に見えるほど正気を失っているように見えるからよけい怖いという意見も。
また、耳の部分は赤と青の縞模様に変化している。目の色の縞模様と違っている点は元のハイネスと大きく違う。
ちなみに第2形態になると今までどおりボイス付きになる。
今回はデクバットによる叩きつけによって「メラガ・マッデム」「バリカ・マッデム」「ブリザ・ハローア」のそれぞれの属性魔法が発動するため、どの属性で殴ってくるかによって異なる避け方を要求される。特に氷属性の場合、振り回しながら魔法陣を仕掛けておいて、叩きつけと同時にブリザ・ハローアを発動させるため始末が悪い。しかも、魔法発動が終わるか終わらないかのうちにデクを素早く回収するため、攻撃後のスキもかなり減っている。
「デクころがり」はTheアルティメットチョイスの通常ハイネス強化版と基本的に一緒だが、スピードが大きく上がっており、さらに最後の叩きつけではデクふらしと同じ属性結晶を発生させる違いがある。
「いけにえのかご」ではジャマが5wayに強化。対処が遅れると逃げ場を失う可能性がある。通常はボイスつきの攻撃なのに、この時だけ再び無言で攻撃してくるという点も地味に効いてくる。ただし今回は技を解除させると哺乳瓶を落とすので、ややバイタリティを回復することができる。
このあたりでトドメを逃すとジャマの連発をしてくるようになるが、この通常のジャマ攻撃も5wayになっており、連発速度とあわせて、地上にいる限り逃げ場がほぼなくなるレベル。
戦いの末に倒されるハイネス。
しかし、そこへやってきたのが三魔官シスターズ。異空間へと飲み込まれたハイネスを探してここまで辿り着いたのだが、一足遅く、カービィたちによって倒されていたのを見た彼女たちは、最後の決戦をカービィたちへ叩きつけることになるのだった。
彼のブリザ・ハローア対策のみならず、三魔官シスターズ相手にも炎属性はかなり有効なので、意識して事前にこの属性を付けておくといいかも。
ここへ来るまでの道中でハートを100以上集める事に成功していた場合は、三魔官シスターズ撃破後に三魔官共々浄化される演出が挿入され、正気に戻った様子。三魔官シスターズによる星の◯◯◯◯は、そんなハイネスの指示で楽園を探す物語。全てが終わった暁には、笑顔の三魔官を見ることができるだろう。写真で彼女らと一緒に映っているハイネスは、もうフードを付けていない。
余談だが、彼が倒れた時の位置は、本編でザン・パルルティザーヌが倒れていたポジションとそっくりな辺りはセルフパロディと言えよう。
また、アナザーディメンションヒーローズのボスとしては唯一、本モードの新曲が使われていない。
考察など
なお、本編の物語において、戦いが始まった時に背景で開花していた無数の花だが、アナザーディメンションヒーローズの攻略が進むにつれて、異空間への入口と見た目がそっくりであることがわかってくる。もしかすると、この祭壇で祈りを捧げた彼が異空間に飲み込まれるのは、必然だったのかもしれない。(上述したが、実際に最終アプデ組でハイネスを倒した場合はハイネスが花に飲み込まれはせずとも床に飲み込まれてしまう)
また、特定のドリームフレンズによる「星の◯◯◯◯」「Theアルティメットチョイス」の風景を見ると、上空に異空間への入口が少しずつ開いており、アナザーディメンションヒーローズへの伏線が張られていたことがわかる。
- 祭壇を含めた周辺の風景の変化は、ドリームフレンズの実装時期に対応する形で花が禍々しく成長し、背景が崩壊している。その変化は、アナザーディメンションの攻略時においても、攻略が進むにつれて同様の変化が見られるようになっている。
- いずれも、彼の独白にあった「闇の物質」と一致する。また、両者とも背景の地形は、本編と比較すると天地がひっくり返っている。
素顔を見せた際の叫びの意味もダークサイドハイネス第二形態のポーズ画面で部分的に言及されており、それによるとゴッポコ=おどろき、マジシャス=おいしい、リッガ=いたい、マポップ=きぼう、との事。
「ヴン」を仮に、強調を意味する「ウン」の発音違いと解釈した場合、本編での「ヴンギャマエヴィティリゴッポコポオォォーーーッ!!」は何かに対して強く驚いた様子がわかり、アナザーにおける「ヴンマジシャスエヴィティリッガマポップーーーッ!!」はとてもおいしい何か・希望・痛みというワードが繋がる。
翻訳者の裁量次第で「とてもおいしいエヴィティリを痛いほど希望します」とも訳す事もできそうな文章になっているが……意図したのかは不明だがハイネスの記事で言及したエビチリを食べるというネタと噛み合っている。
また、英語版の表記が「ヴンギャマエヴィティリゴッポコポオォォーーーッ!!」の時とは異なり、日本語版の叫びをそのままローマ字表記にしたような形になり、不自然になっている。
アナザーのハッピーエンド時、彼らジャマハルダ組は捜し求めていた楽園を見つけることができたようなので、異空間に飲み込まれた原因である幾多繰り返された祈りも、新たな希望を求めての行動だった可能性が浮かび上がる。
実際、ここでのスペシャルページでは「ザン・パルル、もしまた私の心が狂ったら⋯」という内容の発言をしているため、少なくとも本編終了後、アナザーディメンションヒーローズ開始前にも一度は正気に戻っている(そしてザン・パルルティザーヌを信頼している)ことがわかる。
他の言語では
今回の発狂の叫びは以下の通り。
セリフ | |
---|---|
日本語版 | ヴンマジシャスエヴィティリッガマポップーーーッ!! |
簡体字版 | 旺常麻吉邪斯耶提里加魔破望!! |
繁体字版 | 溫馬吉夏斯耶必踢利嘎馬墢埔ーーーー!! |
韓国語版 | 자마지셔느에비티리가마포푸우우우!! |
英語版 | VUNMAJICIOUSEVITIRIGGAMAPOP---! |
ドイツ語版 | SÖRDÖLIKAEVITRIPEINÖTRÖSTÖ---! |
イタリア語版 | VUNMAJIZIOSEVITIJODOLMASPER...! |
スペイン語版 | ¡VUCHOJABROSOJORRJESOSPERO...! |
フランス語版 | VUNMIAJAMEVITIRIGGAMAJOP !!! |
日本語版以外の映像などを見た人は気づいたかもしれないが、今回は「叫ぶ直前」と「叫んだ時のセリフ」が、日本語版以外合わないものが多数。
例えば英語版では、「JUH... JUH... JUH!」という前フリをするのだが、これが通常のハイネスの「JUHYAMBAVITRIGOKOPOKOJAAAH!!」であれば問題ない。しかし「VUNMAJICIOUSEVITIRIGGAMAPOP---!」だとまるで繋がらない。英語においてハイフン記号は長音記号として用いないため、日本語の表記方法をそのまま持ち込んだことで不自然になっている箇所も。