ウェイブライダー
うぇいぶらいだー
ウェーブライダーと表記されることも。
衝撃波によって圧縮された空気により揚力を得る事で、衝撃波の上に波乗りするような飛び方をする航空機。マッハ5以上の超音速領域で飛ぶ高速航空機の形態として長年研究されており、アメリカで開発された実験機X-51はウェイブライダーという愛称を持っている。
Ζガンダムのウェイブライダー
Ζガンダムはコクピットの操作によりモビルスーツから戦闘機状の本形態への変形が可能となる。
当初は技術的な問題により開発困難となっていたが、ガンダムMk-Ⅱの鹵獲により入手したムーバブルフレームの技術を取り入れた事で、スムーズな可変機構を可能とした。また、先んじて大気圏突入能力を検証するためにフライングアーマーも開発されている。劇中ではこちらもウェイブライダーと呼ばれていた。
宇宙・大気圏内問わず使用可能であり、ウェイブライダーの原理を利用して大気圏突入時の熱をカバーする事で、単独での大気圏突入を可能とした。他のMSを乗せてサブフライトシステム的な運用も可能。
劇中では大気圏内でも問題なく飛行しているが、実は翼面積が小さいため十分な揚力は得られておらず、エンジン推力によって強引に飛行している。このため、翼を拡大しより大気圏内での運用に最適化したウェイブシューターも開発されている。
ウェイブライダーへの変形はシールドを必須としたもので、シールドが機首部分となる。
ビームライフルは尾翼部分に懸架、ハイパーメガランチャーはシールドに懸架される。
ウェイブライダーへ変形可能な他の機体
Zガンダム3号機といったZガンダム直系の機体も、一部を除いてウェイブライダーへの変形が可能である。それぞれ用途などに応じて、さまざまな改良がなされている。
基本的な可変機構はZガンダムと同じだが、当初は大気圏内用として開発されたため、Zガンダムと比べ主翼が大きくなっている。これはウェイブシューターのデータを反映したもの。
量産化に向けメタスの構造を取り入れて可変機構を簡素化した事で、純粋な宇宙戦闘機といった趣になったため、厳密に言えばウェイブライダーではないのだが、Ζガンダムにちなんで便宜上ウェイブライダーと呼ばれる事もある。
主翼が大きくZプラスに近いが、より鋭利的なデザイン。開発はZガンダムより前だったが、設計段階で変形機構が機体構造に負荷をかけてしまう事が判明したため日の目を見る事はなかった。
デルタガンダムのものを踏襲しつつも、やや丸みを帯びた姿になっている。幻に終わったデルタガンダムの設計プランにZ計画で蓄積したデータをフィードバックして再設計し完成した。
ウェイブライダーの技術を応用した大気圏突入形態へ変形する。そのため外見もΖガンダムのウェイブライダーに類似しており、ウェイブライダーと呼ばれる事もある。ただし、元々変形しない機体のミッションパックであるため、変形機構自体は至ってシンプルな寝そべり変形。
ビルドシリーズでのウェイブライダー
『ガンダムビルドファイターズ』等のガンプラバトル作品に登場するZやその派生機のガンプラを改造した機体のウェイブライダー。
『ビルドファイターズ アイランドウォーズ』に登場。
前述のZⅡを改造したガンプラで、リック・ディアスのビームバズーカを機体に直接組み込んでいる他、機首に『センターハイメガキャノン』を装備している。
- Zガンダム炎/ハイパーZガンダム炎
『ビルドファイターズ炎』に登場するガンプラ。ビームライフルの代わりにカレトヴルッフ炎が懸架されている。
その他
Ζガンダムの史実やそのガンプラとは直接の関わりは無いが似た変形機構を有している機体達。
『機動戦士ガンダムSEEDDESTINY』に登場する量産可変機。
MA形態がウェイブライダーにそっくりで、変形方法も似ているがこちらは前進翼になっている。
「機動戦士ガンダム00:1st season」に登場するソレスタルビーイングが保有する主戦力の一機。
こちらも飛行形態がウェイブライダーそっくりだが、こちらはMS形態がバックパックにスラスターウイングを持たないデザインなのもあって変形方法は大きく異なる。
『機動戦士ガンダムAGE:アセム編』から登場する主人公機。
ストライダー形態と呼ばれ変形機構も若干異なるが、コンセプトやデザインはZガンダムをオマージュした機体になっている。
ウェイブライダー突撃:スイカバーの異名を持つ。
ウイングガンダム ウイングガンダムゼロ ライジングフリーダムガンダム イモータルジャスティスガンダム - 同じく大気圏突入能力を有する形態へ変形するガンダム達。
ガンダムTR-6 - 大気圏突入に対応した丸みを帯びたブーストポッドを使用した形態のMA形態は設定上はWR形態と表記されていないが、媒体によってはウェイブライダー形態と表記されることもある。MA形態に変形後、上下逆になって降下しつつ、ブーストポッドから冷却ガスを噴射して耐熱フィールドを形成して降下するため、WRとは異なる方法となっている。