ガンセイヴァーZ
がんせいゔぁーぜーた
G-ARMSの空戦部隊隊長で、階級は中尉(後に大尉に昇進)。ウェイブライダーに変形する際、頭部を落とすというSDガンダム特有の弱点を克服するためにG-ARMSに入隊し、改造手術を受けたZガンダムの新たな姿で、高速強襲型飛行形態のジェットモード、更に超音速戦闘形態のマッハセイヴァーへの三段変形が可能。主武装の可変式バルカンライフルは毎分8000発の弾丸を発射可能で、その名の通り飛行形態への変形に併せて銃身も変形する仕組みとなっている。必殺技はマッハセイヴァー形態で敵に体当たりする『天空の剣』。
キザでプライドが高く、後輩のガンイーグルνには彼の入隊以前からつき纏われているのを鬱陶しく思っているが、信頼関係は厚い。しかしながら着地がヘタという空戦チームのリーダーらしからぬ意外な弱点もある。
物語後半でパワーアップを遂げたガンダイバーとガンイーグルνに嫉妬したガンセイヴァーZがガンタンクに頼み込んでパワーアップした姿で、形式番号はGSZ-006HWに改められた。ボディカラーが白とグレーを基調とした現実の戦闘機のようなロービジカラーとなり、背部には大型ブースターを増設。更に可変式バルカンライフルの両サイドにはミサイルポッドが追加され、ハイパーバルカンライフルとなった。
立体物
元祖SDガンダム
ジェットモードやマッハセイヴァーへの変形のほか、アンテナを下げることでクリア素材のバイザーが降りるギミックがある。バックパックのウイングも可動。
ヘヴィウェポンガンセイヴァーのキットは未発売に終わったが、月刊コミックボンボン1991年9月号に作例が掲載されており、バックパックのブースターには1/144コアブースター、可変式バルカンライフルのミサイルポッドにはBB戦士のガンセイヴァーZの部品を流用することで再現可能。
1992年の『SUPER G-ARMS』にて発売されたスターガンセイヴァー(後述)はこのキットがベースとなっている。
BB戦士
3形態への変形、頭部左側にあるツマミを前に倒すと両目がスコープモードと呼ばれる状態に切り替わる点は元祖SD版と同じだが、このほかにも背部のウイングの伸縮、可変式バルカンライフルとミサイルポッドからの弾丸発射ギミックなどがある。可変式バルカンライフルは基部と砲身の2パーツに分離可能で、基部パーツにも弾を装填して発射することができる。
更にこれらの武器類やシールドを合体させると「バルカンセイヴァー」というBB戦士オリジナルの支援メカとなる。ただし、シールドには手に持たせるためのピンがなく、MS形態では余剰となってしまう。なお、後述の武者頑星刃はこのキットの仕様変更品である。
SDコマンド戦記の3作目に当たる『SUPER G-ARMS』において宇宙戦闘用にパワーアップした姿で、これまでの大気圏専用のジェットパックを宇宙用の高機動タイプに換装。スターガンパンツァーと合体することで戦闘爆撃機形態のシュツルムセイヴァーとなる。
『伝説の大将軍編』で謎の事故に巻き込まれ、天宮へとやってきた。そこで負傷した身体を直してもらい、武者頑星刃へと生まれ変わった。
ただし、武者の世界ではコマンドの世界で使えていた重火器類が起動しない(コミックワールド版)為、その代わりとして弓及び槍を武器にしている。後に光凰の弓と昇龍の矢を使う事になるのだが……
コミックワールドと漫画版では若干の差異が存在し、風雲録ではコマンド世界から駆けつけたという設定になっている。
全ての戦いに決着がついた後は元の世界へと帰っていったが、『武者○伝』にもこちらの姿で登場しており、群馬県の天文台で働いていた。
SDGメンバー候補?
実は『SDガンダムフォース』に彼が登場する予定だった。しかし、アメリカでは『Zガンダム』はおろか『ZZガンダム』が放送されていないため、スタッフ内で「SDGFにZガンダムおよびZZガンダムに登場する機体をモチーフにしたキャラクターは極力登場させない」という暗黙のルールの下に登場を断念することとなった。
その後その名残なのか、同作の放送終了後に発売されたコレクションボックスの特典ディスク「ザコザコディスク」内の映像特典の一つに、後半で使用されたガンダムサイの同型艦(もしくは改修された)である「Zガンダムサイ(首頭部がZガンダムの物になっている」、その他ティターンズ使用のガンダムMk-Ⅱをモチーフとしたであろう、元のガンダムサイの同型艦が登場した。