概要
『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』において設定されたモビルスーツで、小説作中には登場しない。型式番号RMS-106C。
複数のビーム兵器を併用できないという問題を抱えていたハイザックの火力増強を目的として開発された機体。
「トランスパックシステム」によりジム改高機動型と共用を前提に設計されていた後方支援用キャノン・パックを装着した仕様で、このバックパックの換装により機体特性を変化させるという設計思想は一年戦争期のゲルググから着想を得ており、この機体はゲルググキャノンが思想の大元にある。
マガジン式の240mmキャノン砲を装備し、作戦に応じて各種弾頭を使い分ける事が可能。
なお、キャノン砲そのものは(『AOZ』作中デザインの)ジム・キャノンの240mmロケット砲と同様のものが用いられている他、ガトリング・スマッシャーに換装する事も可能だった。
胸部に増設された爪で斜め四方から固定された増加装甲は、中心部に対ミサイル防御用のスプレッドビーム砲を備えている。
このパージ可能な増加装甲は後継機のマラサイとバックパック共々共用化されている他TR計画にも多大な影響を与えており、MSの胸部コクピットブロックに変形するモビルポッド[プリムローズⅡ]用にシェイプされた物がガンダムTR-6[バーザムⅡ]やバーザム用に生産されている。
なお後者はスプレッドビーム砲がオミットされた簡易モデルとなっている。
その量産型ハイザックの一部も装備していた腰部3連装ミサイル・ポッドも装着している。
ハイザック・カスタムマラサイなどジェネレーターの問題を解決し中距離用と近距離用のビーム兵器を併用できる機体が登場したため、キャノンパックを共用しているジムⅡ中距離支援型と異なり量産運用には至らなかったが、試作機は有用性を認められ後方支援用として実戦に参加している。