機体データ
型式番号 | RGΖ-91B |
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所属 | 地球連邦軍 |
開発 | アナハイム・エレクトロニクス |
生産形態 | 試作機 |
頭頂高 | 20.9m |
本体重量 | 29.8t |
全備重量 | 59.1t |
出力 | 2,550kW |
推力 | 99,000kg |
センサー有効半径 | 21,300m |
装甲材質 | ガンダリウム合金? |
固定武装 | 60mmバルカン砲×2、ハイパー・ビーム・サーベル×2、2連装グレネード・ランチャー×2、3連装ミサイル・ランチャー×2、ビーム・ガン×2、メガ・ビーム・キャノン |
携行武装 | ビーム・アサルトライフル、シールド |
概要
型式番号RGΖ-91B。
リ・ガズィの発展機として、アナハイム・エレクトロニクスによって開発が進められていた可変試作モビルスーツ。
BWS(バック・ウェポン・システム)の運用上の取り回しの悪さを改善するべく、簡易的ながらも可変モビルスーツとしてリ・ガズィを再設計し、BWSは小型化され機体背面に折りたたまれる形で搭載している。
その結果としてBWSの一部武装はモビルスーツ形態でも使用可能となり、BWSの火力とMSの汎用性を併せ持つ機体となった。
純粋な可変機への仕様変更に伴い戦闘後にBWSを回収・再装着する手間が省け、コストパフォーマンスの向上に繋がったが、当機の開発が結果としてBWSのコンセプトの見直しを迫る事となったのか、以降のアナハイム製MSにBWS搭載機は確認されていない。
リ・ガズィからの仕様変更の影響か、武装(特に手持ちの携行武器)は独自のものが用いられており、腰部のグレネードランチャーはビームガンへ、ビームサーベルはより高出力なハイパービームサーベルへ、ビームライフルは連射が可能なビームアサルトライフルへそれぞれ変更されている。
ビームアサルトライフルは変形後も武装として使用可能な上、ハイパービームサーベルは格納時にビームキャノンとしても使うことができるため、変形前後を問わず火力もリ・ガズィからさらに増強されている。
当初はアムロ・レイ専用機として開発されていたが、彼がνガンダムの完成を急いだ結果、プランは棚上げされたため、実機が存在するかどうかは不明とされている。
ただし、その開発データの一部はリ・ガズィの後継機たるリゼルにも受け継がれている。
ゲーム
主に『Gジェネレーション』シリーズに登場している。
作品によって細かな差はあるものの、基本的にはリ・ガズィの上位互換機であり、BWS形態への換装や開発が不要な純然たる可変機となっており、リ・ガズィよりも使い勝手は向上している。
また、本家Ζガンダムと比べても(年代的に後の機体ということもあって)パラメータが多少上回っていることが多い半面、必殺級の武器を持っていないため最大攻撃力では劣ることが多い。
とはいえ、高威力なビームキャノンやハイパービームサーベルを持っているため、射撃戦にも接近戦にもそれなりに強く、無印リ・ガズィと違ってBWS形態に自由に変形可能なため、空戦や移動力が欲しい時にも即応可能と、大抵の状況にそつなく対応可能な癖の少ない機体構成となっており、総括すると「突出して秀でている部分こそ無いが、トータルバランスに優れた機体」といえる。
開発はリゼルやZⅡ、先祖返りのΖガンダムといったΖ系MSのほか、νガンダム(あるいはその量産型)に発展させることができる。
なお、「Gジェネレーション」シリーズではほぼ常連の本機だが、一方で『スーパーロボット大戦』シリーズには一度も登場していない。
無印リ・ガズィが同シリーズの常連機体(『逆シャア』が参戦したスパロボにはほぼ毎回登場している)であるため、こちらの機体も参戦を望む声は多いと思われるのだが…。
立体物
Gジェネレーションシリーズにてラインナップ。装備が多く付属しており、組み換えでリ・ガズィを組み上げることができる。
マイナーMSの宿命か、長らく立体化の話に恵まれない機体のひとつであったが、2019年にプレミアムバンダイからMGが発売された。MGリ・ガズィをベースに新規パーツを追加したものだが、頭部など一部付属しないパーツがあるためリ・ガズィとして組み立てることはできない。元が古いキットながら関節部は大半がアップデートされて可動範囲が向上しており、変形機構も完全再現されている。
2021年にはアクションフィギュア「METAL ROBOT魂」でもプレミアムバンダイ限定で発売。オリジナルギミックとしてBWSのメガ・ビーム・キャノンを手持ち武器として持たせられる。
小話
- 本機は【アムロ・レイ専用機としたら】をテーマにデザインされている。生みの親である明貴美加氏のこだわりが込められており、曰く『Z顔もいいけど・・・アムロが搭乗するのなら、やはり顔はガンダム顔に!!』と気合いが入ったデザインになっている。
- 本機独自の武装であるビームアサルトライフルの前部は、実在のアサルトライフルであるAK-47によく似たデザインをしており、この銃の特徴である木製のフォアグリップ(ハンドガード)の再現なのか、同じ部分がこげ茶色に塗られている。さすがにこちらは木製ということはないだろうが…開発者に東側世界の人間でもいたのだろうか?
- 誰が呼んだか通称・『ビームカラシニコフ』。
関連項目
リ・ガズィ - ベースとなった機体。
ジン - 本機の式典用仕様が持っているライフルには本当に木製の部品が使われている。樹齢ン年の巨木を切り倒したわけではなく、バイオテクノロジーによって巨大化させられたものでどちらかと言えばプラントの技術力を誇示するためのものに近い。
ライジングフリーダムガンダム、イモータルジャスティスガンダム - 変形機構や武装の配置が類似している機体。