※タグ使用の際は棲み分けとして作品名,キャラクター名,コンビ名タグとの併用はしないのが望ましい。
※本記事は、落第忍者乱太郎の小説『ドクタケ忍者隊最強の軍師』の核心的なネタバレを取り扱っているため、閲覧は自己責任でお願いします。
概要
漫画『落第忍者乱太郎』に登場する人物摂津のきり丸と、同漫画の小説作品『ドクタケ忍者隊最強の軍師』に登場する人物天鬼の腐向け用CP。
劇中で直接絡む描写自体は少ないものの、天鬼が最強の軍師の作中における重要人物であるため、未読者へのネタバレ防止措置として、本来の姿である土井半助用のタグ「土井きり」を使用せず、本タグを使用する方が望ましい。
あったかもしれない話
劇場版の入場者特典第二段にて天鬼ときり丸の絵が描かれている。
きり丸がはしゃぎながら天鬼の手を取り、天鬼も笑い返しているものであった。
そもそも
天鬼というのは忍術学園ではなくドクタケに拾われていた場合の“彼”のIFであり、土井半助という名も、アニメにおいて明かされた情報によれば、便宜上忍術学園でそう名乗っているだけに過ぎない(元抜け忍のため、生存が知られれば粛清の恐れがある)仮の名である。
劇場版において土井半助を知る周囲は、天鬼としての“彼”が暗示によって冷酷な人格を植え付けられた状態と考えていた節があるが、きり丸だけはただ生きていた事実を喜んでいた。きり丸にとっては“彼”が何者かなど些末なことに過ぎず、また天鬼という人格も紛れもない“彼”自身なのだと無意識のうちに理解していたのかも知れない。
その証拠に記憶を取り戻した後の“彼”も天鬼としてのパフォーマンスを怪しまれずにこなしている。原作では乱太郎たちに名前を呼ばれても『“土井先生”などではない』と度々否定していたが、それまでただ『人違いだと告げている』と思われていたその言葉へ、上記の仮名の事実が発覚したことにより、そもそも土井半助もまた偽りの己であるというニュアンスが加味されたことになる。
何であれ、自分と同じく乱世の犠牲にされながらも、顔を上げ強く生きる幼い魂に、“彼”もいつしか救われていたのだろう。