誘導
『SDコマンド戦記』の第一作に相当するが、『SDコマンド戦記』全体の別称として用いられることも多い。
『SDコマンド戦記』というシリーズ名自体が後付けで、第二作『ガンダムフォース』のスタートとともに用いられるようになった。
さらに『SDコマンド戦記』の第三作が『SUPER G-ARMS』であることも、混乱に拍車をかけている。
概要
もともとは『ノーマルSD』の世界に現われたSDV・コマンドガンダムを中心としたネタが『G-ARMS編』としてまとめられ、背景世界『中央大陸マゼラン』に関する独自設定が追加された。
コミックボンボンを中心に掲載された漫画作品『元祖! SDガンダム』(横井孝二)での展開は、擬人化されてコメディの日々を送るだらけたガンダムたちの前に自称・教官のコマンドガンダムが登場し、わけがわからないままハードな軍事訓練が始まるというネタからスタート。
ストーリー
中央大陸マゼランは長く平和が続き、歴戦の勇士であったガンダムたちもすっかり平和ボケしていたがある時コマンドガンダムが現れて彼らに厳しい猛訓練を課した。
コマンドガンダムの留守中、訓練をサボっていたガンダムたちは謎の重武装MSシュワルツザク(仮)に襲撃され甚大な被害を受け、それぞれの強化形態(宇宙世紀の設定に準拠)で本格的な特訓を開始。
一方でシュワルツザク(仮)は、かつてガンダムたちに敗れたジオン系MS(一部ティターンズのMSが混じっているのはご愛嬌)を募り、打倒ガンダムを掲げ『ザタリオン正規軍』を結成。
特訓によりパワーアップしたガンダム軍団と数で優るザタリオン軍は拮抗、戦いは双方の指揮官による一騎打ちに。
シュワルツザク(仮)ことブラッディザクはコマンドガンダムを追い詰めるものの、双方中破の痛み分けに終わり、FA装備でザタリオン残存兵力を撤退させたRX-78ガンダムは『G-ARMS 01号』としてガンダムチームのリーダーに就任する。
そしてG-ARMSとザタリオン帝国の戦いはいつしかザタリオン総統フューラーの復活で急展開を迎える事となっていく・・・
キャラクター
G-ARMS
- SDV-04コマンドガンダム
コマンドガンダム(大佐・総指揮官)→ヘヴィウェポンコマンドガンダム(総司令官)→Vコマンドガンダム(連邦宇宙軍大将)
- CAPG-78キャプテンガンダム
_RX-78ガンダム→フルアーマーガンダム→キャプテンガンダム(大尉・戦闘隊長)
- GSG-001Vジェネラルガンダム
連邦宇宙軍旗艦。通常時は万能戦艦ジェネラル、フューラー級の巨大な敵と戦う際はVコマンドが操縦する超巨大MSジェネラルガンダムにトランスフォーメーションする。
空戦部隊
- GSZ-006ガンセイヴァーZ
_Ζガンダム→(頭部喪失で特訓には参加できず)→ガンセイヴァーΖ(中尉・空戦部隊リーダー)→ヘヴィウェポンガンセイヴァー(大尉)
- GEν-93ガンイーグルν
_νガンダム→νガンダムHWS→ガンイーグルν(中尉・空戦部隊サブリーダー)→スーパーガンイーグル(大尉)
陸戦部隊
- GPZZ-010BガンパンツァーZZ
_ΖΖガンダム→FAZZ→ガンパンツァーΖΖ(中尉・陸戦部隊リーダー)→ヘヴィウェポンガンパンツァー(大尉)
漫画ではFAZZ(フルアーマーダブルゼータ)となっているが、ΖΖの強化形態であることを考えた場合、実際はFAZZではなくフルアーマーΖΖガンダムだった可能性は高い。
なお、重戦車形態はガンタンクR-44に近い形態。
ガンタンクは兵器開発(改造手術)部門を兼任。
- GRX-77ガンキャノン(少尉)
- ジム・アーミー(少尉)
海戦部隊
- GDV-178ガンダイバー
_水中型ガンダム→ガンダイバー(中尉・海戦部隊リーダー)→スーパーガンダイバー(大尉)
- GCPS-009ガンクルーザーMkⅠ
_サイコガンダム→ガンクルーザーMkⅠ(中尉・海戦部隊サブリーダー)
- GAPS-010ガンイージスMkⅡ
_サイコガンダムMk-Ⅱ→ガンイージスMkⅡ(中尉・海戦部隊サブリーダー)
本作中のサイコガンダムは兄妹になっている。
諜報部隊
- GBG-090グリーンベレーガンダム
(中尉・諜報部隊陸戦担当)
- GRG-090レッドベレーガンダム
(中尉・諜報部隊海戦担当)
- GNG-090ブラックベレーガンダム
(中尉・諜報部隊空戦担当)
- SAL / KJI / INU
- GRXG-099
本来はジェネラルの支援メカとしてSALアーマー・KJIアーマー・INUアーマーの三機が存在していたが、フューラーとの戦闘で大破、それぞれのコンピューターがボール型のボディに移植されたものがベレーチームのサポートユニットとなり、本来のボディの破片で再構築された機体がGRXG-099である。
キャプテンガンダムとの合体形態としてガンアーマーとガンブラスター、単独ではガンファイターとガンローダーの形態がある。
雑用係。にせガンダムの(ある意味)ライバル。
巨大な眼球が瞼で覆われた特徴的な顔つきをしており、陰険で身勝手な性格をしているため周りから距離を置かれている。
同族のガンダムたちを逆恨みし、ザタリオンのスパイとしてG-ARMSに潜入しているが、復讐と称してセコい嫌がらせを繰り返すのみ。
ザタリオン帝国
- 総統(フューラー)
フューラーザタリオンを参照。
復活を果たすためSS(親衛隊)を操り、コアユニットであるファイヤーインフェルノをRジャジャと合体させてフューラーRジャジャとし、本来の肉体を顕現させるためのエネルギー源としてRジャジャを捕食。
その他、宇宙空間航行用の形態としてデストロイド・アグレッサーにも変形する。
- MSBZ-06Sブラッディザク
_ドズル専用ザク→ブラッディザク(メガコマンダー・総司令官)→パワードブラッディザク
シュワルツザク(仮)は彼の仮の姿。
漫画版では総統の復活直前までその存在を知らなかったが、なぜ軍団名を『ザタリオン』としたかの説明はない。
陸軍
海軍
空軍
親衛隊
その他
- ZMSS-07C-3グフ重装型
シャドウフレア作戦によって討ち取られるが…
_マッドサイエンティストコンビ。
雑用係。訓練時の標的も兼任。
G-ARMSの戦力強化に際し、ザタリオンを離れ入隊を試みたこともあるが、筆記試験で不合格となっている。人気者への道は遠かった。