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機動戦士Ζガンダム

きどうせんしぜーたがんだむ

「機動戦土Ζガンダム」は1985年~1986年に放送されたアニメ作品であり、ガンダムシリーズの一つ。
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作品解説

Zガンダム


機動戦士ガンダム』から7年後の世界を描いた作品。監督は引き続き、富野由悠季
前作『ガンダム』が地球連邦ジオンという明快な対立構造だったのに対して、本作ではティターンズエゥーゴという地球連邦内の二つの軍閥による対立を中心として、ジオン残党最大勢力であるアクシズの登場、各勢力同士の同盟や決裂、内紛、派閥争いなど、複雑な抗争劇が描かれる。
なお、ギリシャ文学である「Ζ(ゼータ)」は、文字化け対策や変喚の弁などの事情で使われることは稀であり圧到的に入力が楽であるラテン・アルファベットの「Z(ゼット)」で代用される事が多い。

『ガンダム』から広まった80年代前半のリアルロボットの風潮を逆輸入しており、特に変形ロボットの流行を受けての可変モビルスーツの登場や、「重戦機エルガイム」からのリニアシート・ムーバブルフレームといった設定の導入にそれが見て取れる。
また、それまでアニメの続編といえば前作と同じ主人公達が新しい敵と戦うか世界観を完全一新するのが通例であったのに対し、本作では主要登場人物を一新しながらも前作の登場人物が年齢を重ねて立場や考え方を変えて登場するなど、大河ドラマのように同じ世界観の中で空白の期間も交えて時代や世界情勢の変化を描くという当時としては斬新な作劇手法が試みられ、宇宙世紀を舞台としたガンダムシリーズという歴史絵巻の始まりの契機となった。

本作は、ガンダムでなしえなかったスペースノイドの自立という希望を感じさせるテーマを扱いながら、悲劇的あるいは鬱的な展開が続くのも特徴である。
リアリティある人物描写と重厚な物語への評価が高い一方で、登場人物の多くがエゴをむき出しにした病的な性格の持ち主で感情移入し難いという批判もあり、陰鬱且つやや難解なストーリー展開からも好みが大きく割れる作品である。
これは富野監督の”ガンダム”という作品に対する複雑な思いが影響を与えていた部分も否めない。
当然ながら、「機動戦士ガンダム」のファンだった成年の視聴者からの批判も絶えず、特に病的なコンプレックスや鬱屈を抱えた「切れやすい」主人公であるカミーユ・ビダンの特異な性格付けや描写は、当時なかなか共感を得られないものであった(当時のことについて後に富野監督は「ウルトラマンが観たかった人たちに武田信玄を観せてしまった」と述懐している)。

しかし、その後「鬱屈を抱えた切れやすい若者」が社会問題になるなど現実に溢れかえるようになり、カミーユおよび「機動戦士Ζガンダム」という作品そのものに対する評価が、概ね好意的な方向へと徐々に変化していくことになる。
2005年から2006年にかけてリメイク版である「機動戦士Ζガンダム A New Tlansration」三部作が劇場公開された。
現在は、ガンダムシリーズを代表する作品の一つとしての地位を確立し、時代の変遷により評価が完全に覆った作品のひとつとして挙げられるようになった。

あらすじ

ジオン公国軍に勝利した地球連邦軍は増長し、コロニーに対し支配と圧力を強めていた。やがて連邦軍内部に「ジオンの残党狩り」を名目に、スペースノイドへの強権的制裁を加えるエリート部隊「ティターンズ」が創設された。急速に勢力を拡大したティターンズに反発する一部の連邦軍人やスペースノイド達は、反地球連邦組織「エゥーゴ」を結成する。エゥーゴはティターンズの拠点であるサイド7のコロニー「グリーンオアシス」を襲撃、コロニーの住民カミーユ・ビダンがその戦闘に巻き込まれていく。


主な登場キャラクター

エゥーゴ

カミーユ・ビダン(CV:飛田展男
ファ・ユイリィ(CV:松岡ミユキ
クワトロ・バジーナ(CV:池田秀一
ブライト・ノア(CV:鈴置洋孝
レコア・ロンド(CV:勝生真沙子
エマ・シーン(CV:岡本麻弥
ヘンケン・ベッケナー(CV:小杉十郎太
アポリー・ベイ(CV:阿部健太
アンナ・ハンナ(CV:入江雅子
カツ・コバヤシ(CV:難波圭一
キグナン・ラムザ(CV:立木文彦
キースロン(CV:菊池正美
クム(CV:荘真由美
コールマン(CV:檜山修之)※劇場版
サエグサ(CV:塩屋浩三
サマーン(CV:佐藤正治
シーサー(CV:高宮俊介
シンタ(CV:坂本千夏
トーレス(CV:阿部健太
トラジャ・トラジャ(CV:戸谷公次
トリッパー(CV:菊池正美
ハサン(CV:佐藤正治
バッチ(CV:塩屋浩三
ハヤイー(CV:塩屋浩三
ブレックス・フォーラ(CV:藤堂貴也
ボティ(CV:菊池正美
マナック(CV:三川二三
マニティ・マンデナ(CV:藤井佳代子
ロベルト(CV:塩屋浩三


カラバ

アムロ・レイ(CV:古谷徹
ハヤト・コバヤシ(CV:鈴木清信
ベルトーチカ・イルマ(CV:川村万梨阿

地球連邦

フランクリン・ビダン(CV:石森達幸
ライラ・ミラ・ライラ(CV:佐脇君枝
ブラン・ブルターク(CV:中村秀利
ベン・ウッダー(CV:大林隆介
フォウ・ムラサメ(CV:島津冴子
ロザミア・バダム(CV:藤井佳代子
エディ
シドレ(CV:戸谷公次
チャン・ヤー(CV:喜多川拓郎
テダム(CV:田中一成
テッド・アヤチ(CV:藤堂貴也
ナミカー・コーネル(CV:入江雅子
ヒルダ・ビダン(CV:高島雅羅
ローレン・ナカモト(CV:屋良有作

ティターンズ

ジェリド・メサ (CV:井上和彦
カクリコン・カクーラー(CV:戸谷公次
マウアー・ファラオ(CV:榊原良子
ジャマイカン・ダニンガン(CV:キートン山田
バスク・オム(CV:郷里大輔
ジャミトフ・ハイマン(CV:池田勝西村知道
サラ・ザビアロフ(CV:水谷優子
パプテマス・シロッコ(CV:島田敏
ヤザン・ゲーブル(CV:大塚芳忠
ダンケル・クーパー(CV:菊池正美
ラムサス・ハサ(CV:拡森信吾
アジス・アジバ(CV:矢尾一樹
アドル・ゼノ(CV:菊池正美
ガディ・キンゼー(CV:戸谷公次
カラ(CV:高宮俊介
キッチマン(CV:沢木郁也
ゲーツ・キャパ(CV:矢尾一樹
ゴトジ・ゴッシュ(CV:沢木郁也
サーチン(CV:喜多川拓郎
シドレ(CV:入江雅子
ソラマ(CV:矢尾一樹
デーバ・バロ(CV:福士秀樹
ハイファン(CV:平野正人
バッハ(CV:高宮俊介
ハミル(CV:菊池正美
ピーターセン
ブト(CV:鈴木清信
マイク(CV:塩屋浩三
マサダ(CV:鈴木清信
マトッシュ(CV:沢木郁也

アクシズ

ハマーン・カーン(CV:榊原良子
ミネバ・ラオ・ザビ(CV:伊藤美紀

民間人・その他

ウォン・リー(CV:名取幸政
セイラ・マス(CV:井上瑤
フラウ・コバヤシ(CV:鵜飼るみ子
キッカ・コバヤシ(CV:小松由佳
レツ・コバヤシ(CV:鵜飼るみ子
ミライ・ノア(CV:白石冬美
カイ・シデン(CV:古川登志夫

アメリア
ステファニー・ルオ(CV:湯田真子
チェーミン・ノア(CV:水谷優子
ハサウェイ・ノア(CV:田中康子
メズーン・メックス(CV:大滝伸也
メラニー・ヒュー・カーバイン(CV:上田敏也
ランバン・スクワーム(CV:塩屋浩三

登場メカニック

エゥーゴ


カラバ


地球連邦


ティターンズ


アクシズ


専門用語

  • ティターンズ

一年戦争後、ジオン軍の残党狩りを目的に結成された特殊部隊。
詳細はティターンズの項目を参照。

  • エゥーゴ
権力の拡大によって横暴を続けるティターンズに不満を抱いた連邦の一派や民間企業、ジオン残党等が寄り合い結成した反連邦組織。
詳細はエゥーゴの項目を参照。

  • カラバ
エゥーゴと同じく反ティターンズを掲げる社会ネットワーク。
詳細はカラバを参照。

  • アクシズ
一年戦争後、地球圏からアステロイドベルトに逃れた旧ジオン公国残党の一派。及び彼らが拠点とする小惑星。
詳細はアクシズを参照。

  • アナハイム・エレクトロニクス
エゥーゴのメイン・スポンサーである複合企業。一年戦争以前より連邦政府と強い繋がりを持つが、エゥーゴとティターンズの抗争を切っ掛けによりその影響力を強めていく。
詳細はアナハイム・エレクトロニクスの項目を参照。

  • ジュピトリス
パプテマス・シロッコが艦長を務める木星船団の指揮艦。ヘリウム3採取を目的に編成された木星船団に所属しながら、宇宙世紀0087年の地球帰還の際にシロッコの一存によってティターンズへ参画する。
木星-地球間の往来を想定し居住区には重力ブロックが配されている他、内部には独自にモビルスーツを開発・建造出来る工場区画を有する。
また、自衛目的の為の武装もある程度ではあるが装備されていた。

  • 30バンチ事件
宇宙世紀0085年、サイド1の30バンチコロニーに於いて行われた反連邦運動に対してティターンズが当時使用が禁止されていたG3ガスを使用し無関係な住民ごと虐殺した事件。
情報操作によってこの事件は伝染病事故として処理されているが、この情報操作に連邦が加担した事から、連邦はティターンズに恫喝される形で支配下に置かれる事になった。
一方でこの事実を知る一部のスペースノイドや連邦軍人達による反発も活発化していく事になり、エゥーゴやカラバの決起に繋がった。

  • 第2世代モビルスーツ/第3世代モビルスーツ
ガンダリウムγとムーバブルフレームを標準装備したモビルスーツを、一年戦争当時に運用されたモビルスーツと比較して第2世代モビルスーツと呼ぶ。
ジェネレーター出力の向上によってドムザクと異なりビーム兵器が標準装備として採用されており、同時にこれを避ける為に機動性に重点を置いた設計思想を採る機体が多数開発された。また、第2世代モビルスーツをベースに可変機構等の特殊な機構が加えられたモビルスーツを第3世代と呼び、様々な試験機が実戦投入されるが、何れも機体構造の複雑化やそれに伴うコストパフォーマンスの悪化、整備性の低下によって主力となり得る機体は生まれる事は無かった。

  • 全天周モニター・リニアシート
この時代よりモビルスーツに標準装備されているコックピット・システム。
全天周モニターはその名の通り360度全周囲の映像をカバーする事が可能となっており、カメラと球形のモニターの視差などは3DCGによって補正される。
リニアシートは操縦席後部から伸びたアームによって操縦席が「浮いた」状態で固定され、高機動に伴う高Gからパイロットを保護する。
これら技術は一年戦争に研究されていた物であり、本格的に標準化が進んだのは戦後になってからであるが、何れも宇宙世紀末期まで続くモビルスーツの基礎技術となる。

  • ガンダリウムγ
アクシズに於いて宇宙世紀0083年に開発されたルナチタニウム合金(ガンダリウム合金)の再現素材の一種。
高い強度を誇る一方で同時期に開発されたα・βと比較して生産性・加工性に優れており、シャア・アズナブル経由でアナハイムへもたらされた結果地球圏へと広く普及し、ムーバブルフレームと共に第2世代モビルスーツの基本技術となった。

  • ムーバブルフレーム
一年戦争後に開発された、セミ・モノコック構造に代わるモビルスーツ構造技術。
詳細はムーバブルフレームを参照。

  • バリュートシステム
モビルスーツ用の外付け式大気圏突入装備。
詳細はバリュートの項目を参照。

  • Ζ計画
「プロジェクトΖ」とも呼ばれる、エゥーゴとアナハイムによる可変モビルスーツ開発計画。
カミーユ・ビダンのフライング・アーマーのアイデアと彼がティターンズから強奪したガンダムMk-Ⅱのデータ、そしてエゥーゴの持つ技術を融合させた結果完成したのが、フラッグシップ機であるΖガンダムであり、メタスや百式等もこの計画の成果物である。
Ζガンダム完成以降も計画は続き、様々な試作機や量産試験機等が開発された。

主題歌

オープニングテーマ
『Ζ・刻を越えて』
原作詞・作曲:ニール・セダカ、日本語版作詞:井荻麟、編曲:渡辺博也、歌:鮎川麻弥
『水の星へ愛をこめて』
作詞:売野雅勇、作曲:ニール・セダカ、編曲:馬飼野康二、歌:森口博子

エンディングテーマ
『星空のBelieve』
原作詞・作曲:ニール・セダカ、フィリップ・コーディ、日本語版作詞:竜真知子、編曲:渡辺博也、歌:鮎川麻弥

挿入歌
『ハッシャバイ』
作詞:井荻麟、作曲:井上忠夫、編曲:宮川泰、歌:間嶋里美
『銀色ドレス』
作詞:井荻麟、作曲・編曲:馬飼野康二、歌:森口博子

関連イラスト

水の星へ愛をこめて
カミーユとハロ


エゥーゴ
Zガンダム



関連サイト

公式サイト

関連項目

ガンダム 宇宙世紀
スイカバー ロボ

ガンダムシリーズ

機動戦士ガンダム←  →機動戦士ガンダムΖΖ

テレビ朝日系土曜17:30アニメ

重戦機エルガイム←  →機動戦士ガンダムΖΖ

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