概要
用途廃止で民間人に払い下げられたハイザック。型式番号RMS-116。
一線を退いたモビルスーツは一部サイドや月面都市の市民自衛軍などに配備された他、武装を廃してスポーツや個人の趣味の為に用いる「ホビー・モビルスーツ」として市場に出回る事があった。
本機もそのホビー・モビルスーツの一機であり、カラーリングも軍用機とは異なる派手なカラーリングが施されている。
武装こそ取り外されている(一部ゲームではトリモチやダミーバルーンを使用する)が、全天周モニター・リニアシートなどのインターフェース類は軍用のまま使用されている。
型式番号のRMS-116はルナツー工廠製の機体を指すナンバーであるが、この機体がルナツー製であるかは不明。
外装に関してもノーマルのハイザックよりもハイザック・カスタムに近く、コックピットも当時連邦軍に普及していたものではなくガンダムMk-Ⅱに採用されている物が用いられているなど、ハイザックとしては珍しい構成のものとなっている。
モビルスーツ愛好家からの評価が高い機体であるが、これがハイザックという機体チョイスやカラーリングを指すものなのか、その特異な構成によるものなのかは不明。
第二次ネオ・ジオン抗争の際にはサイド1のコロニー「ロンデニオン」に赴いたシャア・アズナブルの護衛の為に運用され、民間人に扮したギュネイ・ガスが搭乗。
ロンデニオン脱出後はネオ・ジオンに合流したクェス・パラヤの訓練に用いられ、クェスの技量による曲芸飛行を披露した。
尚、この時に使われた物はあくまでネオ・ジオンが所有している機体であるが、第二次ネオ・ジオン抗争以前より別機体がゴップ自然公園のアトラクションの一つとして、本来のホビー・モビルスーツとしての用途に供されている。
関連動画
他メディアでの活躍
ガンダムアサルトサヴァイブ(ゲーム)
武装はトリモチとダミーバルーンのみ。格闘メインの機体になっている。
ロストヒーローズ(ゲーム)
中盤以降に雑魚敵として登場。HPは高いが攻撃力は皆無。倒した時の金や経験値が高く某モンスターと似たような存在。
特にクリア後の裏ダンジョンに再登場した時は、HPの数値がたったの二桁に下がっている代わりに(このダンジョンの他の敵はみんな四桁以上)、クリティカルヒットが出ない限りあらゆる攻撃を1ダメージに抑える圧巻の防御力を誇り、倒せた時の経験値もブッチギって高く、圧倒的な素早さであっという間に逃げ出す、という具合にますますアレっぽくなる。
尚、続編でも登場し、各キューブの終盤のみ低確率で出会えるが、相変わらずすぐ逃げるので倒すのが困難である。ただ2でのランダム・キューブでは特定のマスで必ず同じキャラ配列が出る仕様になってるため狙うならその時である。
男子高校生の日常(アニメ)
第1話冒頭の嘘予告で突如空からタダクニ達の町を襲撃し、マシンガンをぶっ放して火の海に変えた。正確には「ガンダムっぽいカラーリングのザクⅡ」である。
ガンダムビルドファイターズトライ(アニメ)
第2話で登場したシノダ・エリがガンプラバトルで使用。しかし、その活躍は…。
その後、Yahoo!のトレンドにもホビーハイザックが入る程の話題を集めていた。
機動戦士ガンダムバトルオペレーション2(ゲーム)
2023年9月28日より10月26日までの約1か月ほど販売されるゲーム内通貨(課金)のスペシャルパックに付属するMSとして実装
なんと戦闘向けに再調整されたという設定で、Mk-Ⅱ用バズーカと専用ヒート・ホーク、ハンドグレネードで武装しているが残念ながらトリモチはない
機体データ
形式番号:RMS-116H
全高:18.5m
重量:35.4t
立体物
立体物は非常に少なく、有名どころではSDガンダムフルカラーで立体化が確認されている。
長らくガンプラ化がされていなかったが、2023年7月15日に『A.O.Z Re-Boot』版がHGUC化され、福岡県のGUNDAM SIDE-Fで先行発売されることが発表された。
『A.O.Z Re-Boot』のホビー・ハイザックは藤岡建機氏の画風によりかなりマッシブな外観となっており、ハイザック先行量産型の解説の折に軽く触れられる程度のマイナーな存在であったため、『逆襲のシャア』の姿に慣れ親しんだファンはその強烈なプロポーションに、『A.O.Z』を読み込んでいるファンはバリエーション展開ありきの予想とはいえホビー・ハイザックからそれを始めた事実にそれぞれ困惑することになった。
また、翌年3月に開催された「HYPER PLAMO Fes.2024」においては本キットをベースにしたと思われるハイザック・カスタムが展示されており、後にプレバン限定で発売。