概要
SDガンダム外伝やSD戦国伝とは異なり、初期の方は現代的なミリタリー要素が多いのが特徴となっていたが後期はドラゴンボールをモチーフとした神話レベルの戦いが行われている。別名称にG-ARMSが存在。
シリーズの全体的な主役はキャプテンガンダムとコマンドガンダムとなっている。
SDガンダム外伝とSD戦国伝、ガンドランダーは全て同じ世界観であり、本作はそれらより遥か未来という設定である。
そのためクロスオーバーも積極的にしている。
このクロスオーバー設定はアニメ「SDガンダムフォース」に受け継がれており主役であるキャプテンガンダムを始めガンイーグルとガンダイバーが登場していた。
玩具は元祖SDガンダムを中心に、BB戦士やガシャポン戦士カードダスでもそれなりの割合で商品化されている。
前史
戦国伝や外伝と区別する形でコマンド戦記という呼称が用いられているが、もともと独立したシリーズとしてスタートした作品ではない。
ガンダムシリーズの登場メカが人間サイズで擬人化され、駄洒落やTVネタ等のギャグを繰り広げていた『元祖! SDガンダム』(横井孝二)の1エピソードからすべてははじまり、『SDVワールド』『中央大陸マゼラン』という舞台設定は後付である。
そのため、コマンドガンダムと同じく『ノーマルSD』の世界に属していたSDVキャラの多くが『コマンド戦記』の世界にそのまま参加している。
第一期(1990年)
『SDコマンド戦記 G-ARMS』。
現在では『コマンド戦記』シリーズ第一期の名称とされているが、実際には第二期の時点で(第一期との区別のために)『SDコマンド戦記Ⅱ』と記載され始めているので、『コマンド戦記』シリーズ全体の総称として『G-ARMS』ということも多い。
メインモチーフはミリタリー。擬人化されて兵器としての出自を忘れかけたMSたちがあらためて軍事訓練に臨むという、冷静に考えるとかなりややこしい前提の上に成り立つネタである。
ゲームボーイ専用カートリッジ『SDコマンドガンダム G-ARMS オペレーションガンダム』も発売されている。
第二期(1991年)
『SDコマンド戦記II ガンダムフォース』。
後年の『SDガンダムフォース』にも影響を与えてはいるが、別個の作品なので混同しないよう注意。
メインモチーフはレスキュー。また悪役を『都市を支配し圧政を敷く巨大複合企業』とし、主人公側の戦いをレジスタンス活動と位置づけている。
他にも多種多様なパロディ要素があり、元ネタを列記しだすとキリがないので割愛。L.H.クラッシャーズの本格参戦もここから。
第三期(1992年)
『SDコマンド戦記III SUPER G-ARMS』。
第一期と第二期のメンバーが結集し、すべての悪の黒幕・コスモザタリオン帝国を相手に戦う宇宙戦争。
メインモチーフはスペースオペラ。
本作の終結にあわせ、玩具としての元祖SDガンダムもナンバリングをリセットしている。
第四期(1993年)
『新ガンダムフォース グレートパンクラチオン』。
舞台をはるか遠くの宇宙に移し、メビウス銀河を治める二柱の神による『ヘリオスの聖戦』に、全宇宙から招集された戦士たちがバトルロイヤルを繰り広げるという展開。
キャラクターのデザインパターンは多様だが、聖戦の中核をなす二柱の神はエジプト神話に基づく。
1993年当時はSDガンダム全体が事業縮小の方向にあったため、グレートパンクラチオン編は漫画・カードダスとも未完のまま打ち切りとなった。
第五期(2003年〜2004年)
このシリーズをモチーフにしたアニメSDガンダムフォースが放送。
キャプテンガンダムだけでなくガンイーグルとガンダイバー、そしてコマンドガンダムがガンバイカーとして登場した。