さわぎある 所に
必ず あらわれる マントの男・・・
しれんクエストで 正体を つきとめろ!
「フハハハハ!」
CV:銀河万丈
概要
スーパーカービィハンターズに出てくるボスの一人で、異界からやってきたとされる魔術師にして『夢の泉の物語』で初登場したナイトメアウィザードのアナザーバージョン。「マントの男」と表記されており、プププ王国の支配を企んでいる。
各地でキャラクター達が暴れだす凶暴化騒ぎの元凶。
ゲーム内ではストーリー全体に関わる敵として登場し、度々彼と戦うこととなる。
なお、見た目はそっくりだが、アナザースージー、アナザーランディア、アナザーウッズ、アナザービッグクラッコ、アナザーメタナイト、アナザーデデデ等といった過去のアナザーボスらと同様、彼は本編に登場したナイトメア本人ではない。
魔術師である事も含めて前作の『みんなで!カービィハンターズZ』のタランザと同じポジション。
容姿
ナイトメアウィザードをベースとして、赤ワイン色を基調としたカラーリング(戦闘前に見せるナイトメアパワーオーブの姿は夢の泉DXのデザインとほぼ同じだが、星模様が赤い)。ただ、デザインに差異が存在し、サングラスやペンダントもしくはネックレスは三日月をあしらったデザインとなっており、若干、本人(夢の泉DX版)よりもサイズは小さい。また、頭にあったモヒカンの様な鎧は背中あたりに寄っている。
両腕は存在せず、両手は常に宙に浮いている。
マントの裏は星空のようになっている。
公式からは店主マホロアなどが彼を紹介した際に「アヤシイ笑みと、異界の裂け目のようなアゴの割れ目が特徴ダヨ!」、「タイトルロゴにもいらっしゃる特徴的なアゴ…じゃなくて!」とそのアゴを半ばネタにされていた。
戦闘
後述の通りストーリー上では三度戦うことになり、その度に技が強化されている。
使用してくる技は、『夢の泉の物語』から引っ張ってきたものに加え、『あつめて!カービィ』のミニゲーム「空中探検隊EOS」で使用してきた技も使ってくる。さらに今作で新たに追加された技も存在している。
モーションも『夢の泉の物語』など過去作を踏襲している(例えば後半突入前に怯むモーションは原作でダメージを与えた際のもの)。
その手数の多さだけを見ると本人よりも強そうに見えるが、本作のゲームシステムとの兼ね合いか、あちらがスターロッドの力で本体に攻撃しないとダメージを与えられないのに対し、こちらは普通の武器でもダメージを与えることができ、しかも全身に当たり判定がある。
そのため、ナイトメアウィザードの防御力を落とした代わり攻撃性能と耐久力を大幅に上げた感じである。
ただし、最高難易度である極超級のものとなると通常の武器や防具では苦戦必至。最上級の装備のお世話になったプレイヤーも多かったことだろう。
今作での最上位装備はどれも名前が「スターライト○○」で統一されており、「スターライトロッド」という装備も存在するが、これとスターロッドの関係は不明。
- ボディショット
ジャンプして5方向に星型弾を放つ。後半戦では弾数が増える。
原作とは異なり、星型弾は一切相殺できない点には注意(他の技も同様)。
- 指先ショット
指から星型弾を放つ。こちらも後半戦では弾数が増える。
連射するパターンもあり、そちらはさらに2方向に拡散するタイプと1方向に多く放ってくるタイプに分けられる。
- 体当たり
地面を掠めるように体当たりしてくる。原作同様しゃがむかホバリングしていれば避けられる。
本作では奥から突進してくるパターンが追加されたが、そちらもしゃがめば回避可能。
- 急降下攻撃
画面手前と奥や左右を行き来しながら移動する。原作でHPを減らした際同様、頭を下向きにするパターンもある。
- ばらまきショット
後半戦で追加される技。画面奥から星型弾を飛ばしてくる。画面手前に着弾すると爆発する。
元ネタは原作における戦闘開始時ムービーのワープスターを撃墜する演出。
- 暗黒球
天空以降追加。「空中探検隊EOS」の技で、大きなエネルギー弾を4つ発射してくる。原作とは異なり追尾しない。
- 波動
これも天空以降追加される「空中探検隊EOS」が元ネタの技。片手2回→両手から波動を発射する。
- スターダスト・サイクロン
天空以降の後半戦で追加される新技。竜巻状の身体を使って周囲を巻き込む。
ブラックホールのような引き寄せ効果と高い威力を持ち、さらに最後に大きく吹っ飛ばされるため時間と体力を大きく削られる。
経緯
以下、『スーパーカービィハンターズ』のネタバレを含んでいます。
何かの騒ぎがあるところで姿が見られるマントの男として「古跡」で初登場。
この時点で夢の泉で使っていた技は全て使用、さらに一定ダメージを与えた後から発動する、画面奥から爆発する星型弾を放つ、夢の泉でワープスターを叩き落とした技を再現したものも使う。
ここでの戦いで逃して以降、このマントの男を追うのが本作の大きな目的となる。
カービィたちは別のマントの男を巻き添えにしながらも、「天空」で再度アナザーナイトメアと対峙。ここでの戦いから「空中探検隊EOS」での技と「スターダスト・サイクロン」を使うようになる。しかし、ここでの戦いでもカービィハンターズはアナザーナイトメアを逃してしまった。
次に対峙するのは前作の最終面である「大決戦」。ついに追いつめられたと思われたアナザーナイトメアは不敵な笑みを浮かべ、なんとその手から異界に繋がる穴を開き、そこからかの闇の王を呼び出した。しかし、アナザーナイトメアはかつて同じくその王を呼び出した者よろしく真っ先に標的にされて殴り飛ばされて退場、そこではその王がボスとなる。魔術師と闇の王の壁があった。
闇の王を撃破すると、一旦エンディングとなるが、闇の王に吹っ飛ばされた先で未だに悪事を働いている噂を聞きつけたカービィハンターズの戦いはまだまだ続くことになる。
そして「夢幻異界」にて決着を着けるため相見えるハンターズとアナザーナイトメア。
二度の敗北と利用しようとした闇の王の裏切りを経て、かつての野望は怒りの向こうに消え、王国の征服からハンターズへの復讐に目的が変わったアナザーナイトメアは装備はボロボロ、角も片方折れ、怨みに身を焦がすかのように黒ずみ、サングラスも片面が割れて紅い隻眼の光が漏れ出た狂った復讐者、「アナザーナイトメア リベンジ」としてカービィハンターズに永遠なる眠りをあたえんと戦いを挑む。
(ボロボロになった経緯からしてほぼ逆怨みに思えるが、もはや怒りや憎しみでまともな判断が出来なくなったのかもしれない…)
攻撃もより苛烈かつスピーディーになっただけでなく既存の技を組み合わせて使ったり、画面奥から星型弾を放つ新技を見せる。
敗れてもなおハンターズへの復讐に執着するアナザーナイトメアはまたもや異界に繋がる穴を開き「ある存在」を呼び寄せ、勝利を確信したのか高笑いを始める。
しかし、呼び出された存在は現れるやいなや同じくその存在を呼び出した存在の如くアナザーナイトメアを斬りつけ、断末魔の叫びと共についに消滅し、最後の敵…淵源を巡る英雄がその姿を現わした。
ちなみに、斬り付けられて消滅する時のモーションも原作の撃破時のものを再現している。
また、ストーリーにおける出来事との関連は不明だが、わいわいクエストでも姿を現わす。
こちらは最後までアナザーナイトメア リベンジ単体と闘うことになり、ストーリーでは使わなかった画面奥からの爆発する星形弾や「スターダスト・サイクロン」を使ってくるようになる。特にスターダストサイクロンは発動したまま移動までしてくるので、機動力の低いヘビィハンマーは巻き込まれやすい。
前座となる試練クエストを突破し、難易度極超ランク(推奨レベル85)のアナザーナイトメア リベンジに挑戦可能になった際、「ふくしゅうにもえる異界の魔法使いがまいもどる…!」というアナウンスが行われる為、ストーリー上でも実際に復活を果たしている可能性がある。また、極超ランクでは暗黒球の軌道が変わっており、自身の周囲に複数生み出して回転させたあと、笑い声を合図に左右どちらかに一斉にとばす厄介なものとなっている。
戦闘BGM
『夢の泉の物語』のナイトメアウィザード戦のアレンジだが、それぞれの戦闘で別の曲が使われているため、3種類もアレンジされているという優遇っぷり。
編曲者は3曲とも櫨本浩氏。
古跡
この中では最も原曲に忠実だが、イントロは省略されている。後半部分にはオリジナルフレーズが入る。
天空
イントロが変化し、テンポが遅くなったためどことなく落ち着いた雰囲気。
リベンジ
イントロがまた変更。原曲の中盤部分から始まるほか、アナザーナイトメアのボイスのようなSEが使われている。
メディアミックス
小説版星のカービィ
15巻「スーパーカービィハンターズ大激闘!の巻」に登場。一人称は「私」。
自らを「偉大なる全能者アナザーナイトメア様」と名乗りカービィ達を「玉っころ」呼ばわりしたり富と権力を欲したりなど、ナルシストかつ俗な小物っぽい言動が目立つ。作中における凶暴化騒ぎの元凶、最後は自分で呼び出した淵源を巡る英雄に倒されるなど動きは原作と概ね同じ。
本作ではカービィハンターズへの復讐のために、操った魔物を引き連れて城下町を二度に渡って直接襲撃し、壊滅状態にさせている描写が追加されている。
今日もまんまる日記!
3巻で初登場。一人称は「わたし」で、普段は敬語で話すが怒ると口調が一変する。「いろんな世界にちょっかいをかけて滅ぼすのが趣味」とは本人談。
当初は手下を使ってデデデ大王を拉致させ、鏡から生み出した偽物をプププランドに送り込んで侵略させようとした。しかし周囲は偽物を本物として受け入れたためあっさりと征服完了。続けて国民たちから税金を巻き上げようとするが、プププランド自体があまりにも杜撰な管理態勢だったので税金を正しいことに使い始め、国として大幅に発展。周囲も偽物を尊敬し始め、偽物も本当に善良な大王になってしまった。
これらを見ていたアナザーナイトメアは「思っていた征服とは違いますね……」と苦い顔でコメントした。ところが偽物を本物として慕うことを面白がらなかったデデデが激昂し、脅されたこともあって今度は本物をプププランドに送り込んで混乱を巻き起こそうとする。
ところがこれも上手く行かなかったため怒り、カービィたちを眠らせ悪夢の中に閉じ込めることで苦しめようとする。だが寝相の悪さから痛めつけられ、怒り狂ったアナザーナイトメアはより深い悪夢に落としてしまう。結果、寝相の悪さからカービィが周囲の者たちを吸い込み始め、アナザーナイトメアも巻き添えになる形で飲み込まれてしまった……。
その後、どうにか脱出して怪我を癒すと逆襲を開始。再びデデデの城に乗り込むが、ちょうどハロウィンで仮装(ホラー映画ばりのリアルなヤバいヤツ)していたカービィたちと遭遇。死体に扮していたデデデが動いたのを見て、恐怖のあまり悲鳴を上げてしまった。
4巻ではおまけ漫画に少しだけ登場。歴代敵キャラが集まっている中で、アミーボ・アモーレを肩叩き代わりに使おうとして喧嘩になる。
5巻ではバランスボール(ナイトメアウィザード形態)に扮して密かにデデデ城に潜み、悪のオーラを撒き続けていた。これによりデデデやワドルディらはカービィ&メタナイトに対して攻撃的になってしまい、節分の日ということもあって「鬼退治」と称して襲い掛かって来る。
その様子を見て悦に浸っていたアナザーナイトメアだが、それが災いしてデデデに攻撃用の道具として利用され、カービィには盾として利用され散々な目に遭う。激昂して正体を現しデデデたちを消し換えようとするが、巨大な角が生えているためデデデたちに鬼と見なされ攻撃されてしまう。
カービィが「この人は鬼じゃないよ!」と庇いに入り、絆されたかに思われたアナザーナイトメアだが「甘いですねぇ」と嘲笑い、カービィの背後から襲い掛かる。
ところが勢い余ってカービィが手にしていた鬼の面をかぶってしまい、再び鬼と認識されてデデデたちにフルボッコにされてしまうのだった。
同巻の30周年記念回にも登場。歴代の敵キャラ達と結託し、カービィ達を捕まえてしまう。
だが「わたしは圧倒的に歴史が古いのですよ」と1993年初出だと経歴詐称。実際は2019年初出なので、案の定プレジデント・ハルトマンとハイネスに「テメーはナイトメアじゃなくてアナザーナイトメアだろ」「一番の新参者は引っ込んでろ」と吹っ飛ばされてしまう。
その後タランザやアミーボ・アモーレの魔法で「カービィに一番古くから敵対した者(=初出作品が一番古いキャラ)が偉く感じる」という認識に改変され、最終的には『初代』で一番最初に出てきた雑魚敵のワドルディにカービィ以外の全員で土下座する羽目になっていた。
なおナイトメアウィザード本人は2025年現在も未登場だが、先述の通りハルトマンの台詞で存在だけは触れられている。
余談
懐かしの要素
厳密にナイトメアウィザード本人ではないが、ナイトメアウィザードの3Dモデル化は今回が初であり、そもそも本編でのハッキリとした登場は夢の泉DXから実に17年ぶり(『あつめて』を含めても8年ぶり)である。スマブラの時でさえも、ナイトメアの3Dモデルが用意されていなかった。
上述の通り、各種モーションも原作の演出を忠実に再現している。
アニメ版のオマージュ要素について
CVの銀河万丈氏はアニメ版のナイトメアの声も担当しており、久し振りに聞いたその声に、懐かしさを感じた人も多いだろう。
高笑いや撃破されたときの叫び声などもアニメ版に似せたものになっている。
ちなみに声色はアニメ版におけるナイトメアの側近のカスタマーサービスに似ている。
カービィ以外でスマブラも例外とした場合、アニカビ時のCVがゲームでも担当する事例は初。
同作のナイトメアはカービィの体力が尽きるまで追い詰め、眠った所でトドメを刺せたものを敢えてカービィに悪夢を見せることにしたがフームにも悪夢を見せてやろうとカービィの夢の中へと誘っていた。しかし彼女がスターロッドのコピー元であるワープスターを所持していたため、自らの弱点であるスターロッドの装備を許した挙げ句、完全に戦意喪失してあっけなく倒されており、自らの誤算によってあっけなく倒されるという皮肉な結末とどことなく似ており、まさに"アナザー"ナイトメアの末路がオマージュされているとも言える。
ちなみに小説版では、みなとまちが襲撃された理由が「カービィハンターズへの復讐」と知った住人達は「カービィのせいで自分達まで狙われた(要約)」とカービィ達をお門違いな理由で非難した。アニカビのオマージュがここにも……。
なお最終的にメタナイトが「装備を作ることでハンターズの力になれる」と諭したことで和解し、住人達は幻の装備の材料を集めてきてくれた。
他作品では
『スターアライズ』では、ハイネスが「自分たちの一族は『銀河の危機とも言えるおぞましい悪夢』を退けた」らしいが、彼やあちらのナイトメアとの関係は不明。しかし、アナザーナイトメアは異空間ロードを開き闇の王や全てを滅ぼしかねない存在を呼び寄せた事から、悪夢がどのようにして銀河を危機に陥れたか想像に難くない。
ちなみに、ハイネスが異空間ロードを開通させるには儀式を行い長時間祈りを捧げる必要があったのに対し、アナザーナイトメアは即座にロードを開通させている為、シナリオ上の扱いは他のボスでの前座ではあるものの、魔術師としての能力はかなり高いと思われる。
公式Twitter
2019年ハロウィンイラストでは早くも外部出演を果たした。
なんとヴァンパイアの仮装をしながらお菓子を配るという行いをしてハロウィンに溶け込んでいるが、デデデ大王には正体を感づかれたのか警戒されている様子。
また、このイラストにて角は兜の装飾であった事が判明した。
1周年記念のイラストにも登場。ファーマン・力氏のコミカルなタッチで描かれている。