共に並び立つという彼女の決意が形になったような
概要
型式番号MSN-1122。
漫画『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』と連動したガンダムエースの読者投稿企画「僕が考えた!ハマーンが乗ったMS大募集」に応募された作品の一つ。
クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)と和解し、共に歩む決意を固めアーガマ隊に合流したハマーン・カーンの専用機、というコンセプトでデザインされたモビルスーツ(MS)。
クワトロの百式との連携を想定したため同型機をベースとしてはいるが、女性的・曲線的なデザインラインや頭部形状、カラーリングなどはキュベレイを彷彿とさせると同時に、そのディテールは敵対する者のみならず、味方にさえもある種のプレッシャーを放つ。
また、左腕部マニピュレーターの薬指には、金色のリング状の装飾が施されている。
武装は、花束を象った形状の「ブーケ・メイス・ガン」。
手持ち式のファンネルラックとして機能するほか、ファンネルを接続した状態で多連装ビームガンやビームメイスとして使用することもできる。
ブーケ・メイス・ガンの仕様から、原型である百式とは異なり、サイコミュシステムを搭載したニュータイプ専用機となっている模様。
反響
あくまで応募作品のひとつであり、『ヴァルプルギス』本編にも登場しない非公式機体……なのだが、
ほとんどの投稿作品がキュベレイのバリエーション機だった中で唯一ベース機体を想い人の乗機に設定し、そのうえでキュベレイのデザインをスカートアーマー等に活かしながらあまりにも一方面にぶっ飛んだデザインへと昇華させてしまったその手腕に「ガンダムエース」編集部も敬意を抱いたのか、この「祝式」だけが設定解説付きで誌面に取り上げられるという破格の扱いを受けていた。さらに同ページの編集部のコメントでは「なかでも祝式は異彩を放つビジュアルとユーモアが逸脱していました」とまで書かれていた。
デザインの完成度と清々しいまでに1本化されたテーマ性(とネタ性)から、ガンダムファンの間でもたびたび話題に挙がる。
ネット掲示板などで取り上げられれば、シャアの「冗談ではない!」という悲鳴が湧き上がったり、「もういい加減腹をくくれよ……」「諦めてくっついてやれ」などというコメントが飛び交うこともしばしば。
また、投稿者がメカデザインに定評のあるイラストレーター、漫画家としても著名である事から、「プロの犯行」と言われていたりもする。
さすがに公式による立体化はされていないものの、キュベレイと百式のガンプラなどをミキシングビルドし、祝式の姿を再現するモデラーも存在するようだ。
関連項目
ザクⅢ改(Twilight AXIS Ver.) - 「ハマーンのシャアへの激重感情の産物」と評されるMS繋がり。こちらの存在は公式。