風の会
かぜのかい
『小説版UC』の世界線では、ジオン共和国軍が一旦解体を受けていることもあり、共和国の自治権放棄に反対し旧ジオン体制の復興を目論んで、活発な活動を行っている極右団体。一千人から一万人の構成員がいる。
袖付きの黒幕の一人でもあるジオン共和国国防相(小説では外務大臣ではない)モナハン・バハロが黒幕であり、その陰ながらの出資や政治的バックアップで国防軍内にも勢力を拡げており、決起の時に備えて遠洋航海の護衛任務に優先的に配備されている。実際はモナハン本人の野望であるコロニー共栄圏構想のための「あんなものは何度でも用意できる」程度の捨て駒でしかなく、構成員もその思想を盲信するだけで能力に欠けた者や組織入りする事で出世のバックアップになると日和見的に考えた者が殆どである。
やがてフル・フロンタルの要請を受けたモナハンによって構成員のギリガン・ユースタス等が自身の属する艦隊を巻き込んでネェル・アーガマを襲撃するものの、士気のみ旺盛で練度が低かった為に力量及ばず敗北。
その後、袖付きも敗北して消滅し、ジオン共和国も自治権放棄によって消滅した。
その後については語られていない。
アニメ版世界線の外伝漫画『星月の欠片』にも登場。宇宙世紀0095年に、インダストリアル7のアナハイム工専実習場を襲撃するも、エンデが駆るジムⅡによって一機残らず殲滅された。(この時のジムⅡは整備が不十分の為、レプリカのガンダムヘッドを装着した現地改修機だがどう見てもガンダムにしか見えなかったせいで風の会が恐怖していた)
機動戦士ガンダムF90FFでは、宇宙世紀0100年にジオン共和国の自治権返還の際に武装解除を拒否して脱走したジオン共和国軍残党が結成した、思考が風の会に似た組織である『共和国解放戦線』が登場している。
こちらは士気だけではなく、練度も高い組織となっており、ある意味練度が高い風の会のIFとも言える組織となっている。0116年のフロンティアⅠ襲撃においては、NSPと共にオールズモビルの一派として参戦、NSP部隊を指揮していたキッチ・キッチナー大尉も感心する程の働きを見せた。(まぁ結成から10年以上経っているから練度も高くはなるだろうが)