「ワイ、世界一のガンプラビルダーになる男ですから!」
CV:藤井美波
人物像
ガンプラバトル選手権関西代表。
京都で「ガンプラ心形流造形術」を学ぶ門下生。トレードマークの帽子は幼い頃に心形流の師匠珍庵から貰ったものである。
小柄な体格や名前など少女を思わせる所も多いが、少年である。
華奢な容姿と京都弁からおっとりとした印象を受けるが、胸の内には世界一のビルダーになるという大きな夢と、極めて熱い闘志を宿している。
基本的に笑ったような表情で糸目だがガンプラバトルで強敵を認めるなどした際に開眼し、その下に隠された鋭い眼光を覗かせる。
幼い頃から珍庵の下で「ガンプラ心形流造形術」を学んでおり、何時いかなる状況でもガンプラを正確に完成させる程(移動中のトラックの中でクシャトリヤを組み立てられる)の卓越した制作技術を有し、次期後継者との呼び声も高い。加えて、ビルドストライクガンダムを一目見ただけでその性能やギミックを見抜くなど、確かな観察眼も持ち合わせている。
想像力にも富み、セイと互いのガンプラを見せ合った際にはイメージ上でバトルを繰り広げた他、その想像力でバトルのイメージトレーニングを行う事にも長ける。
心形流の師である珍庵から、第二回大会準優勝者イオリ・タケシとその息子セイの話を聞かされ、セイと対面するために上京。彼と互いのガンプラを見せ合った事がきっかけとなり、ビルダーとして良きライバルとなる。世界大会での対決を約束した後も、事あるごとにセイらと行動を共にし、バトルロワイヤルやチーム戦でも共闘。その一方でセイやレイジに挑発的な言葉を投げかけたりと、ライバル心は変わらず滾らせている様子。
一方で予選大会の副賞で訪れた温泉旅館「竹屋」の一人娘・ミサキに一目惚れしており、勝手に仕事を手伝い始めたり、いつの間にか設備を修繕していたりと、何かにつけて彼女に尽くしている。旅館を狙う地上げ屋に臆せず啖呵を切る男気も併せ持つが、彼女へのがっついた態度から思わず距離を置かれてしまう事も少なく無い。
『GMの逆襲』では、ミサキとの身長差がなかなか縮まらないことが目下の悩みらしい。
機動新世紀ガンダムXについては、鼻歌で主題歌である「DREAMS」を口ずさんだり、自分の部屋にもポスターが張られていたり、妄想バトルの際はガロード・ランの服装をイメージするなど、登場機体のみならず作品自体も好んでいる模様。
一方で、「好きなガンダムの女性キャラ」はXのメインヒロインであるティファ・アディールではなく、機動戦士Zガンダムのエマ・シーンを挙げている。なお、エマについては外見だけではなく内面の芯の強さにも惚れているとの事。
戦歴
使用ガンプラはガンダムXを改造したガンダムX魔王。幼少時にはSガンダムを愛機としており、大火力武器を好む傾向にある事が窺える。
バトルにおいては心形流の技術も駆使して戦う為、幼い見た目に反して高いバトルセンスを誇る。
とはいえ、愛機の特徴たるハイパーサテライトキャノンの火力に物を言わせた短期決戦も多く、手の内を晒さない場合も多かった。
世界大会の予選ラウンドは全勝で通過し、決勝トーナメントの初戦にて宿願であったセイとレイジと対戦することになるのだが、自分が勝利するイメージが全く掴めず苦悩した結果、本番前日にもかかわらず京都に居る珍庵のもとへ赴き、ガンプラ心形流の極意を伝授してほしいと願い出た。
結局、マオは珍庵の行動に振り回されるだけに終わったが、同時に心形流の極意が何なのかを悟り、急いで会場へトンボ返りしてセイ達とのバトルに臨み、セイ達との真剣勝負を楽しみつつ、ガンダムX魔王と自分の持てる全てを駆使して戦うも、あと一歩及ばずセイたちに敗れた。
敗戦後、応援に駆けつけてくれたミサキの前では気丈に振る舞ったが、会場近くの河原で一人悔し涙を流し、珍庵に今よりもっと凄いガンプラを作ってみせることを誓った。
しかしその後、がっつくあまりにミサキに距離を置かれてしまったり、修理したガンダムX魔王をジュリアン・マッケンジーに大破させられたりと、踏んだり蹴ったりな目に遭いしょげ込んでしまう。
決勝戦前夜祭イベントの最中には、これを見かねた珍庵によって、みっちりとしごかれることになる。当初こそ無理矢理ガンプラ製作に打ち込まれる羽目になったものの、ミサキが戻ってきたことによって本来の調子を取り戻したマオは、ガンダムX魔王の機能を継承した新たなガンプラ・クロスボーンガンダム魔王を組み上げるに至っている。
決勝戦直後に巨大アリスタ結晶が暴走した際には一足遅れで最終決戦に参戦、クロスボーンガンダム魔王のスカルサテライトキャノンでモックの大群を葬るなどの活躍を見せる。
そして結晶体の消失後、プラフスキー粒子が失われていく中でユウキとの個人的な決着をつけるための最後のガンプラバトルに臨むセイとレイジに自らのクロスボーンガン&ソードを貸し渡した。
その後も、心形流で珍庵と共に相変わらず独特かつ自由な発想でガンプラ作りを続けており、時折ミサキの旅館も手伝いに行っている様子である。
『GMの逆襲』では、ガンダムX魔王の発展型であるガンダムX十魔王を駆り、ガンプラマフィアとのバトルに参戦。
ガンプラマフィアの一人ネネネの煽情的な恰好に集中力を乱され、ピンチに陥るが、ミサキへの想いとミサキに振られることへの恐怖から奮起してネネネの武者頑駄無真悪参を撃破し、サイコジムと戦うセイのスターバーニングガンダムのもとへと駆け付ける。