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Zプラス

ぜーたぷらす

Zプラスは『ガンダム・センチネル』に登場した架空の兵器である。
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ZプラスA1型

型式番号MSZ-006A1MSK-006A1)。
エゥーゴの同盟組織カラバが、Ζガンダムを大気圏内専用機として再設計した可変量産型MS。開発にはアナハイム社も関わっている。

可変機(TMS)の傑作として名高いΖガンダムのウェイブライダーモードが持つ「MSを迅速に前線に投入可能」というメリットに着目し、変形構造が複雑で高価なことがネックなΖガンダムから機能を絞り込んで安価な量産機とすることがこの機体の目指すところであった。

機体構成はΖガンダムに準じているが、変形機構が若干簡略化され、ムーバブルフレームの性能がΖガンダムに比べて向上した結果、機体構造自体の信頼性も高まっている。また、行動範囲を大気圏内に限定したため、背面は百式に採用されていたフレキシブル・バインダーに変更されている。このバインダーはMS時にはAMBACによる姿勢制御、ウェイブライダーモードではVG翼(可変後退翼)として機能する。加えて、大腿部フロントスカートアーマーを省略しており、防御力とのトレードオフによる抵抗低減・機体軽量化という後のジェガンに繋がる試みを見て取れる。

特に、A1型の推進機は脚に集中している。姿勢制御バーニアは、他の場所には付いていない。
Ζガンダムではシールドも兼ねていた機首部分は、Ζプラスでは呼称が「変形用サブユニット」となっている。先端にはセンサー等の複雑な機器を内蔵している為、シールドとしての機能は無い。また機種によってはサブのジェットエンジンや武装が内蔵されている。

機体は空戦時のロービジビリティ(Low Visibirity:低被視認性)を重視したグレーとブルーに塗装され、兵器的でストイックな印象を持たせている。ちなみに、MS形態での機体形状は人型を若干外れており、ヒーロー性は少ないデザインとされている(腕部や脚部が細身かつ人間の関節よりかなり外側の位置から生えるため、どちらかといえば怪人然としたフォルムとなる)。
変形後のウェイブライダーモードの外観は、デザイン当時の西側現用機であったF-14F-18初期型、可変翼部分は開発中止になったボーイング2707初期案(プロペラントタンクはモチーフのエンジンの配置位置にイメージが似せられている)の影響が強い(ロシア機はまだ冷戦時代で資料そのものが非常に少なく、イメージソースにはなり得なかった)。可変翼機が衰退し実用ステルス機が配備中である現代の目で見ると、未来の機体なのにいささか古風なラインになるという逆転現象が起こっている。
命名の元ネタは実在の戦闘機「F-16A+(F-16Aプラス)」から。

カラバによってエース向けに少数が生産されて配備数に見合わない実績をもたらし、後に性能・コストパフォーマンス共に優れるアンクシャが正式配備された後も、カフカスの森をはじめとした地球連邦地上軍の一部施設において複数の機体が継続配備されている。とはいえ、本機は可変機としては比較的安価と言えどもやはり量産機としては高価に過ぎたため、当初の「機能を絞ったΖガンダムの低コスト量産化」というコンセプトに基づくトライアルは、AE社の中で手を変え品を変え何度も行われることになる。
ちなみに、カフカスの森で共に警備していたグスタフ・カールのコックピットからは「MSZ-006C1」と識別されている。ただの誤表記か既存のC1型を改修したのかは不明。

なお、A1型に相当する機体の初出は『ガンダム・センチネル』ではなく、それ以前に刊行されたムック『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』である。

機体データ

型式番号MSΖ-006A1
所属カラバ、地球連邦軍
開発アナハイム・エレクトロニクス
生産形態量産機
全高22.11m
頭頂高19.86m
本体重量32.7t
全備重量68.4t
出力2,070kW
推力101,000kg
センサー有効半径16,200m
装甲材質ガンダリウムγコンポジット
固定武装バルカン×2、大腿部ビーム・カノン×2、ビーム・サーベル×2
携行武装ビーム・ライフル


バリエーション

アムロ・レイ専用機

型式番号MSΖ-006A1
ガルダ級輸送艦アウドムラに配備された第18飛行小隊の隊長であるアムロ・レイの専用機体。ZプラスA型の試作1号機でもある。
0087年11月のB型完成まで、12月の「空戦能力向上機」データ収集の2回にわたってアムロ・レイが機動テストを行い、その後はアムロがカラバに参加したことを喧伝するプロパガンダ用として使用されていたようで、実際に彼がこの機体を使用し続けたかどうかは定かではない。機体はデモンストレーション用に何度かリペイントされているが、2度目のリペイント後であるオレンジと白のツートンカラーのものが代表的なアムロ専用機の配色として用いられている(実在の戦闘機・F-18試作6号機をモチーフにしている)。

同機体は『ΖΖ-MSV』と扱われることもある(A1型はΖΖ本編登場も検討されていたため。ガンダムタイプの登場数整理のため没になったが、アニメディア別冊で公開された初期プロットでは生き残ったエマ・シーンの乗機として予定されていたようだ)。

ΖプラスA1B型

型式番号MSZ-006A1B
A1型からの改修機。A1型を攻撃機として改良したタイプで、ウェイブライダーモードをメイン形態とする。機首にガトリング砲を装備し、翼のハードポイントには対地攻撃兵器を搭載可能。

ZプラスA2型

型式番号MSZ-006A2
頭部にメガキャノンを装備したタイプ。A1型から6機が改造された。このメガキャノンのデータはZZガンダムの開発に生かされているが、本機自体は3機の実戦配備以外はパーツ交換用に分解されている。

ZプラスA3型

型式番号MSZ-006A3
機体コントロールフィンを増設するなどA1型の性能向上型として計画されたが、試作機1機が作られただけで増産はされなかった。

ΖプラスB型

型式番号MSZ-006B
TMSの訓練用にA1型を複座式に改造した練習機。

ΖプラスBN型

型式番号MSZ-006BN
A1型に対地・対艦攻撃仕様の改造を施した機体。主翼や安定翼が大型化し、サブユニットには熱核ファン・ジェット・エンジン2機が搭載されている。

ZプラスC1型

型式番号MSZ-006C1
A1型が可変機としては比較的安価であったこと、そして運用経験から変形機構の熟成とムーバブルフレームの性能向上が進んだことを受けて、地球連邦軍がアナハイム社に宇宙戦用としてもう一度再設計させた機体。
空間戦闘用の装備を付加すると共に、背部にスラスター4基を内蔵したバックパックとプロペラントタンクを装備して推力を強化している。加えて月面降下~再浮上のミッションにも対応し、母艦で調整すれば大気圏再突入も一応可能と、コストパフォーマンスの高い優秀な機体と言える。但し、装備の関係で空力抵抗や重心の前方への偏重が生じるため、大気圏内の飛行は不得手。

機体データ

型式番号MSΖ-006C1
所属地球連邦軍
開発アナハイム・エレクトロニクス
生産形態量産機
全高21.11m
頭頂高19.86m
全長(WR時)36.0m
本体重量36.18t
全備重量86.77t
出力2,070kW
推力124,000kg
センサー有効半径21,000m
装甲材質ガンダリウムγコンポジット
固定武装バルカン×2、大腿部ビーム・カノン×2、ビーム・サーベル×2
携行武装ビーム・スマートガン


バリエーション

ZプラスC1Bst型「ハミングバード」

型式番号MSZ-006C1[Bst]
肩部装甲・脚部ユニットを排除し、代わりにEx-Sガンダム用のブースター・ユニット4基を装着したタイプ。ディープストライカーの随伴機として計画され、C1型のビーム・スマートガンに加えSガンダム用のビーム・スマートガンやビーム・カノンを装備した超高速・大火力攻撃機となる筈だったが、ディープストライカーの廃案に伴い本機もペーパープランで終わっており、実機は製作されなかった。
なお、一部立体模型やゲーム等でMS形態の設定がされているが、本来はウェイブライダーモードのみを想定された機体である。

ΖプラスC2型

型式番号MSZ-006C2
A2型と同じく、C1型にメガキャノン装備型の頭部をセットしたタイプ。

ΖプラスC4型

型式番号MSZ-006C4
Zガンダムと同様のフライング・アーマー型バインダーを装備したタイプで、由緒正しい真意の「ウェイブライダー」に変形できる希少な機種。謂わばZガンダムの完全再現である。敵の大気圏再突入時の奇襲攻撃などで戦果を挙げた。大腿部ビームカノンは整流効果を高めるフェアリングに換装され、右腕に装着する専用サブユニット内にビームカノン1門が装備されている。

ZプラスD型

型式番号MSZ-006D
空戦能力に優れる大気圏内専用機種で、C型をベースにC型のパワーとA型以上の操縦性を要求事項として開発され、航空機然としたフォルムのウェイブライダーモードは大気圏内戦闘機としても一級品の性能を得た。大腿部ビームカノンは大型化し、熱核ファンジェット・エンジン2基を収めたバックパックが追加され、サブエンジンを積んだ超大型のサブユニットを装備している。ウェイブライダーモードを主体にしておりMS形態の設定資料はないが、もしMS形態になる場合「かなり人型を外れた、不思議なMSになる筈」とコメントされている。

ΖプラスE型

型式番号MSZ-006E
EWAC仕様機で、センサー面が大幅に強化されている。但し、シリーズ中最もハイコスト。

ZプラスR型

型式番号MSZ-006RRGZ-006
バックウェポンシステムの評価試験機。TMSの構造の複雑化による高コスト化を抑えるために、非変形MSにサブフライトシステムを付加してTMSの利点を持たせる研究用に試作された。プロトタイプ・リ・ガズィとも呼ばれており、これを更に開発を進めたものがリ・ガズィである。

その他のバリエーション

Ζ>(Ζプロンプト)

型式番号MSΖ-006P
漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』に登場。
第2次ネオ・ジオン抗争後に部隊配備されたΖシリーズのMS。Ζプラスの可変機構が流用されており、「ΖプラスP型」とも呼ばれる。大気圏内外双方での運用が可能だが、機体構造が脆弱なためMS形態での重力下戦には不向きとされる。
連邦宇宙軍地球低軌道艦隊の戦闘空母「ベクトラ」に配備されており、宇宙世紀0099年にネオ・ジオンとヌーベルエゥーゴの共同軍が引き起こした動乱の際に実戦投入された。主人公タクナ・S・アンダースン准尉もうち1機のパイロットを務めている。

ΖプラスS2型

雑誌企画『ソロモンエクスプレス2 THE MYSTERY OF PSYCHOMMUN-SYSTEM』に登場。
Ζプラスの機動性を生かし、サイコミュを用いて他機から制御される「ビットMS」として改修された機体。無人運用が前提とされているが、パイロットが搭乗することも可能。
胴体部は重量軽減のため小型化され、四肢が大きいアンバランスな体格になっている。また、大出力のジェネレーターが搭載され、FAZZのハイパー・メガ・カノンを改造した大型メガ粒子砲を背負っている。
宇宙世紀0088年に行われたΖΖ-00の機動試験に護衛機として参加していたが、暴走したΖΖ-00によって30機全機が破壊された。

主な武装

頭部バルカン砲

連邦系MSが標準装備する60mmの牽制用機関砲。

大腿部ビーム・カノン

ムーバブルフレーム直結型の射撃兵装。Zガンダムのビームガンから発展した武装で、腰部サイドアーマーに当たるパーツが砲身となり、前方に90度可動して発射される。MS形態時にマニピュレータを使わず射撃できるのが最大の利点。外部にはビーム・サーベルのラッチがある他、砲身自体がAMBAC作動肢として細かい姿勢制御に用いられる。また、ウェイブライダー形態時も主兵装として機能する。
なお、機体がA1型からC1型に再設計された際、ウェイブライダー時に空気抵抗となることが問題になったエネルギー供給ケーブル部が大幅に改良されるなど、ビーム・カノン自体も大きくバージョンアップしている。

ビーム・サーベル

ビーム・カノン横のラッチに収納されている。本機は可変機故に防御力が低下しているため、やや格闘戦は不向き(「チャンバラも出来なくもない、程度のMS」とされている)。

ビーム・ライフル

A1用装備として後付けで設定されたもの。型式番号は不明。威力はΖガンダムと同程度。Eパックは百式リック・ディアスガンダムMK-Ⅲと共通のスネイルタイプのものを使用する。
なお、UC0096年代にはリゼル用の物を装備している。

ビーム・スマートガン

C1型の変形用サブユニットに装備された長距離射撃用ビーム砲。ディスク・レドームとの連動で高い命中率を誇り、ウェイブライダーモードでも問題なく使用できる。

スマートガン接続用コネクタ

フロントスカートの上端には、Ex-Sガンダムと同種のムーバブルフレームコネクタが装備されていて、外付け武装に対応出来る予定であった。

劇中での活躍

『ガンダム・センチネル』における主なパイロットはテックス・ウェストシグマン・シェイドチュン・ユン
α任務部隊旗艦・ペガサスⅢにC1型が2機配備され、初期はウェストとシェイドが搭乗し、Sガンダムの随伴機として行動していた。とはいえ、さほど大きな戦果を挙げる描写はなく、月面上ではシェイド機がジョッシュ・オフショーゼク・アインによって撃墜されている(機体自体は回収され、シェイドも無事であった)。
地球軌道上の最終決戦ではシェイドとチュン・ユンが搭乗、ニューディサイズ残党が奪取したシャトルとその護衛機であるゼク・ツヴァイの撃破に奮戦。チュン・ユン機は大型MAゾディ・アックの射撃から合体中で無防備なSガンダムを庇って爆散したが、シェイド機は無事に戦いを切り抜けて大気圏再突入を果たし、大気圏内でガルダ級輸送艦に収容された。

機動戦士ガンダムUC』ではカフカスの森において警備にあたっていたA1型が登場したが、ロンド・ベルのジェスタに不意を突かれ取り押さえられてしまうという端役扱いであった。
グスタフ・カールのコックピットからは、C1型と識別されていた。

余談

文章設定とバリエーション設定が異様に多いのは、モデルグラフィックス誌の模型コンテスト直前に紹介して読者投稿に期待していたからであった。しかしゼータプラスに関しては殆ど投稿が無かったので編集部では拍子抜けしたらしい。
この結果、設定画稿が全く存在しない機体も多い。

あくまでセンチネル世界の設定なので、他誌で展開されていたZ-MSVの「プロトZガンダム」「量産型Zガンダム」等とは整合性を合わせていない。

関連イラスト

ZプラスA1〔テスト機カラータイプ〕
ゼータプラスC1



関連タグ

ガンダム・センチネル 機動戦士ガンダムUC ZZ-MSV
Ζガンダム ZZガンダム リ・ガズィ リゼル
デルタプラス シータプラス

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