機体データ
型式番号 | MSΖ-007 |
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所属 | エゥーゴ、地球連邦軍 |
開発 | アナハイム・エレクトロニクス |
生産形態 | 試作機 |
頭頂高 | 20.4m |
本体重量 | 30.9t |
全備重量 | 48.3t |
出力 | 1,830kW |
推力 | 73,700kg |
センサー有効半径 | 11,900m |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
固定武装 | ビーム・サーベル×2 |
携行武装 |
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概要
型式番号MSΖ-007。
雑誌企画『Ζ-MSV』が初出。
エゥーゴの「Ζ計画」により開発されたΖガンダムの量産試作型モビルスーツ(MS)。
厳密には可変機構を持つ完成形のΖガンダムではなく、非変形型のプロトタイプΖガンダムが考案された当時の攻撃型モビルスーツとしての仕様をそのままに量産機へと反映させたプランである。
基本性能の面ではネモはおろかリック・ディアスやジムⅢに匹敵する高性能量産機だったとされており、火力面でも本家に引けを取らない。機動力も高く、全体的な性能は優れていた。
その一方でコストを抑えるため本家よりもグレードダウンした部品を使う、ネモタイプの頭部を元にしてセンサー系の性能を落とすなどされたが、それでもなおコスト低減が想定より難しくなってしまった。
結局試作機はロールアウトしたものの、量産型百式改との競合に敗れ数機の生産ののち採用は見送られたとされている。曰く、「わざわざ可変MSを変形しないように設計し直して量産化するなんて面倒な手間かけるなら、最初から変形しない機体をデチューンして量産化した方がいいんじゃ?」(要約)とのこと。ごもっともではあるが、元が非変形のプロトΖガンダムであることを考えるとそのような仕様になってしまったのは仕方がない。
その内の一機はガンダムデルタカイとの機体性能比較機としてマリアナ基地のボイド・クリフにて保管され、その後遊撃部隊フレスベルグの所属機として運用された。
また、本機のΖガンダムのMS形態の性能に着目した量産化というコンセプトはリ・ガズィに受け継がれ、可変モビルスーツとしてのΖガンダムの量産化については同時期に開発されたΖプラスがあるが、カラバが設計した機体であるうえ組織の台所事情を考えれば量産に適しているとは言えなかった。より量産に適した機体としてはΖⅡの可変機構を採用したリゼルの登場を待つ事になる。
武装
武装選択はジェガン等との装備の共通化が進む宇宙世紀0090年代時に運用された際にもそのままである。
メガ・ビーム・ライフル
本機用に開発された専用の高出力ビームライフル。ロング・ビーム・サーベルとしても使用可能。
ビーム・サーベル
近接白兵戦用ビーム兵装。
ゲーム作品では
『Gジェネレーション』シリーズ
Ζガンダムから開発可能(作品によってはΖガンダムに「量産型」とついた機体を組み合わせて設計も可能)な機体として登場しているが、性能は変形もシールドもなくΖガンダムより大幅に劣る上にコストもそこまで安くはないので、こだわりがない限りあまり生産するメリットはない。
『機動戦士ガンダムバトルオペレーション2』
「ようやくゴールが見えてきたわね」
量産型百式改や量産型ΖΖガンダムより大分出遅れながらも、2024年9月19日に参戦。コスト550の汎用機。
新スキル「D・Vスタビレータ制御機構」により、前方へ高速移動すると段階的に速度が上昇し、最大速度に達すると「被弾時のよろけを軽減」「高速移動を止めずにメガビームライフルが射撃可能」「接触した相手を強制よろけ」の恩恵を得られる。このため十分に加速できる広さがあるステージでは高い強襲性能を発揮する。
なお、本作では収納状態のビームサーベルを腰部ビームガンとしても使用可能になっている。
関連項目
ΖレイピアⅠ - 型式番号が重複している。
量産型ΖΖガンダム……ガンダムの量産型と言う点は同じだが、コンセプト自体異なる。
ムラサメ(ガンダムSEED)……世界観こそ違うが、こちらもある意味量産型Ζガンダム。