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※※この記事は『みんなで!カービィハンターズZ』及び『スーパーカービィハンターズ』のネタバレを多く含みます※※

















黒い鏡より蘇りし、悪しき心の化身



概要編集

キングD・マインドとは、『みんなで!カービィハンターズZ』に登場するボスキャラクターの一人。

「闇の王」とも称される、黒い鏡に潜む「悪い心」そのものであり本作における事件の全ての元凶。同作のラスボスとしてカービィハンターズを待ち受ける。


詳細編集

鬼ランククエスト「ラストバトル」にて、カービィハンターズに敗れ追い詰められたダークタランザが、黒い鏡より召喚した邪悪の化身。

目につく全てを敵と判断して襲いかかる凶暴性を持ち、己を呼び出したダークタランザを真っ先に粉砕し、カービィハンターズに襲い掛かってくる。


闇の鏡の王King D-Mind

ベースは配色の変わったブラックデデデだが、仮面や背中のトゲなどダークマインド第一形態を思わせる意匠があり、背中やハンマーに施されたマークもアナザースージーにも見られたダークマインドの瞳を模した特別な物になっている。また、ハンマーや後述のアクスもトゲや模様等のデザインが多少異なる。


戦闘編集

外見同様、攻撃もブラックデデデがベースになっているが、打ち出すエネルギー弾が星型弾(スターバレット)になっているなど細かな変更点がある。

腹をクチに変えて暗黒弾を放つ攻撃も行うが、真っ黒な塊だったブラデのそれと異なり、ダークマインドの「クラッシュボム」を想起させるような漆黒の球体に稲妻が走るエネルギー弾となっている。


体力を削るとハンマーが砕け、本人も倒れるが、黒く怪しげなオーラを纏って起き上がり、やはりブラックデデデ同様巨大なアクスを召喚して後半戦への突入となる。

豪快な斧捌きを披露してくれるが、しかし闇の王の本気も本性もこんなものではなかった

(ネタバレ注意)ダークタランザ&キングD・マインド

なんと、画面中央で浮かび上がり、デデデ大王を思わせる手足や頭を余計なパーツと言わんばかりに格納、凶悪なアゴと目玉だけの姿となるのだ。

この形態では、その凶悪なアゴから想像できる通り噛み付きによって攻撃してくる。画面内をバウンドしながら突進し、一巡しては一度奥で巨大化、再びステージへ戻って突進…という一連の攻撃を3回行い、十分に巨大化したところで画面上部から必殺のキングD・ビームをぶっ放す。

キングD・マインドの噛み付きは星のカービィ3の変身デデデ大王と異なり丸呑みにされることはなく、一部のボスの様な継続ダメージもないが、その分単発の攻撃力が高く、またバウンドによって思わぬ角度から急襲を受けることもある。

噛み付き及びキングD・ビームは四人のカービィの内誰か一人をターゲットとして繰り出すが、特にキングD・ビームはチャージ完了から照射までが非常に早い上見た目相応に威力も高いので要注意。


なお、チーム・カービィハンターズの必殺技「フレンドメテオ」を発動するための石板はもちろんこのクエストでも出現するが、「キングD・マインドがキングD・ビームを打ち切るまで四枚目が出現しない」というちょっとした鬼仕様になっている。しかも回復アイテムの供給は無しという二重苦。

それでも攻撃を掻い潜ってダメージを蓄積させることで、闇の王といえども体力がゼロになり見事撃破となる……のだが、鏡から出現した化身でありながらなぜか通常ボスのように爆発して消滅する

そしてこの違和感は直後のクエスト選択画面で解決する。


真ラストバトル編集

闇の王は鏡より再び蘇った。

世界をかけた真の最終決戦に…

ゆけ!カービィハンターズ!

(「真ラストバトル」クエスト説明文より)


「ラストバトル」は最終決戦などではなかった。それを超えた先にある極鬼ランク「真ラストバトル」こそが真の決戦クエストとなる。

これまでのフィールド「大決戦」とも異なる、星型の水晶があちこちに転がる幻想的で異様なステージで、自ら黒い鏡より現れた闇の王と今度こそ雌雄を決するのだ。


カガミの国の闇の王

金属じみた異様な光沢に覆われ、漆黒のローブを纏った威圧的な姿。

デザインこそ変化は無いが、その今までにない色彩の為により強大さを感じさせる外観となっている。

戦闘編集

戦闘開始後すぐに暗黒弾発射攻撃を行うなど、攻撃内容こそ変化は無いが順序が変わっており、さらにそれぞれ強化されている。

とはいえ「ラストバトル」同様前半戦は余興に過ぎず、体力を削っての後半戦こそが本番となる。


後半戦に突入し、やはりアクスを召喚したキングD・マインド。しかし、一度もそれを振るうことなく画面中央部へと移動し、アゴと目玉だけの異形へと変化する――かつてのダークマインドそのままの異形へと

Dマインド

噛み付き突進とキングD・ビームで攻撃してくるのは前回と変わらないが、本気になったキングD・マインドのキングD・ビームはステージを完璧に隙間なく攻撃する

無敵技や緊急回避を活用しなければ絶対に避けることができず、一撃瀕死クラスの超威力を誇る文字通り「必殺技」である。


キングD・ビーム以外の攻撃力も異常で、最高防御力を誇る「プラチナZ」シリーズですら、衝突しただけで四割近くものダメージ、噛み付き突進なら余裕で半分を持っていかれる極悪性能である。また噛み付き形態は全身が常時攻撃判定を持っているのか、変身直後の静止状態でも突進を喰らったときと同等のダメージを受けてしまう。

そして相変わらず四枚目の石板はダークビーム照射後まで出現せず、回復アイテムも一切供給されないため、必然的に超ステータスのボスアタックに正々堂々立ち向かわなければいけない。

また各種耐久力も高く、プラチナZ武器でも中々削り切れないタフネスに加え、後半戦はタイムビームによる時間停止チャージへの耐性及びその上昇値が大幅強化される。噛み付き形態は常に滞空していながら空中属性も持たないので、「当てにくい上に上がりにくい」という悪条件が時間停止ハメ戦術すら困難にする。


文句なしの強敵でありながら、このステージで課せられる勇者ミッションの一つは「かけだし」シリーズ、つまり初期装備でクリアするというものである。Z強化をしてもギリギリの戦いになる。

幸いプレイヤーがかけだしシリーズでさえあれば良いので、どうしても難しければおともをプラチナZで揃え、自身は「ヒーリングエリア」や「タイムビーム」での援護に徹しよう。クスリを使うのも有り。


撃破編集

このカービィハンターズ究極の試練を乗り越えキングD・マインドの体力をゼロにすることでようやくの勝利となる。

倒れる闇の王。逃亡を図ったのか再び黒い鏡が出現するが、カービィハンターズが力と念を送り込むと、闇の王自身だけでなく鏡にも無数のひびが入り、やがて諸共に粉々に砕け散り、暗い様相だったステージにも明るい光が差す。

悪い心は彼方へと封印され、プププ王国に再び平和が訪れるときが来たのだ。


戦闘BGM編集

みんなで!カービィハンターズZ』では登場するボスのほぼ全員が前半・後半の二段構成での戦闘となるが、そのなかでも唯一キングD・マインドのみ、前半と後半で別々の戦闘BGMとなっている。


前半編集

正式曲名:「強大なボスとの決戦」

作曲者:安藤浩和


表のラスボスであるランディアEXと同じ曲が流れる。

ウルトラスーパーデラックス』の「巨大ボスとの戦い」のアレンジであり、元をたどれば初代『星のカービィ』の「キャッスルロロロ」の再アレンジということになる。

主旋律が短調となっており、原曲よりもさらにシリアス度がアップしている。


後半編集

こちらはキングD・マインド専用曲。

『ウルトラスーパーデラックス』のマスクドデデデ戦BGM「マスクド・デデデのテーマ」と、『鏡の大迷宮』のダークマインド戦BGM「ラストボス/第2形態」のリミックスアレンジとなっている。

二つの曲のフレーズを単純につなげるのではなく、マスクド・デデデのテーマに割り込む・あるいは取り込むようにダークマインドのテーマが流れるという特殊なメロディのリミックス。

「ラストボス/第2形態」はメロディが全編あるのに対し、「マスクド・デデデのテーマ」はほぼイントロ・Aメロのみとなっていて、サビの部分は「ラストボス/第2形態」の裏側で流れている程度。


  • 余談だが、キャッスルロロロアレンジのBGMは『カービィのエアライド』にて既にデデデ大王戦BGMとして利用されている。そのため、前半・後半共に「過去の対デデデ戦闘テーマアレンジ」であるという見方もできる。

設定・考察編集

ダークマインドブラックデデデが融合したようなデザイン・戦法ということで、その正体の考察も盛んであったが、『みんなで!カービィハンターズZ』自体がパラレルワールドの外伝ということもあり、結局納得のいく結論は出ていなかった。


後に、NintendoDRREAM(ニンドリ)2017年8月号の熊崎氏のインタビューによって、この「闇の王」の正体と誕生の経緯が明かされた。

今回の一連の事件の発端は、この世界のタランザセクトニアを蘇らせようとしたことにあったという。

力を持った「黒い鏡」にセクトニア復活を願うも、その力と狂気に囚われ暴走し、異次元から「アナザー」系ボス達を呼び寄せた挙句己の影であるダークタランザを生み出してしまった。


タランザもダークタランザも、プププ王国の平和のため立ち上がったカービィハンターズによって打ち倒されたが、ダークタランザは逆転の為黒い鏡に自分の考える一番凶暴な人物をもとに「最強の戦士」を思い描き、具現化させた。その戦士こそが「キングD・マインド」なのだ。

しかし「悪しき心を持った者」が「最強の戦士」を「黒い鏡」に思い描いたことで、そこに真の「悪い心」が入り込む隙ができ、ダークマインド本体が出てくる素地となったのだという。


なお、公式サイトのコラム「マホロアのとっておき情報」でもキングD・マインドについてマホロアが触れており、マホロア曰く「闇の王の外見はプププ王国の王様にそっくり」らしい。「その王様も鏡に映ったことがあって、闇の王とはその似姿を借りて出てきた、イビツな黒い鏡の親玉なのカナァ」と考察している。


考察編集

作中で「かつて鏡の国を支配しようとした悪の心を、一振りの剣と4人のヒーローが打ち破った」という伝説が「金色の鏡の中の国」に伝わっていることが確認できる。

基本的には歴代ファンへのファンサービスだと思われるが、「この世界にも通常のディメンションミラー及び鏡の国が存在し、『ダークマインドの野望を4人のヒーローが打ち破る』という『鏡の大迷宮』(カービィ本来の世界)と同様の事件がこの世界でも起きていた」という可能性もある。


黒い鏡編集

作中では「いびつな」「力を持った」などと表現される「黒い鏡」。

本来のディメンションミラーは金色の縁に天使の翼のようなデザインをしているが、こちらの黒い鏡はダークマインドの鎧の様なトゲになっている他、小さな装飾も若干刺々しくなっているのが特徴。また、縁も黒ないし灰味がかった銀色をしており、鏡面には「大決戦」ステージにも似た不気味な不気味な風景が常に映し出されている。

上記の通り、「キングD・マインド」とは悪しき心と願いの積み重ねを足場に復活した「この世界のダークマインド」本人であるが、復活に至らしめたこの「黒い鏡」の正体については未だ謎が多い。

真ラストバトルにてキングD・マインドがこの鏡から自力で現れ、敗れた際にも再び鏡が出現していることや、この黒い鏡に描かれた最強の戦士からダークマインド本体が復活するという設定から、この鏡こそがダークマインドの真の本体である、という可能性もある。


余談編集

  • マスクドデデデの仮面の元ネタはダークマインド第一形態の鎧がモデルであることが熊崎氏によって明かされており、その繋がりから誕生したキャラクターであると言える。
  • ヘビィハンマーのレア9そうびとしてダークマインドシリーズが登場している。上記の通り、ダークマインドはハンマー使いであるデデデと裏設定的な縁があるため不思議ではないが、他のレア9そうびのモデル(ランディアマホロアタランザ)がいずれも開放時点で作中で重要なポジションにいたことから違和感の拭えないチョイスであった。このキングD・マインドと相対することで初めて真相を知る、中々に心憎い演出となっている。逆に言えばこの後のストーリー展開にダークマインドが絡むという伏線であったともいえる。
  • みんなで!カービィハンターズZは4色4人のカービィの冒険であり、時には通信によるマルチプレイヤーでの共闘もできるという、実は鏡の大迷宮と全く同じシチュエーションのゲームである。であるならば、そのラスボスにはダークマインドこそが相応しく、この選抜は必然であったと言えよう。おともカービィの色が一人だけ違う?はて、ナンノコトカナァ?
  • このゲームのおもてクレジットのBGMには『鏡』初出の森・自然エリアのアレンジが組み込まれている。ここから以降のストーリーに『鏡』関連で何かあるのかもと感じ取ったプレイヤーもいたようだ。
  • 元々ロボボプラネットはトリプルデラックスの正当な続編(タイトルはトリプルデラックス2)として開発され、既視感を抜け出すために大幅改良を加えたという経緯がある。その時のストーリーの内容は天空の国から新たな刺客が来るというもので、このことから当初はトリプルデラックス2で出すつもりだったが路線変更したため、今作で新たに出すことにしたのでは?と考えている人も多い。

漫画版編集

今日もまんまる日記!編集

アナザーナイトメアがデデデ大王を映した鏡から呼び出した存在という設定で登場。いきなりアナザーナイトメアに襲い掛かるが攻撃が効いていないことで強者と見て興味を持ち、彼の話に耳を傾ける。

そして捕らえたデデデ大王に代わってプププランドを支配するという計画を持ち掛けられ、それに乗ることに。

当初は力尽くでプププランドを乗っ取るつもりだったが周囲の者たちがデデデ大王と勘違いしていたためあっさりと王座に就く。ならば暴君として君臨してやろうとするが税金すらとっていない杜撰な管理体制だったことが発覚し、国民から税金を徴収するように法律を作る。

だが税金を取っていないということは他の部分も杜撰ということであり、見ていられなかったキングD・マインドは、税金を正しく使い始めプププランドを発展させてしまった。

結果、彼は国民から良き王として慕われるようになり、彼自身も本気で善政に取り組むようになってしまった。こうして名実ともにプププランドの支配者になったが、アナザーナイトメアには「思っていた征服と違いますね……」と苦い顔をされた。

その後、ないがしろにされたとしてデデデ大王がアナザーナイトメアを連れて乗り込んで来てひと騒動起こるのだが、このエピソードでは特に活躍もなく、すぐにフェードアウトしていった。


関連タグ編集

みんなで!カービィハンターズZ

タランザ ダークタランザ

アナザースージー


鏡の大迷宮

ダークマインド ブラックデデデ ネヘレニア


外部リンク編集


さらなる登場?編集





















以下、『スーパーカービィハンターズ』のネタバレを含んでいます。












マントの 魔法使いが 次元を こえて

よび出した敵は おそろしい 闇の王だった!

王国の 平和を 守れ!カービィハンターズ!


上記のように時空の果てに封印された彼だったが、『スーパーカービィハンターズ』にて表向きのラスボスとして再登場。

下記の彼(正確にはリベンジのほう)を模した装備から「世界を きょうふに おとしいれたと される 闇の王」とあるが、前作『カビハンZ』と地続きの世界なのか平行世界なのかは今のところ不明。

本作の元凶であるアナザーナイトメアがハンターズを葬る切り札として異空間ゲートを通じて呼び出す。しかし、敵味方ない凶暴性は健在であり、ダークタランザの時同様呼び出されて早々真っ先に彼を標的とみなしてハンマーで殴り飛ばして戦うことになる(ちなみにアナザーナイトメアはこうなるのは想定外だったようであり、この一件で片方の角が折れるなど全身の装備がボロボロになるほどのダメージを負ってしまった)。

皮肉にも、闇の王のモデルとなった男は、ある世界では夢を見れなくなることと引き換えにナイトメアを夢の泉に封印したり、またある世界ではその欲深さとバカっぷりを利用されるも結果としてナイトメアの会社に桁違いの借金をこさえたあげく最終的にそれを踏み倒した男であり、見た目だけではあるものの両者の相性の悪さがオマージュされているとも言える。

また、かつての真のラスボスが次の作品で表のラスボスとして再登場するところもモデルの男によく似てしまっている。


特に技が追加されているわけではないが、その時点ではやはりかなりの攻撃力と体力を持つため、レベルや装備が整っていないと苦戦は必至。前作同様、キングDビームが終わるまで4枚目が出ない仕様も健在。BGMは「カービィのすいこみ大作戦」のジャイアントマスクドデデデ戦の曲のremixアレンジ


彼を撃破することで表エンディングを迎える。


ストーリーを進めることでわいわいクエストにも登場し、技のパターンが前者と変わっている。また、かけだしそうびのミッションも健在。今回はSZ強化をすることでかけだしそうびでも無強化最高ランクそうびを上回る能力を得るため、苦戦するようなら強化をしっかりと行おう。


再び まみえる 闇の王!

巨大な 目玉が 放つ ビームが

ハンターズを なぎはらう!











よびさまされし きゅうきょくの 闇の王!

この危機を すくうのは ハンターズという

きぼうの 光だけ!いざ 大決戦へ!


裏エンディングクリア後のわいわいクエストの最終盤で最高難度極超ランクの一つとしてカビハンZでの強化版が「キングD・マインド リベンジ」という名前で再び登場(おすすめレベル:87)。また、彼を模したヘビィハンマーの装備「狂冑D・マインド リベンジ」と「狂鎚D・マインド リベンジ」も追加されており、それによるとこの姿は黒い鏡や復讐の怒りの力で闇の力が増大した状態らしい。

技パターンはやはり大きく変わっていない。BGMは前半が「強大なボスとの決戦」のremixアレンジ、後半はカビハンZでのキングD・マインド後半戦の曲のremixアレンジとなっている。

(前半戦BGM)


(後半戦BGM)


ちなみに「黒い鏡」が破壊されているためか、通常版もリベンジ版も出現の際は異空間ロードから現れ、撃破後は普通に爆発して消滅する。

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