デルタガンダム
でるたがんだむ
- ガンダムMk-Ⅱの初期設定名称。
- ガンマガンダム=リック・ディアスに続く、アナハイム・エレクトロニクス社の可変試作モビルスーツ(MS)。本項で解説。
型式番号 | MSN-001 |
---|---|
所属 | アナハイム・エレクトロニクス |
開発 | アナハイム・エレクトロニクス |
生産形態 | 計画機あるいは試作機 |
頭頂高 | 19.6m |
本体重量 | 32.5t |
全備重量 | 65.5t |
総出力 | 2,190kW |
スラスター推力 | 100,400kg |
センサー有効半径 | 11,200m |
装甲材質 | 不明 |
固定武装 |
|
携行武装 |
|
※スペックは弐号機準拠。
型式番号MSN-001。アナハイム・エレクトロニクス社で開発が行われていた可変試作MS。
現在のカトキハジメがデザインした姿としての初出は2006年に発売された『ガンダムMSグラフィカ』。
リック・ディアス開発後に試作された白兵戦用機のフレームをベースとし、他のエゥーゴ系MSとの互換性を維持しつつ、アナハイム社独自のムーバブルフレームを組み込みウェイブライダー形態への可変機構を有する可変機として開発が進められた。
徹底的な軽量化とエマルジョン塗装の採用も相まって、完成していれば後のΖガンダムに勝るとも劣らない汎用性と高い整備性を持つ傑作機となる筈だったが、シミュレーターを用いたテストの結果、ムーバブルフレームの強度が可変機構に耐えきれず破損してしまう事が発覚(『機動戦士ガンダムUC テスタメント』に収録された『デルタの鼓動』冒頭にて描写されている)。その他、バインダーの強度や駆動系にも問題が生じ、開発は一時凍結された。これらは当時のアナハイム社の治金技術の不足や構造の最適化が不十分だった事が原因であり、可変機構自体は後のΖガンダム(厳密にはそのウェイブシューターやΖプラス)に近く、完成する事ができない訳ではなかった。まさに生まれてくるのが早すぎた機体だったと言えよう。
その後、ガンダムMk-Ⅱの奪取によって得られたデータを元に可変機構を排除する形で再設計され、運動性・機動性の向上を目的とした実験機『百式』として日の目を見た。可変機としての実用化はΖガンダムに譲ったものの、第一次ネオ・ジオン抗争後にΖタイプの技術を流用することで可変機としての開発が再開し、『デルタプラス』が完成することとなった。
ちなみにデルタプラスの戦闘シミュレーター内には本機のデータが内蔵されており、パイロットAIはあの男の戦闘データを使用している。
PS3版『機動戦士ガンダムUC』で戦うことができ、『機動戦士ガンダムUC MSV 楔』に収録された『仮想敵機 デルタガンダム』では『HGUC デルタガンダム』の説明書に書かれた内容が漫画化されている。
また、デルタプラス建造時に本機も建造されてテスト飛行を行っていたという目撃証言もあるがアナハイム社は正式な回答をしておらず(『HGUC デルタプラス』より)、その存在はネット上のCGモデルのみでしか確認できていない(『ガンダムMSグラフィカ』より)。
なお、『ガンダムMSグラフィカ』以前の作品では「百式=デルタガンダム」と扱われるケースもあった。
ビーム・サーベル
シールド内側に2基を装備。変形時にはビームガンとして使用可能だが、威力は低い。
ビーム・ライフル
型式番号XBR-M87A4。
可変機構対応型として開発された試作品で、2つのタイプのEパックを併用するデュアルサプライシステムが採用されている。また、銃口からビーム刃を発生させるビーム・ベイオネット機構も内蔵されている。本機と違って実際に制作されており、後にガンダムMk-Ⅲ用の主兵装として転用された。非使用時や変形時にはバインダー左側にマウントされる。
シールド
左腕に装備される防御兵装兼変形用サブユニット。
形状はプロトタイプΖガンダムのものに近く、変形時は機首となる。本機に装備されるものはΖプラス等と同様、先端にセンサーを内蔵したものとなっているため防御兵装としての運用能力は低く、完成した後発の機体群は同部分の防御機能を完全に廃止し、武装用プラットフォームとして扱っている。
デルタガンダム弐号機
型式番号MSN-001-2。
ガンダムフロント東京内の有料上映ブース『DOME-G』の映像作品『Competition of NEW GUNDAM -RED or WHITE-』に登場した機体。
宇宙世紀0087年11月にアナハイム社がカラバ向けに行ったプレゼンに登場した機体で、実機は建造されていない(作中でも機体納入は調整の関係で遅れると説明されている)。
耐ビームコーティングについての記述がある事から、この赤い塗装は後にガンダムMk-Ⅲ 8号機にも施されたエマルジョン塗装の廉価モデルと思われる。
詳細はデルタガンダム弐号機を参照。
デルタプラス
型式番号MSN-001A1。
小説・アニメ『機動戦士ガンダムUC』に登場。
百式の原型機であるデルタガンダムの量産試作機。
詳細はデルタプラスを参照。
- ガンダムデルタカイ
型式番号MSN-001X。
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』に登場。
デルタプラスをベースに追加兵装を装備し、パイロットに擬似的にニュータイプ能力を付与する「n_i_t_r_o」システムを搭載した試作機。
詳細はガンダムデルタカイを参照。
- デルタザイン
型式番号DZ-001。
VRアニメ映画作品『機動戦士ガンダム:銀灰の幻影』に登場。
アナハイム・エレクトロニクス社がアージェント・キールに供与したデルタプラスの改修機。
密約の事情から機体外装は規格外品が使用されている。
また、本来想定していた仕様であるデルタザイン・エセンスはデルタガンダムと同形状である。
詳細はデルタザインを参照。
Gジェネレーションシリーズ
『オーバーワールド』から参戦。百式やメタス(『ジェネシス』のみ)から開発可能で、デルタプラス系統やΖガンダムへと発展させる事が可能。性能は機動性を強化した百式といったところで、MS形態では百式系にはできないシールド防御が可能な事に加え、ビームコートにより変形時もそれなりの耐久力がある反面、武装が少ないのが難点。
機動戦士ガンダムバトルオペレーション2
「だから俺たちはケジメをつけに行く」
2022年7月14日に600コストの支援機として実装。技術的問題をクリアし、傭兵集団「P.M.U.」が独自に再現したという設定。
弾幕性能に優れている上に、格闘も連撃が可能なため汎用機寄りの動きも可能であり、汎用機と共に前線で活動しやすい。
スキル「耐ビーム・コーティング」により、HP50%まではビームのダメージとよろけを軽減できるため、射撃戦でゴリ押しがしやすい反面、素の耐久力は高くないので50%を切ると一気に紙耐久となってしまう。高威力なビームだと一発で剥がされてしまう場合もあるので、過信は禁物。
2012年にHGUCで発売。変形は差し替え式で金メッキ塗装という事もあり、定価は4,620円とHGUCとしては高め(2006年発売のグリプス戦役セットが同価格。つまりREVIVE前のMk-Ⅱ・百式・Ζが全て買えてしまうのである)。関節パーツは一部デルタプラスから流用しており、ランナーの都合上変形用差し替えパーツなどが余剰となる。
弐号機はガンダムフロント東京限定で発売された。単なる色替えであるためクレイ・バズーカは付属しない。ガンダムフロント東京閉店後は入手困難となっていたが、2024年5月3日に後継となるガンダムベース東京限定品として事実上の再販が行われる事になった。ただ、箱絵はプレミアムバンダイ限定品のようなモノクロになってしまったため、それを残念がる声も(似たような事例はHGUC Ζプラス テスト機イメージカラーにもあった)。
食玩「GUNDAM CONVERGE」にラインナップ。 ※現在、入手困難
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