機体説明
型式番号RMS-106CS。
ハイザックを改良し、砲狙撃用に特化した機体。
ハイザックで問題視されていたジェネレーター出力を強化し、狙撃用ビームランチャーを装備する。
「隠れハイザック」とも呼ばれ、グリプス戦役時にはサイド2の13バンチの農業ブロックに潜伏しエゥーゴのMS9機を狙撃するゲリラ戦を展開していたが、クワトロ・バジーナの搭乗する百式と交戦し撃破されている。
外見上は二の腕を這っていた動力パイプの内装化や脚部スラスターから飛び出たフィンのオミットなど、生産性を優先していた制式量産型より高性能だった先行量産型に近い仕様に差し戻されたうえで、右肩部装甲がシールドとスパイクアーマーを一体化させ機能を統合させた形状になった。バックパックもスラスターアームが取り払われた高機動仕様の物に換装された。
また、モノアイレールの支柱がやや中心寄りだったハイザックと比べると間隔が広げられ、相対的にザクⅡに近い顔立ちに立ち返っているほか、頸部ダクトがやや伸びている。(A.O.Z Re-Bootの画稿においてはダクトの差異は無い)
後にジオン共和国軍の風の会構成員ギリガン・ユースタス大尉の愛機となり、かつてネオ・ジオン軍がザクの後継と認めなかったハイザック系の機体がジオン共和国の軍人に"ザクの直系"として誇られるという皮肉な状況を生み出した。
こちらのカラーリングはロールアウト時の灰色基調のままで、ジオン系のカラーリングにする事は禁止されている。
立体物
過去にB-CLUBからHGUCハイザックをベースに製作するガレージキット出ていたり、ガン消しやミニフィギュアが販売されていたりしたが、ガンプラ化はされていなかった。
しかし、2024年3月22日にプレミアムバンダイ限定でA.O.Z Re-Boot版がHGUC化されることが発表され、同日に開催されたイベント(HYPER PLAMO Fes.2024)で試作品が展示された。同年9月10日に予約開始。本体は2023年に福岡のGUNDAM SIDE-F限定で発売されたホビー・ハイザックのA.O.Z Re-Boot版のリデコキットであり、色、両肩のアーマー、バックパック、脚部の動力パイプの有無が異なっている。また、武装はビームランチャーのみが付属している。
本機はアニメ版では無いものの、同日発表されたボリノーク・サマーンやサイコガンダムMk-Ⅱと並び、MSV初出機以外のZガンダム登場機体のHGUCコンプリートに向けて王手をかける形となった。