スペック
型式番号 | RX-178+FXA-05D |
全備重量 | 96.0t |
総出力 | 1,930kW+α |
推力 | 81,200kg+84,800kg |
概要
ガンダムMk-Ⅱに支援戦闘機Gディフェンサーが合体した火力支援形態。正式名称はMk-Ⅱディフェンサー。
GディフェンサーはガンダムMk-Ⅱがティターンズの最新鋭機等に対して優位性を失いつつある状況を鑑みて開発された支援機であり、型落ちした機体を追加ユニットとの合体で現水準までアップデートする役割も兼ねている。
ガンダムのGファイターを参考に開発されたもので、Gディフェンサー単独の戦力もGファイター譲りである。
本来合体できるような設計となっていないガンダムMk-Ⅱであるが、各部にハードポイントが設置されているためそれを利用することでこのような合体を可能としたのである。
機体本体に追加装甲を装備し、総合性能を向上させるフルアーマープランに対し、こちらは単独での戦闘能力を持つ支援戦闘機であり、量産機にも転用が可能となっている。この合体により、火力・防御力・航続距離など、Mk-Ⅱの弱点のほとんどが解決し、簡易変形により航行形態であるGフライヤーへの変形が可能となるなど、第3世代のMS相手にも優位に立ち回ることができるようになった。この形態での追加装備も可能で、小型ジェネレーターを追加してロングライフルを2丁装備するバージョンやGフライヤー形態でフライングアーマーを下面に装備し単独での大気圏突入を可能とする重戦闘機とするなどの拡張性もある。
ただし、加速力が高く小回りが利きにくいMK-Ⅱ本来の弱点はそのまま残されており、加えて長距離射撃が可能になった反面、追加パーツによる重量増加が原因で運動性が低下し、近接戦闘が不得手となってしまった(劇中でも機動性の高いハンブラビに翻弄され、近距離からの射撃によってGディフェンサーを破壊されてしまっている)。その弱点が暴露したため、第1次ネオ・ジオン抗争時に再度アーガマに配備されたMk-Ⅱは本体をアップデートした状態で納品され、Gディフェンサーは配備されなかった。
なお先述のとおり、GディフェンサーはMK-Ⅱと同型のバックパックを採用しているMSとなら合体が可能となっているため、バックパックを換装したネモやMk-Ⅱと同型のバックパックを装備するジムⅢなどへの装備例が存在する。
また、量産機の機動力を容易に底上げ出来る観点から、高機動型MSの随伴機としても運用可能となる。
名称について
設定画にはMk-Ⅱディフェンサーという名称が記されているが、『機動戦士Ζガンダム』作中ではこの形態をガンダムMk-Ⅱと区別して呼称する場面はなく、放送当時発売されたGディフェンサーのプラモデル解説書や、『機動戦士ガンダムΖΖ』第1話のMSクイズではスーパーガンダムという名称が用いられ、以後こちらの名称が定着していくことになる。
スーパーガンダムという名称はメカニックたちが愛称付けしていたという設定にはなっている。そのこともあるのか、Gディフェンサー(もしくはそれの派生機)と合体したMSは「スーパー~」と付けられることが多い(しかし正式名称は「~ディフェンサー」になるため愛称どまり)。
2024年時においてGフレームFAのGディフェンサー&シャクルズ、のセット(プレミアムバンダイつまり公式)においてもスーパーガンダムの正式名称は『Mk-Ⅱディフェンサー』であると記載されている。
ガンダムWの名称変更も盛んに行われている状況のため、俗称であるスーパーガンダムから正式名称であるMk-Ⅱディフェンサーという呼称に変わっていくかはファンの声と公式次第だろう。
武装
以下はスーパーガンダム時の追加兵装。合体する際にシールドを装備している場合、背部のバインダーと接触してしまうため合体前に投棄する。すぐに合体する場合は最初から装備しないケースも。
60mmバルカン砲
ミサイルポッドの側面に1門づつ装備される。主にGフライヤー時に使用。
14連装ミサイルポッド
バインダー内部に装備されている。
ロングライフル
出力6.8MW。
本形態における主兵装たるロングバレルのビームライフル。通常はGディフェンサーとケーブルで接続する形で運用されている。切り離してMK-Ⅱ単体で使用することも可能だが出力は低下する。
劇中では一射でダンケル・ラムサス両名のハンブラビを葬り、隕石越しにバーザム2機を大破させる等、抜群の威力を見せている。一部ゲームではロング・ビームサーベル機構を装備している。
一説には、ガンダムMk-Ⅱとケーブル接続する事によってさらなる高出力での運用も可能とのこと(出典:G.F.F.)。
劇場版Zガンダムにおいてメガ・バズーカランチャーにメタスをつないだ状態と同様の行為だと思われる。
ゲームなどでの扱い
スーパーロボット大戦シリーズの初期作品においてはリアルロボット系では珍しい「合体」コマンドを持つ機体として登場。合体後はGディフェンサーのコア・ファイターが分離するという設定は採用されずに二人乗りユニットとして扱われる。
『第2次スーパーロボット大戦α』以降の作品では、MK-Ⅱの換装形態として扱われることになり、原作通り一人乗りのユニットとして扱われる。
また、ゲーム『ギレンの野望』シリーズや『サンライズ英雄譚2』では、ティターンズ仕様のスーパーガンダムも登場する。
vs.シリーズでは『エゥーゴvs.ティターンズ』で初登場した。
ロングライフルによる一撃は、威力も取り回しも非常に重く、ピーキーな機体となっている。
『ガンダムvs.ガンダム』以降は、戦闘中にMK-Ⅱから換装する形で登場している。ハイスピードなゲームデザインになったため、
ロングライフルの性能もマイルドなものに変更された。
Gジェネレーションシリーズでは、宇宙世紀が参加しているほとんどの作品に登場。ガンダムMk-IIとGディフェンサーの組み合わせで設計できるほか、Mk-IIから開発を進めれば入手可能。スパロボと違ってMk-II側の武装はビームサーベル以外は使えない。
立体物
HGUC、MG、BB戦士シリーズ、カプセルフィギュアにてラインナップされている。Gディフェンサーは一般発売では単品発売されておらず、どちらもMk-Ⅱとのセット発売。プレミアムバンダイでもGディフェンサーはHGUCはフライングアーマーとのセットで出たもののMGは単品発売されなかった。
後発のRG、HG REVIVE、MG Ver.2.0のMk-Ⅱとも共通規格のためGディフェンサー本体の合体は可能。しかし、HG REVIVEだけはロングライフルが干渉して持たせられないため注意が必要である。
関連イラスト
関連項目
マスクコマンダー…SDコマンド戦記のキャラクター。黒いMk-Ⅱをベースに長銃身スマートガンや、ハンブラビが分割合体したブースター&バインダーを備えた姿は「悪のスーパーガンダム」と呼ぶに相応しい。
スーパーメカゴジラ…戦闘機と合体、その際の呼称といった点に類似性が見られる。
リゼル…ディフェンサーBユニットを装備した際のシルエットが本機と酷似している。もともとこの機体が参考になっていると思われるので当たり前と言えば当たり前だが。(名称にも『ディフェンサー』と入ってるし…)