機体データ
型式番号 | MSΖ-006-X(MSΖ-006X) |
---|---|
所属 | エゥーゴ、アナハイム・エレクトロニクス |
開発 | アナハイム・エレクトロニクス |
生産形態 | 試作機 |
頭頂高 | 19.6m |
本体重量 | 29.9t |
全備重量 | 52.1t |
出力 | 1,790kW |
推力 | 99,000kg |
センサー有効半径 | 14,000m |
装甲材質 | ガンダリウム合金(ガンダリウムγ) |
固定武装 | ビーム・サーベル×2 |
携行武装 | ビーム・ライフル、シールド |
※諸元はX1のもの。
概要
型式番号MSΖ-006-XまたはMSΖ-006X。
雑誌企画『Ζ-MSV』に登場。
アナハイム・エレクトロニクスがΖ計画の中で開発していたモビルスーツ(MS)で、Ζガンダムの最初期のプロトタイプとなった機体。「プロトΖガンダム」とも呼ばれる。
エゥーゴによるガンダムMk-Ⅱ強奪(グリプス戦役勃発)以前から開発は進められており、当時のアナハイムが持つムーバブルフレーム技術が未成熟だったため、機体構造にはリック・ディアスへの採用実績があるブロックビルドアップ方式を採用。そのため、後のΖガンダムとは異なり非可変機となっている。
なお、ブロックビルドアップ構造によってブロック化された機体各部を束ねるため、制御系の改良が必要と判断されていた。
MSΖ-006-X1、X2、X3の3機が製造されており、最適な形式を比較実験すべく、頭部などの一部装備はそれぞれ異なる仕様のものが搭載されている。
X1はセンサーから画像管理型符号化装置(IDEシステム)を省き通常のツインアイに改めた百式型ヘッド、X2はコクピットをオミットしたディアス型ヘッド、X3はネモ型ヘッドを装着しており、その中でもっとも有効と判断された百式型ヘッドの形式がΖガンダムでも踏襲されている。
月面アンマンでエゥーゴの強襲巡洋艦「アーガマ」から引き渡されたガンダムMk-Ⅱの実機の解析、カミーユ・ビダンからの設計案の提供などを経て、Ζガンダムはムーバブルフレームを用いた可変機として開発が進められることになり、本機に近い仕様が完成形となることはなかった。
また、ムーバブルフレーム入手以前にも本機の可変化は検討されていたが、複数の設計面の問題を解決できていなかったという。
その後、残された3機はΖガンダムのMS形態の設計実証などに用いられた他、フレームアビオニクスやジェネレーター、武装などがΖガンダムの開発に流用されており、早急な実用化に貢献している。
また、量産型Ζガンダムは非可変機である本機をそのまま量産機とした機体であるとも言われ、X3のネモ型ヘッドの仕様も量産型Ζガンダムの頭部に受け継がれている。ただし、こちらも試作のみで量産化には至っていない。
ちなみに、本機は基本的に試験のみに供されており、知られている実戦参加記録はない。うち、X1は重力下試験に用いられた後、宇宙世紀0095年にニュー・ケネディの戦争博物館へと寄贈されている。
なお、本機とカミーユ・ビダンの乗機となるΖガンダムの間にも、数機の「可変機であるΖガンダム」のプロトタイプを担う機体が存在したとも言われる。
さらに、Ζガンダムの量産化を目指したΖプラスなどから逆算する形で、Ζガンダム自体が「プロトΖ」などと呼ばれることもある。
関連タグ
プロトΖガンダム - 表記揺れ。