「ガンプラバトルの神髄は、ガンプラとファイターが一体化して戦うことや!ガンプラは自由や!」
CV:興津和幸
人物像
天大寺学園中学に在籍し、関西を代表する中学生ガンプラビルダー。大阪で生まれ育った生粋の関西人。
京都のヤサカ・マオと同じく珍庵の下で「ガンプラ心形流造形術」を学ぶ門下生であり、限定的な制作環境であっても完成度の高い作品を短時間で作り上げることが出来るなど高い製作技術を持つ。
楽しむことを神髄とする心形流の教えを尊重し、設定に囚われない自由なガンプラの制作を信条としており、心形流を極めることをライフワークとしている。その為、ファイターと言うよりはビルダー寄りであり、たびたび学校のプラモ部からの勧誘を辞退している。
レイコー(関西圏に於けるアイスコーヒー)をこよなく愛するが、ガムシロップを3つ入れるほどの甘党。
普段は明るく気さくに振るまい、浪漫を追い求め精進する義理堅く熱意ある人物。一方で負けず嫌いでプライドが高い上に思い込みが非常に激しく感情が表に出やすく、頭に血が上る事も多い。また、大阪生まれとして東京の人間に対して一方的な対抗心を向ける、情熱的に浪漫を追い求める際に他者に対しての配慮に欠いた独善的な行動を取ってしまう事も多く、それ故に行く先々でトラブルを抱える事も多く、カミキ・セカイやホシノ・フミナ、コウサカ・ユウマとの確執を生むなど、温厚な性格の珍庵やマオと比較すると人格的に未成熟な部分が見られる。
その一方で、旧知の仲であるスドウ・シュンスケや実力を惚れ込んだホシノ・フミナなど自身が認めた相手にはたとえ東京の人間であっても好意的に接しており、一概に東京の人間全てを嫌っているわけでは無く、フミナに対しては異性としても好意を抱くものの、当のフミナからは才能や熱意こそ高く評価されているものの初対面時からの度重なる出来事から嫌悪感を抱かれている。
また、セカイに対してバトルを通してガンプラバトルとは何かを説くなど、決して心形流の心得を蔑ろにしていないが、自分勝手な行動の多さが災いして結果的に成果や戦績をフイにする事もあり、その才能を高く評価するメイジン・カワグチやコウサカ・ユウマからも異口同音に苦言を呈される事も珍しくない。
戦績
前述の通り、人格面では問題が多いものの、ガンプラビルダーとして引き受けた仕事は必ずこなす責任感の強さを持ち、作品も顧客の要望に合わせられる柔軟性を持ち合わせている。
ビルダーとしては常識に囚われない幅広い作風を持ち、時としてその奇抜な発想から他者を驚かせることも少なくはない。
また、ファイターとしてのガンプラ操作技術も高く、関節可動範囲の限られる荒鬼頑駄無を即席で製作した上でセカイのレジェンドBB武者號斗丸と互角以上に戦い、勝利するだけの操縦技術を誇る。
また、宮里学院高校のスドウ・シュンスケとも旧知の仲であり、彼の依頼で選手権用のガンプラを仕上げることもあり、代表作の一つである百万式もシュンスケの依頼で制作した物である。
関東を代表するビルダーであるコウサカ・ユウマをライバル視しており、当初はビルダーとして専念するようになったユウマと決着をつけるつもりで全日本ガンプラバトル選手権への出場に興味を示さなかったが、そのユウマがチーム「トライ・ファイターズ」の一員として選手権へ出場したことから、彼が自分と戦う気が無いと思い込み敵意を剥き出しにするが、その結果「トライ・ファイターズ」の動向に気をかけるようになる。
ユウマのチームメイトであるセカイに関しては、初対面時から非礼蛮行を働き見下し続けていたが、その後に驚異的なまでの成長を遂げた彼のバトルスタイルに驚愕することになり、またホシノ・フミナに関しても当初こそ関心を持たなかったが、ウイニングガンダムをSDガンダムならではの方法で支援機として仕上げ、それを操る力量に惚れ込んでいく。
トライ・ファイターズに対してはユウマへの当て付けとフミナ目当てで何かとちょっかいを出していたが、西東京地区予選大会決勝戦にて自らが作り上げた百万式がユウマのライトニングガンダムに降され、さらにユウマのファイターとしての挟持を見せつけられたことで、自らの覚悟の甘さを痛感させられた結果、大阪へ舞い戻り「打倒トライ・ファイターズ」を掲げ母校の天大寺学園プラモ部に入部。
天大寺学園プラモ部の面々とは、当初こそ勧誘を蹴っていたことから友好な関係とは言えなかったが、その後頭を下げてまで入部を懇願し、また彼の意を汲んであえてチームメンバーから外れたコデラ・マサミの存在も手伝い、高い結束力を持つに至った。
そして、「打倒トライ・ファイターズ」を目標にチーム「ビルドバスターズ」の一員としてガンダムトライオン3を引っさげて全日本ガンプラバトル選手権全国大会へ参入。トライオン3のその自由な発想を極めたギミックを使いこなしてトーナメントを勝ち上がり、ベスト4まで駒を進めた。
準決勝ではユウマ達トライ・ファイターズと対決。トライオン3のハイパワーと全武装を駆使してトライバーニングガンダムとスターウイニングガンダムを戦闘不能に追い込んだところで粒子残量が少なくなったため時間切れによる判定勝ちを狙うが、ユウマの最後まで諦めない姿勢とコデラ達の後押しで思いとどまり、ライトニングガンダムフルバーニアンとの死闘の末に惜敗した。
試合後、ユウマから全国大会の二週間後に開催されるメイジン杯での勝負を挑まれ、それに応じると共にリベンジを宣言し、決勝戦前夜では試合直前にもかかわらずガンプラの大改造を敢行したユウマを手伝った。
そして迎えたメイジン杯ではフミナをモデルに作ったMS少女「すーぱーふみな」を出品するが、ミナトはこれを制作するにあたりモデルとなったフミナに許可を取らなかった為に優勝はユウマと彼のライトニングΖガンダムの手に渡る。この際、ガンプラを審査したメイジン・カワグチに異議を唱えた結果、メイジンの鶴の一声によってユウマとのバトルに発展するが、勝敗はセカイをはじめ多くのファイター達が乱入したため、有耶無耶に終わった。
その後もユウマに対する対抗心は消えることはなく、彼のライトニングΖを意識したΖΖⅡを制作。さらにすーぱーふみなのティターンズメイドVerを披露するなど、他人を顧みず自分の心のままにガンプラを作るスタイルを貫いている。
その後G-クエストのこけら落としイベントにユウマと招待され、ユウマのライトニングブラックウォーリアと自身のドライオンⅢで共闘したが、終盤に我の強さから仲間割れをしてゲームクリアに至らず、ユウマ共々取っ組み合いの喧嘩を公開してしまう醜態をさらしていた。
また、それと前後してすーぱーふみなの発展型・ういにんぐふみなを製作。その際、フミナからはウイニングガンダムモチーフのガンプラをつくると言う名目で許可を得ながらも、勝手にフミナをモデルにしたという事で、結局は無許可で製作という事となった。また、このMS少女風ガンプラ製作に関してはサザキ・タテオにも影響を与えてしまい、タテオの兄姉からは複雑な心境に至らせている。
余談
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE最終回にミスターMSというダイバーがガンダムトライオン3を構成するメカ:ウミトライオンを操縦し登場。
『嬢ちゃん、乗ってくかい?』
とモモの駆るプチカプルを乗せエルドラMSを蹂躙した。
声だけだった為ダイバールックは分からなかったが、担当声優は確かにミナト役の興津和幸氏である。
ついでに説明しておくと、ビルドファイターズの世界線とビルドダイバーズの世界線は全くの別である。
つまり全くの他人である…
と思われていたが続編のビルドメタバースの世界線ではこれまでのビルドシリーズが全て同一世界線として扱われておりもしこの設定が過去のビルドシリーズにも反映されるならミスターMSの容姿がサカイ・ミナトがと酷似、MSがM(ミナト)S(サカイ)とイニシャルとなってる点を含めて同一人物の可能性が出てきたのだが真相は如何に…(ビルドメタバース自体がパラレル疑惑を掛けられてるので妄想の域を留まらない話ではあるが…)
ちなみにミスターMSは『ガンダムビルドダイバーリゼ』の登場人物であり、「心形さんいらっしゃい」というGチューブチャンネルの司会者である。
現実でもバンダイ製の美少女可動プラモデルとして久々の商業的成功を収め、元々は男性プラモデルしか存在しなかったフィギュアライズシリーズに女性プラモデル続々登場の波を引き起こし、ガンダムトライオン3に至ってはガンダムシリーズ初の超合金魂化を果たすなど、バンダイの商品にも新しい風を吹き込んだ結構凄いキャラクターとなった。
ガンプラは自由だと言いながらガンプラの枠を超えた商品展開に貢献したのである。
関連項目
カミキ・セカイ コウサカ・ユウマ ホシノ・フミナ スドウ・シュンスケ