概要
ゼット・ライトが開発したウイングキャリバーとオーラバトラーを組み合わせた機体で、『オーラファイター』とも呼称されるオーラマシンの一種。
ビルバインなどのオーラバトラーよりもかなり巨大だが、それら人型オーラマシンを凌ぐ機動性と耐久力、高火力を誇る非常に高性能な機体である。
更に新型オーラコンバーターが搭載されており、コモンでもオーラ力の素養が高い者であるならば、地上人の聖戦士と遜色ないオーラ力を発揮出来るようになっている。
武装は機首やオーラコンバーター側面に搭載された「オーラバルカン」、機体下部ランディングギアに搭載された鉤爪「ワイヤークロー」、3連装オーラキャノンを備えた腕「オーラショットアーム」、機体中央上部の大型砲「オーラキャノン」。
作中ではまずゼットが試作機で出撃したが撃墜された。後に量産され黒騎士バーン・バニングスが最後の愛機として搭乗。そのほか一般兵の乗った機体も登場している。
48話では黒騎士の怨念によってハイパー化してビルバインを圧倒したが、エレ・ハンムが命を犠牲にして放った霊力によって、ハイパー化が解除されてしまった(※)。
最終話では黒騎士機がダンバイン(マーベル・フローズン搭乗)を撃墜し、更にビルバインを大破させたものの、キャノピーを引きはがされてコクピット内にショウ・ザマの侵入を許し、そのまま生身の戦闘でショウとバーンが相討ちになる結末を迎えた。
※これに対し一部のファンからは「ハイパー化によってショウを容易く倒せる」と踏み、彼との決着を後回しに手柄を挙げんとした黒騎士の慢心を突かれたとの考察を挙げられてもいる。
スーパーロボット大戦では
初期シリーズでは終盤の強敵として扱われており、特に第4次スーパーロボット大戦の超高難度で知られるステージ「栄光の落日」ではダンバイン系敵パイロットの殆どがガラバに搭乗していた。なお余談になるが、このステージの直前で自軍の分割が行われており、ダンバイン系の面々は別ステージ攻略用の部隊に配属されてしまい、原作での宿敵と決着がつけられないまま完結というまさかの事態に陥っている。
また、バーンこと黒騎士によるハイパー化イベントも再現されており、機体サイズがLサイズに巨大化、凄まじい攻撃力と防御力、分身による回避率を併せ持つ「ハイパーガラバ」へと変貌する。作品によってはショウに対する「逆恨み」技能で攻撃力が更に上がっている場合もある。エレによるハイパー化解除イベントが再現された作品はあるものの、結局ハイパーガラバは直接対決で倒さねばならない事が多く、スパロボプレイヤーからは強敵として認識されている。スーパーロボット大戦COMPACTでは珍しく自軍機体として入手可能だったりする。
……しかし、近年ではダンバイン系ボスユニットの座をズワウスに奪われてしまい、原作ラスボス機にもかかわらず、ガラバが登場しない作品が増えている。
ハイパー化可能な数少ない機体の特徴も、スーパーロボット大戦OEで「ハイパーズワウス」なる半オリジナル機体が登場してしまったので無意味になってしまった。
スーパーロボット大戦BXではバーン機や一般兵搭乗機が登場するものの、やはりバーンはズワウスに乗り換えてしまう。一応、バーン機は強敵なので注意したい。一般兵搭乗機は撃墜時入手資金がバーン搭乗時と同じなので精神コマンドの幸運をかけて倒すと美味しい。
余談だがスーパーロボット大戦IMPACTでは、オーラショットアームの戦闘アニメが「ランディングギアを伸ばしてそこから火炎弾を発射する」という原作とは異なる形に描写されており、本来のオーラショットアームはオーラバルカン扱いされている。
また、ハイパーガラバがスパロボシリーズに初登場した第4次Sのステージ『トータル・バランス』では、ハイパー化すると黒騎士の気力が何故か100に下がってしまい、機体サイズが大きくなって攻撃に当たりやすくなった上に、本作のみ分身が発動しなくなるデメリットが発生していた。
その他作品での扱い
3DメカアクションゲームA.C.E.にもガラバがボスユニットとして登場。原作と同様、強力な射撃武器を持つほか、高い機動性を活かした体当たり攻撃の威力が高い。また、撃破するとイベントでハイパーガラバに強化される。全体的に攻撃力が上がっているうえに、機体サイズが巨大化したことで体当たりが回避しづらくなり、より脅威となっている。
残念ながらプレイアブル機体では無い(なおズワァースはプレイアブル機体である)。
ネーミング
「ガラバ」の名は実は「ファーストガンダムが打ち切りにならなかった場合に登場させる予定のあったMSの没ネームであった」旨がトミノメモから明らかになっている。