カラバ
からば
ティターンズによって引き起こされた30バンチ事件を皮切りに結成された、反地球連邦勢力ネットワーク。
それ以前はそれぞれが独自に活動していた反連邦勢力が、ティターンズの脅威に対抗しようと一致団結・統合し組織化されていった。
反地球連邦組織『エゥーゴ』が宇宙空域での活動を主とするに対して、カラバは地球上を主な活動の場としている。
制服は前述の経緯から存在せず、連邦軍制式の黒いフライト・ジャケット(ティターンズのものとワッペン違いの同型)を着用する者が多い。
グリプス戦役においてはエゥーゴと連携してティターンズに対抗したが、続く第一次ネオ・ジオン抗争時に実戦部隊を指揮していたハヤト・コバヤシを喪い、更にニューヤーク支部が壊滅したりと人材・戦力のほとんどを失って以降は、その後の連邦内で重要な役割を担えなかった。
一方で、テックス・ウェストのようにカラバから連邦軍へ復隊した者や、ヴァン・アシリアイノのようにカラバからエゥーゴへ移籍した者も多い。
だが、上記のウェストのように連邦軍に復職した者であっても、地上で活動した経緯から「地上を這いずり回っていたヤツが、宇宙空間で何が出来る?(要約)」と、連邦軍の正規パイロット達から呆れられる・失笑されるなどと見下されている(これはガンダムセンチネルにおける描写であり、他の媒体では不明。ただし、同作品の主役サイドはリョウ・ルーツを始め、半数以上の隊員が実戦経験の乏しい新兵の集まりであり、皮肉にもカラバ出身のウェストが、隊員の中では実戦経験に富んでいる人員に含まれる逆転現象が起きている)。
また、一部の右派は連邦軍に復帰せずティターンズ残党やジオン残党軍と共に、アフリカ解放戦線の後継組織である汎アフリカ解放同盟に参戦したとされている。
尚、エゥーゴは『スペースノイドの互助』を目的とした非武装組織が、軍需企業と結びついてできた勢力であるが、カラバは上述した通り、反地球連邦勢力の社会的ネットワークであり、連携して活動を行いはするが明確な組織ではなく、他の組織のように明確な本拠地は存在しない。
保有戦力はガルダ級アウドムラや、ザンジバル級ケラウノス等が知られる。
また、アナハイム・エレクトロニクスに、ガンキャノン・ディテクターやZプラス等の兵器を発注している。
クワトロ・バジーナは「カラバ」の名称については好印象を持っておらず(「好きではない」との発言より)、「中世の秘密結社のような名前」と評して周囲を笑わせている。