はぐれメタルがあらわれた!
はぐれメタルは こちらがみがまえるまえに おそってきた!
はぐれメタルはにげだした。
概要
ドラゴンクエストシリーズに登場する敵キャラクター。
群れからはぐれたメタルスライムが変質したモンスターらしい。
厳密には系統は違うがメタルスライムの上位互換に位置付けられており、メタルスライムを超える非常に高い守備力・素早さ・耐性・逃走の確率・膨大な経験値を誇る。
後発のRPGにおいても類似した敵が「はぐれメタル」と形容されるなど「倒すのが困難ですぐ逃げるが倒せるとおいしいボーナスキャラ」の代名詞となった。
初出にあたるファミリーコンピュータ版の『ドラゴンクエストⅡ』では難易度の高い「ロンダルキアへの洞窟」に出現する強敵の部類であり、HPは2桁台だがローレシアの王子の腕力で粉砕可能な防御力、経験値もそこまで多くはなく逆に「ベギラマ」で焼き殺されかねないため、場合によってはこちらから逃走した方がマシな状況もあった。
本格的にボーナスキャラとしての地位を確立したのは『ドラゴンクエストⅢ』以降となる。
『ドラゴンクエストⅣ』ではメタル装備の元祖としてはぐれメタルの名を冠した武具が登場。
以降のシリーズでも非常に強力であることが多い。
『ドラゴンクエストⅤ』・『ドラゴンクエストⅥ』では仲間にすることも出来るが、もともとの倒しにくさに加え仲間にもなりにくいように設定されているため、仲間にするのは殆ど運といってもいい。
運良く仲間にできた時の恩恵は大きく、火力こそ高いとは言えないものの破格の防御性能とほぼ確実に一番手で動ける素早さで活躍してくれる。
さらに『ドラゴンクエストⅤ』のリメイク版ではメタルスライムも仲間にできるようになり、強運に恵まれればこの2体による鉄壁パーティーを作る事も可能。
『テリーのワンダーランド』では偶に耐性バグがあり、それによって本来無効であるはずの攻撃系呪文が野生個体に効いたという報告もある。
『ドラゴンクエストヒーローズ』では相変わらずの守備力やみかわし率に加えて、普通に走って追いかけても絶対に追い付けない速度で逃亡する為、行き止まりに追い込む必要がある。
『星のドラゴンクエスト』でははぐれメタルが3体集まったはぐれブラザーズも登場した。
基本的には1体のみ出現する事が多いが、作品によってはいっぺんに大量のはぐれメタルが出現する場合もある。
『ドラゴンクエストⅨ』では、すれちがい通信で入手できる地図によってははぐれメタルしか出現しないフロアも存在している。
モンスターの生態に関しては扱いが統一されておらず、前述の通りメタルスライムの群れからはぐれた個体や突然変異個体であるという設定で紹介されていたり、バブルスライムが妖精を助けた為に精霊ルビスの祝福を受けた姿とされるなど作品や媒体によって設定はまちまち。
はぐれメタル必勝法
上記のようにすぐに逃げ出してしまうため、確実に仕留める方法はほぼ無いと言ってもいいが様々な方法でその確率を高める事は可能。
- 「かいしんのいちげき」狙い
敵の防御力を無視する会心の一撃が出る事を狙って通常攻撃する。『ドラゴンクエストⅢ』の武闘家や『ドラゴンクエストⅣ』のアリーナなど、「かいしんのいちげき」が発生しやすいボーナスを持つキャラが居るタイトルで有用な方法。
特にアリーナの場合はキラーピアスで2回攻撃できる為に期待できる。強打系の特技(「まじん斬り」など)や類似した効果を持つ武器も有効。
- 複数回攻撃
はやぶさの剣やキラーピアスなどの2回攻撃アイテムなどが代表的。特性システム導入後の『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズでは連続攻撃系の特性を持ったモンスターがおススメで、中でもカバシラーはそういう意味でメタル狩りのために狙ってデザインされたかのようなスペックをしている。
- 即死系
武器「どくばり」についている即死効果などに期待して攻撃する。『ドラゴンクエストⅥ』、『ドラゴンクエストⅦ』ではこれ以外にも職業であるパラディンやデスマシーンに通常攻撃時に一定確率で相手を即死させる特性があるため同じように使える。また、『ドラゴンクエストⅨ』でも短剣特技の「アサシンアタック」にキラーピアスを装備して使う事で2回即死判定を行い、打率を高める事ができる。
- 確定ダメージ系
特技「メタル斬り」やメタル系の武器を使って1ダメージずつ与え、その積み重ねで倒す。はやぶさの剣を装備できるキャラならメタル斬りを2発放てるため、より確率が上がる。1ターンに与えられるダメージに限度があり、メタルキングが相手の場合は分が悪かったりするがはぐれメタル程度ならギリギリ倒せる。
『ドラゴンクエストウォーク』に至っては条件次第でメタル系に行動不可の付与や確定先行を取れるスキルもあり、これと固定ダメージで固めた日にはメタルは見事に溶ける。
- ゴリ押し
初期作品の『ドラゴンクエストⅠ』『ドラゴンクエストⅡ』及び『ドラゴンクエストⅥ』『ドラゴンクエストⅦ』、ドラゴンクエストモンスターズシリーズなどで有効な手段。
古くはメタル系モンスターはただ防御力を高く設定されているだけだったため、ひたすら攻撃力を上げていくとある時点から普通にダメージが入るようになる。
『ドラゴンクエストⅥ』では主人公やハッサンの攻撃力を上げまくったうえで最も力の補正が高いドラゴンになると攻撃力が非常に高くなり、はぐれメタルが相手でも普通に20以上のダメージが出るようになる。
この状態で「しっぷう突き」を使えば必ず初手で行動できるため、主人公とハッサンで2体は確実に倒せる。
『ドラゴンクエストⅦ』でも主人公とアイラで同じことが可能な他、まわしげりを使う事でまとめてダメージを与え、乱獲が可能。
加えてはぐれメタルが大量に群れて出現するエンカが起こる場所があり、ものすごい勢いで稼ぐ事ができるようになった。ただし、この状態に持っていくには力の種によるドーピングを考慮しなければカンストに近いレベルが必要になるので、相当なやり込みが必要になる。
『ドラゴンクエストⅢ』でのみ有効。本作では「ドラゴラム」時に吐く炎は炎系の攻撃に完全耐性でも通常時の威力(180前後)の50%のダメージが保証されており、行動できれば確定で倒す事ができる。
ただし炎を吐くのは「ドラゴラム」を唱えた次のターンからで、更にステータスが敵のドラゴンと同じになる関係ですばやさが大きく低下するため、それまでに逃げられることが多い。…とは言え、「ドラゴラム」を覚えるレベル35以降はそれまでとは段違いに経験値稼ぎが楽になるのは事実である。
ファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエストⅣ』では一撃で倒せなくなったが必ず1ダメージを与え、しかも使用したターンから炎を吐くようになったので、他の手段と組み合わせるとサクサクと狩ることができる。
以降の作品では耐性が設定された為にできなくなった。
呪文「パルプンテ」の「敵は砕け散った」効果で倒せる事があり、「時間が止まった」効果なら上の「ドラゴラム」に繋ぐ…とできるが、なにせ「パルプンテ」のランダム効果なので確実ではない。
「力がみなぎってきた!」が出た後は通常攻撃で倒せる。
マイナス効果が出る事も少なからずあるため、狩りを続けられなくなる場合もある。
後発タイトルでは「砕け散った」場合は経験値が得られない事も多いので注意。
- せいすい
ファミリーコンピュータ版の『ドラゴンクエストⅣ』では、アイテムの「せいすい」が10~15の固定ダメとなっており、使えば倒せるためボロ儲け出来る。
当時は作戦に「めいれいさせろ(めいれいするわよ)」が無いので、勇者以外の仲間には自由に使わせられないが、アリーナ、ライアン、トルネコといった呪文が使えないキャラは「いろいろやろうぜ」で高確率で使ってくれるので大した問題は無い。
リメイク版では弱体化したがそれでも1ダメージを必ず与えられるので、FC版ほどの安定感は無いがやはり有効な手段。
『ドラゴンクエストⅢ』などでそこそこ有効。はぐれメタルと他のモンスターが組んで出現した時に、そのモンスターをメダパニ状態にし、はぐれメタルを殴ってもらう。
「つうこんのいちげき」を使うモンスターでないとメタルは倒せないのではないか?と思いきや、『ドラゴンクエストⅢ』ではモンスターの打撃によるダメージは攻撃力の数%~10%程度が保証されており、どれだけ守備力が高かろうがダメージを完全に防げない仕様となっている。このため同士討ちで一撃で倒せることもあり意外と期待度は高い。
はぐれメタル狩り中に手持ち無沙汰なキャラに誘惑の剣や毒蛾の粉を持たせておけばこれを狙えるため、覚えておくとちょっとお得。
- 反射ダメージ系
『ドラゴンクエストⅣ』における「ミラーシールド」での「ギラ」の反射、『ドラゴンクエストⅤ』における「やいばのよろい」によるダメージの反射などを利用しての狩り。
「やいばのよろい」で与えられる反射ダメージは受けたダメージがベースになるため、破滅の盾を装備してわざと自分の守備力を0にした状態ではぐれメタルが通常攻撃を仕掛けてきてくれれば一撃で倒す事ができる。
「みなごろしの剣」でも同じ事ができるが、「はめつのたて」を採用した方が上記の武器を用いる方法を採用できるため、効率が良い。
なお、これ以外では逃げられてもアイテムの「時の砂」で時間を戻して最初からやり直したり、遊び人の遊びで敵に耐性無視ダメージを与える物が出るのを祈る、『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』以降の「こうどうはやい」特性で無理やり先制する、「おたけび」や「ラリホー」などで行動不能にする、『ドラゴンクエストビルダーズシリーズ』でブロックの行き止まりに誘い込んでタコ殴りにするなど、作品限定の方法もある。
トルネコの大冒険シリーズ
非常に低いHP・基本的に1ダメージずつしか与えられない・逃げ足が速い・経験値が多いという点は本家と同じ。
最初から倍速状態で移動し、攻撃を受けるとワープする特性を持っているが、倒すと1レベル上がる効果を持った「しあわせのタネ」を必ず落としていく。
ラリホーの杖・まどわし草などで行動を封じて倒しやすくすることが可能なものの、実は攻撃力が結構高かったりする。封印の杖で特殊能力を封印すると、2回攻撃で半端ないダメージを受けてしまう恐れもあるので、下手に能力封じするのは危険。
ちなみに経験値は、後半に出てくるドラゴンやアークデーモンの方が多かったりするので、本命は「しあわせのタネ」のドロップ狙いで倒すことになるだろう。
外部出演
ソーシャルゲーム『モンスターストライク』と『パズル&ドラゴンズ』で『ダイの大冒険』コラボが実施された際にコラボモンスターとして登場した。
前者ではコラボクエスト(一部除く)で、稀にこのモンスターが出てくるエリアが出現し、これを倒すとクエストクリア後に貰えるEXPが大量に増える。但し原作再現か、僅か1ターンで逃げ出してしまう上に毒状態にさせる事が出来ない。HPが5しかないので、高ヒットの友情コンボであっさり倒せるが。
また、クエストクリアで入手できる「モンスターソウル」でこのモンスターと引き換える形で入手する事が可能。しかし本来はレアモンスター的な扱いだった故か、こいつのみは1体引き換えるのにモンスターソウルが300も必要。
で、その性能に関しては…正直言って全然役に立たない。あまりにも元の性能を再現しすぎたか、HPは敵として出現した時と同じく5しかない。攻撃力もお世辞にも高くなく、取柄としてはスピードが無駄に速い事ぐらいしかない。所持アビリティも全属性耐性Mと無属性耐性Mの2つのみな為、ギミック対応は全く無い。SSもパワーも上がらないただの自走ものなのでそれも役に立たない。友情コンボだけは他のキャラのスピードを上げる「加速」なのでサポートは可能だが…
一応、コラボ期間中にはこのモンスターを入れてクエストクリアするというミッションがあった為、使うならそことなる。しかしイベント終了後には最早使い道がほぼ無い為、精々勲章にするくらいであろう…
どうでもいい完全なお遊びだが、こいつだけでチームを編成すると総HPが脅威の20だけになる(ただし、1回編成してクエストに出撃する度にHPが1ずつ増える為これを見れるのは1回きりである)。
後者ではコラボイベント期間中にモンスター交換所にてイベントメダル【黒】×5枚で交換できる。
HPこそ僅か10とやはり低いが、こちらでは中々有能なモンスターとなっている。というのも攻撃力と回復力が結構高く、覚醒スキルも「バインド無効」等役立つものが9つも揃っている。
スキルは「ビッグバン」で、2ターンの間にダメージ吸収を無効化とダメージ吸収を貫通の効果があり、敵全体に攻撃力×300倍の火属性ダメージを与えるという強力なもの。リーダースキルの「はぐれメタルアタック!」はただでさえ低いHPが更に半減してしまうものの、4色以上同時攻撃でダメージを軽減し攻撃力が22倍にも膨れ上がり、そこに闇を4個以上繋げて消す事によりダメージを激減させ3コンボ加算させるという、条件こそ揃えば非常に強力な効果となっている。
無課金で手に入るモンスターとはいえ結構使えるので、交換した人も多いだろう。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にもスピリットとして登場。スピリットバトルではカービィがメタル化する。大量制乱闘でHPは8しかないが、非常に高速で逃げ回る上に制限時間30秒、こちらの攻撃力ダウン向こうの防御力アップ、飛び道具もはじき返される上にまともに吹っ飛ばないと、いかんなくはぐれメタルの本領を発揮している。
ただ相手お花状態のアイテムは有効なので、ある意味狩るのは簡単かもしれない。
亜種・派生種
同じくメタル系統のスライム達。
詳細はリンク先を参照。
全身がドロドロに溶け広がった見た目のスライム。シリーズ初の毒状態を与えてくるモンスターでもある。
出会う順番的に、はぐれメタルの方が色違いとなる。
仲間になったはぐれメタルのデフォルトネームの一つ。
詳細はリンク先を参照。
- はぐメタルーキー
『ドラゴンクエストⅩ』のイベント「メタルーキー軍団大行進!」が初出。
はぐれメタルとしてはまだ未熟らしく、倒した時の経験値も比較的少なめ。
- はぐれブラザーズ
はぐれメタルが3体集まったモンスター。メタルブラザーズとは異なり、合体している訳ではない。
元々経験値が高いはぐれメタルが3体セットになった事もあり、倒した時の経験値も当然多い。
- はぐれジュエル
Xに登場。見た目ははぐれメタル系だが、メタル系に分類されていないので魔法も効く。
赤、青、黄の3色が存在し、倒した色に応じたジュエルが入手できる。
- 恵みのはぐれ者
同じくXに登場。水色のオーラをまとったはぐれメタル。
万魔の塔に出現するボーナスモンスターで、倒せば1体につきスコアが10%上がる。
ただし、従来のはぐれメタル系の例に漏れず逃げやすいので、倒すのは困難。
- はずれメタル
Xのエイプリルフールイベントが初出。
見た目ははぐれメタルと同じだが、HPが高い上に逃げにくく、さらに倒しても経験値は低い上にゴールドも落とさない。
スーパーライトで再登場した時は、×マークが描かれた木の看板を持った姿になっている。
- メタルトリュフ
マッシュスライムの転生モンスター。
己の速さに驕り、鍛える事を怠った為に身体がカビてしまったはぐれメタル。
- はぐれキング
たまごっち風ゲーム『ドラゴンクエストあるくんです』で初登場。何気に同シリーズ皆勤賞でもある。
後に『ドラゴンクエストライバルズ』にも登場したが、3Dモデルは意外と大きい。
上述のはぐれキングをさらに上回る巨体を誇り、さらに地面から浮遊している。
現時点ではドラゴンクエストモンスターズシリーズに登場しており、いずれのタイトルでも出会うだけでも苦労を要する上、倒すのも仲間にするのも非常に難しい。
- はずれメタルキング
『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』に登場。本人曰く、「はずれものの王」らしい。
見た目ははぐれメタルキングと同じだが、こちらもはずれメタル同様に×マークが描かれた木の看板を持っている。
- はぐれロイヤルキング
『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』で初登場した、はぐれメタルキングの強化バージョン。
頭の冠の色が本家とは微妙に異なる。
関連タグ
他作品での経験値稼ぎポジ
- ラッキー ビクティニ タブンネ(ポケットモンスターシリーズ)
- ホビー・ハイザック(ロストヒーローズ1・2)
- きらめくパンジーさん(ペーパーマリオシリーズ)
- シルバースライム及びゴールドスライム(グランブルーファンタジー)
- ツチノコ、ボー坊(妖怪ウォッチシリーズ)