概要
アナハイム・エレクトロニクスが、エゥーゴとの共同開発プロジェクトとして新たに立ち上げた高性能モビルスーツの開発計画で、Ζ計画はその一つである。
汎用モビルスーツから可変モビルスーツ(TMS)まで、同計画においてアナハイム社は多様な機体の開発を行い、ノウハウを取り込み、蓄積していった。
ΖΖガンダムやSガンダムと言ったMSなどその方向性は様々としか言い様がない。
一覧
▲は映像作品、MSV企画外、★は改造ガンプラ
ガンマ(γ)ガンダム
RMS-099 (MSA-099, MSA-009) リック・ディアスとして完成。
派生機体
- RX-098 (RX-98) プロトタイプ リック・ディアス
- RMS-099B シュツルム・ディアス
- MSA-099-2 リック・ディアスⅡ
- MSA-099 リック・ディアス[シュトゥッツァー](ウインチユニット等各種強化装備を装着、ロング・シールド・ブースターを装備した場合巡行形態への簡易変形が可能)▲
- RMS-099BC ビルドΓガンダム(ガンダム風の頭部に変更された改造ガンプラ)▲★
- MSK-008 ディジェ(カラバによる地上用再設計機)
- ディジェ(S型)▲
- MSK-008S/A ディジェ・アサルトパッケージ▲
- SE.DJ-1R ディジェSE-R
- MSK-008 シャア専用ディジェ(サイコフレーム搭載機、宇宙用に放熱板をシュツルム・ディアスのグライ・バインダーに換装)▲
- MSK-008S ディジェ・トラバーシア(ディジェSE-Rの頭部の他に四肢やファンネルなどヤクト・ドーガの部品を先行して採用している)▲
- ディジェ(S型)▲
デルタ(δ)ガンダム
飛行形態へ変形する可変モビルスーツとして計画が立ち上がったが開発は難航し、本格的なTMSとしての設計は後述のΖガンダムタイプへ持ち越される。
その後非変形のMSN-00100 (MSN-100) 百式として完成。
派生機体
- MSN-001 デルタガンダム(設計当時ムーバブルフレームの剛性が不足しており実機は生産されていないとされる)
- MSN-001A1 デルタプラス(量産検討機)
- MSN-001X ガンダムデルタカイ(n_i_t_r_oシステム実験機)
- MSN-001X[G] ガンダムデルタカイ陸戦仕様
- MSN-001Y ガンダムデルタアンス▲
- DZ-001 デルタザイン(傭兵組織「アージェント・キール」に卸された改修機)
- MSΖ-000 零式(読みは「ゼロしき」、百式の未完成機で肩部装甲やバインダーなどがリック・ディアスの物の発展型で補われている)▲
- MSΖ-000 零式弐型(地上用改修機、フライトユニットを装備可能)▲
- GSX040100 ルナゲイザーガンダム(スターゲイザーのヴォワチュール・リュミエールの機能を移植したガンプラ)▲★
- MST-99 九十九式(U.C.0120年代における近代化改修機)▲
- MST-99A 強襲用九十九式▲
エプシロン(ε)ガンダムタイプ
核パルス推進装置「ブロッサム」の実験機、エプシィガンダムとして完成。▲
ゼータ(ζ)ガンダムタイプ
大気圏突入と大気圏内飛行が可能な「ウェイブライダー」という飛行形態を持つ、背部フライングアーマーをウイングバインダーに換装することで大気圏突入機能を廃し低空での飛行性能を向上させた「ウェイブシューター」に変形可能な性能を求め開発されたms。実戦に耐えうるTMSとして一定の成果を上げたシリーズ。MSΖ-006 Ζガンダムとして完成。
派生機体
- MSΖ-006X プロトタイプΖガンダム(非可変機、リック・ディアス、百式、ネモからそれぞれ発展させた3種の頭部案を持つ)
- MSΖ-006 Ζザク(頭部をザクⅡのものに換装した応急修理仕様)
- FA-006ΖG フルアーマーΖガンダム(変形機能は死んでいる)▲
- フルアーマー陸戦型Ζガンダム(同上)▲
- MSΖ-006-2 Ζガンダム2号機(電子戦仕様の試作機)
- MSΖ-006CV Ζガンダム炎▲★
- MSΖ-006CVⅡ ハイパーΖガンダム炎▲★
- MSΖ-006LGT ライトニングΖガンダム(非可変機)★
- BN-876 スクランブルガンダム(デスティニーガンダムの要素を取り入れた新型バトルシステム実験用ガンプラ)★
- BN-876β ホットスクランブルガンダム(フィン・ファンネル等νガンダムの要素も取り入れたメイジン・カワグチによる性能試験用ガンプラ)▲★
- amazon.co.jp A-Ζガンダム★
- MSΖ-006AΖ アメイジングΖガンダム▲★
- MSΖ-007 量産型Ζガンダム(非可変の量産検討機)
- MSΖ-006 (MSK-006) Ζプラスシリーズ(カラバによる少数量産型)
- MSΖ-008 ΖⅡ(読みは「ゼッツー」、メタスの変形機構を取り入れた量産検討機)
- RGΖ-91 リ・ガズィ(ΖプラスR型から発展した「バック・ウェポン・システム」搭載型量産検討機、変形はウェイブライダー形態からMS形態への一方のみ可能な半可変機)
- RGΖ-91B リ・ガズィ・カスタム(再び完全な可変機へ再設計した仕様)
- RGΖ-91X リガズィード(バックパックの換装機構により完全な可変機の仕様と半可変機の仕様の双方を持つ)▲
- LGΖ-91 ライトニングガンダム(Ζガンダムの要素を取り入れた完全な可変機、バック・ウェポン・システムも自律性を持たせた「ライトニングバックウェポンシステム」へと改造している)★
- LGΖ-91Fb ライトニングガンダム フルバーニアン(ライトニングバックウェポンシステムの機動力を向上させている)★
- MSΖ-006P Ζ>(読みは「ゼータプロンプト」)▲
- TMS-007X (MS-X-006Ζ) Ζグスタフ(サイドストーリーオブガンダムΖ版Ζガンダム)▲
エータ(η)ガンダムタイプ
Zガンダムの改良型、MSΖ-007 ΖレイピアⅠとして完成。▲
シータ(θ)ガンダム
ガンダムならびにGファイターのコア・ブロック・システムにより運用特性を変化させるコンセプトを、MS単体という単位での分離合体を伴う変形を用いる形で発展させたシリーズ。
Ζ計画において別プランの扱いだが、「Ζを超えた存在」という意味で「ΖΖ(ダブルゼータ)」という名を冠する流れもある。MSΖ-010 ΖΖガンダムとして完成。
派生機体
- MSΖ-009 プロトタイプΖΖガンダム(この段階ではコア・ファイターを持たず「Gトップ0型」と「Gベース0型」という2つのユニットで成り立っており、飛行形態は「Gアーマー0型」と呼ばれる)
- MSΖ-010S 強化型ΖΖガンダム(下記フルアーマーΖΖガンダムの増加装甲に対応する強化改修を受けたマイナーチェンジ)
- FA-010S フルアーマーΖΖガンダム(MS形態での空間戦闘能力向上に特化した仕様。変形は不可能となる。)
- MSΖ-010S ΖΖ-GR(読みは「ズィーズィー・ジーアール」、コア・ベースを失った強化型ΖΖガンダムの下半身をジムⅢのものを改造したBパーツで補った暫定的仕様)
- ガンダムトライゼータ(スーパーロボット的IF設定の元、それに準じた意匠が施されている)▲
- 最強機動 ガンダムトライオン3(ガンダムトライゼータの続編をイメージした改造ガンプラ、後に設計図という形でトライエイジに逆輸入される形で登場)★
- 煌黒機動 ガンダムドライオンⅢ(ガンダムトライオン3のデッドコピー、後にガンプラとしてガンダムビルドファイターズバトローグに登場)▲
- 最強機動 ガンダムトライオン3(ガンダムトライゼータの続編をイメージした改造ガンプラ、後に設計図という形でトライエイジに逆輸入される形で登場)★
- FA-010A FAΖΖ(フルアーマーΖΖガンダム用増加装甲の評価試験機、非可変機)▲
- MSΖ-013 量産型ΖΖガンダム(非可変の量産検討機)
- MSΖ-010A1 シータプラス(θガンダム系の集大成として作られた少数量産機、バウの技術を取り入れ無線による「シータトップ」と「シータベース」の遠隔操縦が可能)▲
イオタ(ι)ガンダムタイプ
θガンダムの競合機で、「ALICE」という疑似人格AIを有し最終的にはMSの無人化を目指していた。▲
各形態
- MSA-0011 Sガンダム(読みは「スペリオル」、「Gコア」、「Gアタッカー」、「Gボマー」という3機のユニットへの分離合体機構を持つ)▲
- MSA-0011[Ext] Ex-Sガンダム(読みは「イクスェス」、全身に強化パーツを纏った仕様、分離合体機構を失った代わりに「Gクルーザー」という巡行形態に変形可能)▲
- MSA-0011[Bst] Sガンダム ブースター・ユニット装着型(下半身をブースター・ユニット2基に換装し、バックパックにも同様のブースター・ユニットを2基接続した高機動仕様)▲
- MSA-0011[Bst]PLAN 303E ディープ・ストライカー(ブースター・ユニット装着型のコンセプトを更に推し進めアーガマ級の主砲を装備した拠点強襲仕様のペーパープラン)▲
ラムダ(λ)ガンダムタイプ
MSA-0012 画稿に乏しく詳細不明、型番の重複や技術ツリーの系譜図におけるネロとの繋がりからRX-123 ガンダムTR-Sの鹵獲改修機であるAOΖガンダム/ΖΖΖガンダムユニット(読みは「アドバンスオブゼータ」ならびに「トリプルゼータ」)と同一機とであるという説がある▲
派生機体
カッパー(κ)ガンダムタイプ
カラバがアナハイム・エレクトロニクスからの資金援助を受けて開発したガンダムタイプ。
MSA-014 (MSK-009, RX-183) Σガンダムとして完成。開発コードとは異なるギリシャ文字をもる。上半身「Σアタッカー」と下半身「Σフライヤー」への分離合体機構と飛行形態への変形機構がある。▲
ミュー(μ)ガンダム
『ガンダムセンチネル』のアナハイムガンダム一覧表に記載されているサイコフレーム試験機で形式番号は「RX-90」。
これ以外に特に設定などは公開されていない。
派生機体
- PC-9801用ゲーム『機動戦士ガンダム ADVANCED OPERATION』にはゲームオリジナル機体として同名のモビルスーツ(形式番号:YRA-90A)が登場するが、センチネル版とは設定が異なっている。
地球連邦軍に所属する機体で、ロンド・ベル隊のアムロ・レイ大尉が自ら設計にあたったガンダム系の最新試作機である。基本性能の試験機のため、搭載予定のサイコミュは装備されていない。全体的なシルエットはνガンダムの形状と似ており、全体的にνガンダムよりも角が立った形状である。顔もほぼνガンダムと同様で、角は4本。ビームライフルも、νガンダムのそれに近い構造である。
影響を受けた機体
Ζ計画での技術の進歩や功績に肖ってか、アナハイムエレクトロニクスでギリシャ文字を頭文字に付けるのが慣習となったのか、Ζ計画に則っていないアナハイム・ガンダムの内いくつかもNガンダムやξガンダムなどと名付けられ開発されている。
Ν(ニュー)ガンダム
νガンダムとして完成。劇場版アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場。設計にはアムロ大尉自身も参加し彼の「機体外観を強化してサイコミュを搭載する」という意見を取り入れつつ、AE社フォン・ブラウン工場側の開発担当者オクトバー・サラン主任と、連邦軍から出向した技術仕官チェーン・アギ准尉といった優秀なスタッフがプロジェクトを進めていき、わずか三ヵ月という短期間で、「RX-93」の型式番号と共にロールアウトにこぎつけた。
派生機体
νガンダムに2倍のフィンファンネルを搭載した形態。またはνガンダムのフィンファンネルを両側に3機ずつ分けて装備した形態。
νガンダムに武装を搭載した追加装甲を装備した形態。
アナハイムが独自にνガンダムに改良を加えた機体。
小説版逆襲のシャアに登場するνガンダム。Hi-νとデザインがほぼ同じ。
ξ(クスィー)ガンダム
Ξガンダムとして完成。ミノフスキーフライトにより飛行し、第五世代モビルスーツとして分類された。小説及び映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場。ファンネルミサイル(2,3,回しか旋回することが出来ないもの)を装備。アーマーの位置を変形することでフライト・フォームとなり、超音速飛行が可能。
派生機体(兄弟機?)
同作に登場する、Ξガンダムとは兄弟機とも言える存在。オデュッセウスガンダムがフライングアーマーを「着る」ことでペーネロペーとなる。ファンネルミサイルはクスィーより多く搭載。劇場版では「小型化したミノフスキー・フライトを初めて搭載したモビルスーツの一機」と紹介されている他、飛行の際には独特の怪音がする。
アーマーの位置を変形することでフライト・フォームとなり、超音速飛行が可能だが、クスィーのものとは違いほとんど可変機のような形態となる。
メタスタイプ
モビルアーマー形態への可変機構の実験機として開発されていたが、連邦が長らく欲していたΖガンダムの量産型として満足のいくコストパフォーマンスに落ち着き制式採用されたリゼルには本機種の変形機構が取り入れられているなど、ある意味では一番大成したとも言えるシリーズ。
- MSA-005 メタス
- MSA-005K ガンキャノン・ディテクター(メタスのムーバブルフレームを流用して作られた砲撃用MS、変形は股間のギアを伸ばし三脚状態になる砲撃形態と原型機に比べるとかなり控えめ)
その他
関連項目
サナリィ:計画の関係者が後に合流している。