たからばこのなかに はいっていたのは
あんこくのしはいしゃ ダークゼロでした
すべてをしっていたメタナイトは
ダークゼロのふっかつをとめようと
カービィと たたかったのです
(エンディングより引用)
概要
『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』のラスボス。最終面であるレベル8:ギャンブルギャラクシーの最奥部で戦闘する。
「暗黒の支配者」(原作では平仮名の「あんこくのしはいしゃ」表記)と言われており、何者かによって宝箱の中に封じ込められていた(メタナイトはそのことを知っていたので何らかの関連性があると思われる)。大いなる力を狙っていたドロッチェによって封印を解かれ、彼に憑依、ダークドロッチェとなる。そのまま宇宙の彼方へと飛んでいったが、そこで何をするつもりだったのかは不明。
ダークゼロの力なのか、最終ステージであるギャンブル・ギャラクシー背景には暗黒の渦のようなものがある。
そこで盗まれたケーキの行方を追うために宇宙へと飛び立ったカービィに追いつかれ、戦闘となる。
戦闘
前座となるダークドロッチェを倒すとダークゼロはドロッチェの体から抜け出し、ステージの奥へ進むダークゼロをカービィが追いかけるチェイスパートがはじまる。この時の形態は、「ダークスター」と呼ばれ、コピー能力を捨てた時に現れる能力星を真っ黒にした姿になっている。この状態では特に攻撃をしてくることはなく、当たり判定などもない(そもそも追いつくことができない)。
ステージ最奥部までたどりつくとようやく正体を現し、星型のダークマターといった趣きの一つ目の怪物になり、サイズも巨大なものとなる。
赤い眼光をぎらつかせる演出や紫のオーラを纏った姿やBGMも禍々しく、これから戦うプレイヤーに、強敵であることを感じさせる空気を身に纏っている。
また、同じ星型で真ん中に丸くて赤いものがあるキャラクターということで、一部では『ヒトデマン』とも呼ばれている。
戦闘中はランダムに炎・氷・雷の三つの姿にモードチェンジして行動する。星型のラスボスらしく、ダークゼロの輝きに照らされてゲーム画面の背景の色も変化するという演出がある。
炎モード
ただ在るだけで周囲の宇宙を赤々と照らし、敵対者を触れただけで燃え上がらせるという、星というよりは太陽等の恒星の様な趣の形態。
- メテオ攻撃
画面中央上部に移動してから炎の爆弾を投下し、ダークドロッチェが使うものに比べて遥かに太く巨大な火柱を発生させ、その上で地上全域を焼き払う。
焼き払っているときに、トリプルスター以外のコピーの元が触れると破壊される。
炎の爆弾は星形弾一発、トリプルスター2発、空気弾3発で破壊できる。
イラストで使用しているものがこれ。
- 突撃(炎)
暴走して画面上部を滅茶苦茶に暴れまわる。
地上の炎から逃れようと安易なホバリングをするとこの技の餌食になる。
- 星型弾
虹色に輝く星型弾を発射。
画面斜め上に移動してから発射する場合は、カービィに狙いをつけて放つ。
画面斜め下に移動してから発射する場合は、真横に放つ。
画面最上部かつ斜め上に移動してから発射する場合は、真下に弾を投下しながら画面最上部を横切る事で、地上の広範囲に弾丸を投下する。
画面最上部中央に移動してから発射する場合は、地上に向けて四発の弾丸を放射状にばら撒く。
なお、星型弾だけは氷・電モードの時も共通して使用する。
氷モード
炎モードとは対照的な趣の形態で、触れたものを瞬時に凍結させる程の冷気を纏っており、このモードになると周囲の背景は青を基調とした寒空に変化する。
広範囲攻撃で敵対者の動きを制限し追い詰め、相手が逃げた先へ更に追撃して仕留めるという、冷酷な戦術を使う。
- アイスレーザー
画面斜め上へ移動した後、真下へと氷属性の光線を放ちながら画面上部を横切る事で、地上を薙ぎ払う。
地上のほぼ全てを凍らせてこちらの行動の妨害を図り、カービィを画面左右端へと追い込む。
イラストで使用しているものがこれ。
- 突撃(氷)
ゲーム画面に円を描く様に飛び回る事で、戦場の左右端にいる者を狙う。
アイスレーザーの死角である画面端へと逃げ込んだカービィを追撃するように使ってくる事もある。
電モード
全身に纏った凄まじい電気で周囲を照らす形態で、放たれる電撃は今作屈指の攻撃範囲を誇る。
また、この形態の存在により、今作の主要な3属性である炎・氷・雷が揃う形になる。
属性攻撃に重きを置いた今作のラスボスとしても、「トリプル」スターを担いで最後の戦いに赴くカービィの敵としても、ダークゼロは相応しい存在であると言えるだろう。
- 電撃
斜め四方向に電撃を放ち、直後に画面上下左右の端全てを電撃で満たす広範囲かつ初見殺しの攻撃。
イラストで使用しているものがこれ。
- 突撃(電)
上下に揺れ動きつつ左右に飛び回る事で、戦場の地上全域に体当たりを行う。
ダークゼロの左右は電撃の死角となっているが、電撃の直後にこれを使用する事で死角を補う形になる。
強さ
ここまで書かれた内容からすると、得体の知れなさや多数の変身形態、そして多彩な技といったラスボスとして持つべきものはしっかり持っているように見えるだろう。
では実際ゲーム内での強さはどうなのかと聞かれれば、カービィシリーズのラスボスとしては全作品通しても下から数えたほうが早いと評されるほどに簡単に倒せてしまう。
その事からニコニコやpixivなどでは、「あんこ喰う支配者」「クソザコヒトデマン」「一族の恥さらし」などとひどいあだ名がついている。
その原因としては
- 戦場に回復アイテム等を複数持ち込む事が可能なゲームシステム
- 3面ボスのメカクラッコからして足場の完全破壊→被弾時硬直の長い電撃を当てて奈落へ落下させるという即死攻撃や第二形態(回復なしの連戦)があり、5面ボスのボーボーも中央にマグマがあり攻撃時にその中に突っ込まれてコピーも落としかねないなど地形が戦い辛く、7面ボスのメタナイトはガードを多用するため攻撃が通りづらく、前座のダークドロッチェは回避困難な技を使うために、地形も平坦で無敵時間も少なく攻撃の回避も容易なダークゼロは相対的に弱く感じる。要は先に出てくる他のボスの方が強い
- また、体力に関してもレベル2のボスミセス・モーリィとタイ。唯一体力がダークゼロよりも少ないのはレベル1のボスデデデ大王(本作では不意を突かれたため動きがやたら鈍く、ボタン長押しで時間制限なしで出せる技を使い続けるだけで倒せる)だけという始末
- そのまま2連戦になるメカクラッコとは逆に、前座のダークドロッチェとの戦闘後に多くの回復アイテムがもらえる
- 万が一負けた場合でもマキシムトマトとトリプルスターがもらえる
- 前座が使用するドロッチェフレアボムは連射可能であり、他の技と組み合わせて使ってくる事があり、一部の攻撃でしか破壊出来ないが、ダークゼロのメテオ攻撃は連射がきかず一度に一発しか撃てず、この間ダークゼロは行動不能なので隙だらけかつ他の技と組み合わせられない、更には破壊も容易である。要は前座に比べて弱体化している
- 本作の特殊能力のポジションにある『トリプルスター』が(一応前哨戦として戦うダークドロッチェが手強いとは言え)特別な苦労もなく手に入れられてしまう。ならばトリプルスターを失えば辛いかと考えるかもしれないが、トリプルスター以外の能力でも普通にダメージが通ってしまう
- 基本的に挙動がスキだらけであるので攻撃をかわすのは容易(一応、アイスレーザーで端に追い詰めてから突撃や、画面端全体に攻撃判定を出す電撃など、強力な攻撃が無いわけではない)
- その上、同シリーズのラスボスとしては恒例のワープ移動やダメージの全く通らない時間が少なく(属性変化時のわずか数秒のみ攻撃が通らない)ダメージを与えるのも容易である
- 前作のラスボスであったダークマインド第一形態の星型弾に比べ、ダークゼロの星型弾は弾速が遅く、弾をばらまくダークゼロ本体の挙動も遅く、弾の数自体も少ない。要は星型弾については前作のラスボスの変身前に比べて弱体化している。
- その上でカービィシリーズによくある2連戦以上の戦闘やシューティング戦が存在しない。ダークマインドのHPゲージはインターバルを挟み合計で6本もあったが、ダークゼロとの戦闘はHPゲージを1本削り切れば終了する
- 挙動がランダムであり上述の通りHPも高くない為、上述の強みである技を使用しないまま倒されてしまうケースがあり、順当に戦っていればせっかくの取り得の三属性を披露しないまま沈む
- 炎形態のメテオ攻撃は地面に着弾した際にカービィが落としたコピー能力を破壊する炎が広がるというシリーズ初の性質を与えられているが、落下が遅くて安置に避難し易く、話の流れから破壊無効のトリプルスターで挑む事が多いため破壊効果があまり有効に機能していない。初見でもダークゼロにトリプルスターを当てようと飛んで攻撃していたら偶然火の玉を壊せた、火の玉にあてた時の火の粉が見えて壊せることに気付いたということがある。安置に居続けるとその後の体当たりをくらうこともあるのだが、位置によってはその体当たりもあたらない。
- 属性攻撃の死角を突撃で補うなど技の機能自体は知的だが、ダークゼロにはAIや行動パターンのローテーションなどが組み込まれておらずランダム行動をする為、属性攻撃を披露せず的外れな場所に突撃だけを連発する事もある。
などが挙げられ、初見時やアクションゲームに慣れていないプレイヤー(とはいえ、ここまで到達している時点で、ダークゼロよりも強いメカクラッコやダークドロッチェを倒すだけの慣れと経験は積んでいるのだが)でも割と簡単に勝ててしまったりする。
そのため多くのファンの間では『シリーズ最弱のラスボス』という悲しい評価をされてしまっている。
これに拍車をかけるのが「エクストラ」モードの仕様。今作ではただのタイムアタックなのだが、好きなレベルのステージ1から挑戦できる。本編ではレベル7に進むには特殊なアイテムを見つける必要があるがこのモードでは不要である。
結果何が起こったかというと、真っ先に最終面のレベル8に挑み、トリプルスターを回収してそのついでにダークゼロをしばき、他レベルを進めるということすら可能になってしまう。さらに、このモードでダークゼロを撃破すると、エンディングに突入する等のラスボスらしい演出も無く、撃破後に落ちてくる宝箱を回収してステージを脱するという一般ボスと全く同じ形のステージクリア処理で済まされてしまう。
強さだけでなくシステム上の扱いにおいても微妙なのも、ダークゼロの評価への影響としては小さくないだろう。
また、仕様上直前のダークドロッチェと、その後の移動ステージからダークゼロ戦までが全てまとめて一つのボス戦として設定されている。
これは勝ち抜きボスバトルでも同じだが、実はダークドロッチェ撃破後の移動ステージにある回復アイテムが削除されていない。このためトリプルスターと合わせて万全の状態で挑むことができるのである。
更に、シナリオ面においても「ケーキを盗んだ何者かを追う」という今作のあらすじはダークゼロと関係が無く、ダークゼロを倒したところで別にケーキの行方がわかるわけでもない(誰が盗んだかは結局不明のまま)など、ダークゼロを倒しに行くというシナリオ展開自体がゲームのあらすじから脱線していると見る事もできる。ただ大したことない小さな出来事が大きな出来事になるストーリーは子供向けなら探せばあるため、世界観含めそこまで気にならない。
一応、お詫びをして最終的にドロッチェがケーキを送ってくる。
また、ダークマインドやナイトメアはエンディングにおいてどのような悪事を企てたのか説明されるのに対し、ダークゼロは悪役でありながら具体的にどのような悪事を働こうとしたのか一切言及が無い。
ドロッチェに憑依して戦闘した事は悪事と数えられなくもないが、憑依して宇宙へと飛び立ち、その先で具体的にどのような悪行をしようとしていたのかは全く描写されていないのである。
さらに言えば次作のラスボスが極めて人気が高く、それ以降の作品のラスボス達も揃いも揃ってキャラが濃い事から、ダークゼロはますます薄くなってしまった。
その為、「宝箱の中で眠っていたところを叩き起こされ、ケーキを盗んだという濡れ衣を着せられ倒される不憫なキャラ」等というそもそも悪役扱いすらしていないプレイヤーも発生したようだ。実際、なぜ封印されたのかはロクに語られないし、弱すぎて「復活しても大した被害が出ない」という考察もされている。
また、本来ダークゼロの登場場面は「ドロッチェは大いなる力を求めていた」という設定がフラグとして回収される場面の筈なのだが、難易度が不自然に低い為にかえって「期待させるようなフラグがあったのに、それを裏切る弱さ」という評価に繋がるフラグブレイカーになってしまっている。
暗黒の支配者という肩書きも、特に彼の支配下にある部下等が登場する事も無いまま物語が終わってしまった為、誰にとっての支配者なのかよくわかっていなかったりする。
そのため、本来であれば加点要素になりそうなこれらの設定は、「設定の割に、実際に戦闘すると弱い」という印象を与え、寧ろその弱さを際立てるように機能してしまっている。
ちなみに他のラスボスについては、撃破後に脅威が去ったとカービィが安堵している描写があったり、あるいは激しい戦いで力を使い果たしている描写がつきものなのだが、ダークゼロ撃破後はそのどちらの描写も無く、カービィはおやつのケーキの事しか頭に無いと作中で明言されてしまっている。
プレイヤーからの評判もそうだが、そもそも公式作中内においてもカービィに脅威と認識されていたのかが怪しいのだ。
また、勝ち抜きボスバトルクリア後に表示されるイラストの中では、不気味さや威厳のような方向性ではなく、目が×になってやられ顔になるというコミカルで愛らしい方向性の表情に描かれている。
星型というファンシーなモチーフを選んでいるのもあってか、ダークマター形ボスという枠組みの中では可愛い系というような目で見られる事もある。
ファンアートもゆるキャラのような趣で書かれていたり、愛嬌のようなものを見出されてファンを獲得している節もある。
難易度の低さに加え、シナリオ面でも雑な扱いが見られることなどからファンの間ではネタキャラ・ギャグキャラの扱いが定着してしまった。
怪我の功名と言うべきか、話題に事欠かない存在となったので発売から十年以上が経過した現在でも(若干の憐れみを持って)ファンからの注目度や人気の高いラスボスとなった。
その後の扱いも後述の通り散々なもので、正直公式すらもネタにしてしまっているという点ではかなり可哀想である……。
カービィシリーズのファンのほとんどがこのネタ的な扱いには好意的ではあるのだが、彼を公式・ファン双方にネタにされる事自体を非常に嫌悪するファンも勿論存在する。
いくら公式の免罪符があったとしても、彼をネタ扱いするのを嫌う人への配慮も時には必要だろう。
ネタキャラとはいっても過剰にいじめてはいけない。そんな事しようものなら、再登場した時とんでもない事になるかもしれないのだから。
戦闘BGM
原曲
正式曲名:「ダークゼロ戦」
3/4拍子→2/4拍子→4/4拍子と移り変わっていくのが特徴。
ループ直前には本作のタイトル画面BGMのフレーズが入る。
カービィカフェ(CD第2弾)
正式曲名:「モノクロームブレンド」
編曲者:酒井省吾
長らく歴代ラスボス戦のBGMの中では公式アレンジが行われてこなかったが、本CDで初めてアレンジされた。
『星のカービィ3』の「VS.ゼロ」とのメドレー。バイオリンとギターを主軸に据えたムーディーな雰囲気になっている。
『参ドロ』以外での出演
トリプルデラックス
ストーンのパターンとして登場。
DS作品のラスボスという共通点のあるドロシア(ソーサレス)とのコンビとなっている。金色の像なので出現率は非常に低く、見られたらラッキー。
スターアライズ
半空きの大宝箱(デザインはドロッチェ団の物)から顔(?)を覗かせているストーンが登場している。
また、アップデート第二弾で参戦したドロッチェの技としても登場した………のだが、その内容は宝箱の中からびっくり箱のようにダークゼロの人形が飛び出るというもの。所謂あの能力の攻撃のような類だろう。
ちなみに、ドリームフレンズを主人公に選んで挑むバルフレイナイト戦は過去作BGMのアレンジを聞ける機会でもあるのだが、ここで選ばれたのはドロッチェ団のテーマ曲であり、ダークゼロのBGMは残念ながら未収録だった(本作は他に「VS.ゼロ」がバルフレイナイト戦でアレンジされていないが、あちらはイラストギャラリー「バッドボスブラザーズ」があるため完全に未収録なのは彼のみ)。
「星の○○○○」のEDでは、ドロッチェがダークゼロの絵を描いている様子が描写されており、少なくともドロッチェの印象には強く残っている様子。
他にはラスボスエンデ・ニルの体表に出現する目玉がダークゼロのものと酷似しており、ここに星型の照準を合わせることでダークゼロそっくりな姿になるという小ネタがある。更にバルフレイナイトの剣にも目玉があるが、EX版の色はダークゼロのものと酷似している。
星の夢の姿やハイネスの服装の没デザインの中にはダークゼロに酷似したものも存在しており、エンデ・ニルの他にもダークゼロに酷似した存在を出演させる予定があったのかもしれない。
スーパーカービィハンターズ
スタンプの一つとして登場。台詞は「じー」と非常にシュール。
カービィのグルメフェス
キャラおかしの一つとして登場。原作の立ち絵を使用している。
星のカービィWiiデラックス
なりきりおめんの一つとして登場。わいわいマホロアランドのスタンプラリーNo.43の報酬で入手でき、『参ドロ』での効果音(各技の発動前のSEとアイスレーザーの発射音)がボイスとして使われている。
公式Twitter
2017年12月25日の投稿では、カービィの家のクリスマスツリーの飾りつけとして登場。
2019年10月31日の投稿では、カービィがダークゼロのコスプレをしている。
デデデ大王が各キャラの解説をするコーナー「デデデ大王のひらけ!デデデン大名鑑」では2021年8月21日の投稿で紹介された。だが彼には「お前が支配してたのは、宝箱の中だったりするんじゃないのかーっ?」と軽く弄られている。
余談
姿や名前などからダークマター一族の一人ではないかという説があるが、立ち位置に関してはユーザーの解釈によって大きく異なるのが現状である。
ちなみに、プププ大全等ではダークマター一族と並ぶ事があるものの、公式では彼らの関連については明確なコメントはされていない。これは0²とその部下も同様。
何気にダークゼロのメテオ攻撃はカービィが落としたコピー能力を破壊するというシリーズ初の性質が付与されている。ただ、次の例はこれまた次作のラスボスのブラックホールの為、これもそこまで話題になることはない。
弱いと言われる原因は以上の通りだが、一部では「憑依することで真の力が出せるため、強くなるため憑依した」、「ダークドロッチェ戦で力を消耗してしまったので、ダークゼロ本体は既に弱っていた。実際、ダークマインドやゼロ等、連戦の末に弱った形態のラスボスに止めを刺す展開は前例がある」、「闇の支配者でありながらゼロや0²のような闇を使った行動がないため、不完全だと考えられる。シナリオ上で宇宙に飛び立つ行動をしていたのは宇宙の何処かへ行き、力を取り戻すための行動」、「エンデ・ニルの合計10ある目玉との酷似性から、本来複数個あって完全体といえるうちのたった一個体分だけだから」と敢えて意図的に弱く調整されたボスと考える者もいる(逆にそれが原因でネタ扱いに拍車が掛かったりもしたのだが)。
シリーズの恒例として、真のラスボスと戦うには色々と条件を満たす事が必要なのだが、ダークゼロと戦うために特に条件は必要ない(ただし、ラスボスより前にシールスターを収集する必要がある)。
他に弱いラスボスとしてナイトメアウィザード(特に『夢の泉デラックス』)や0²が挙げられるが、やはりこれらはストーリーや演出は十分ラスボスじみたものであることからそこまで引き合いに出されることはない。そもそも両者共に特別な力を持ったアイテムが最終決戦に必須で、設定的にはその武器でしか有効打が与えられないため、トリプルスターは別になくても倒せるダークゼロは泣いていい。
また、ゲーム性が大きく異なるためネタにされることはあまりないがさらに弱いラスボスも存在するが、「到達までの難易度が異常なため実質ゴールのようなもの」「リメイク版のハードモードで第一形態に若干テコ入れされた上、ストーリーでもしっかり存在感を出している」といった具合であり、やはりここまで弄り倒されるのは後にも先にもダークゼロぐらいである。
英語名は「Dark Nebula(ダークネビュラ)」。ネビュラ=星雲ということを考えるとこちらの名前の方が見た目に近いかもしれない。
また、『みんなで!カービィハンターズZ』には暗黒の支配者と意味合いがほぼ同じの『全ての闇の王』(原作では「すべてのやみの王」と表記)という肩書きを持つキングD・マインドが登場した。
ちなみにこちらはカービィ4人をまとめて相手取る存在である点と装備やレベルを整えて数値をインフレさせていくゲームデザインが重なり、カービィシリーズのボスとしては非常に強く設定されている。
関連イラスト
関連タグ
星のカービィ 参上!ドロッチェ団 カービィ ダークドロッチェ
ダークスター - 容姿や名前、封印されている設定などが似ている。
黒い宝石 - 封印されていた他、色が紫がかった黒であることや単眼であること、同じく弱いラスボスであることなど共通点が多い。
ダイール - 頭文字が『ダ』、登場作品のサブタイトルが似ている。同じく弱いラスボスであることなど共通点が多い。こちらは『宇宙最強』という肩書きのギャップもある。
ラプソーン - 同じく封印されていた存在で、英語版の肩書きが「ロード・オブ・ダークネス(暗黒の支配者)」で、ラスボスなのにあまり強くないと言われていた等の共通点がある。リメイクでは大幅に強化された。
ダークエンペラー - こちらも宝箱に封印されていた暗黒の支配者。
狭間の闇の王 - 光を奪う者として宝箱に封印された闇の王。こちらはしっかりラスボスと呼べる程の強さと攻撃力を持つ。