概要
スクランブルガンダムのテスト生産された内の一機をメイジン・カワグチが改造したバリエーション機。
スクランブルガンダムのガンプラとしての性能を試す為に、メイジンがあえてビルダーとして「遊び」を加えた物であり、各種武装がνガンダムの系譜に属する物へと換装されている。バックパックもフィン・ファンネルを装着した物へ変更されているが、スクランブルガンダムの可変機構もそのまま受け継がれている。
本体の形状に大きな変更は無いが、スクランブルガンダムではオレンジ色だった装甲部分が赤色に変更され、同じくクリアパーツもオレンジ色に変化した事でΖガンダム炎やウイングガンダムゼロ炎にも似た「炎カラー」を形成している。
スクランブルガンダムに先駆けてメイジンによって新型バトルシステムのテストに使用され、メイジン自身が操縦し、その性能を遺憾なく発揮した他、CPU操作によるバトルではメイジンの操縦するそれと遜色の無いスペックを発揮し、レディ・カワグチとメイジンのタッグ戦では一時彼らを圧倒してみせた(これはバトルシステムに蓄積されたファイターのデータが反映されている為)。
ゲームでの活躍
1986年に記念すべきガンダムゲーム第1作目『機動戦士Ζガンダム・ホットスクランブル』発売、そこから30周年記念ということもあり、
スクランブルの名を冠す本機が様々なゲーム作品にゲスト参戦している。
ガンダムVSガンダムシリーズ
EXVSMBONにホットスクランブルガンダムが3000コストで参戦。パイロットは三代目メイジン・カワグチ。ガンプラ作品からの参戦はパーフェクトガンダムに次いで2機目。シリーズの主人公機たちを差し置いての登場は初と言える(ただし、外伝作品の主人公はメイジン)。
コスト | 3000 |
---|---|
メイン | ビーム・ライフル |
格闘 | ビーム・サーベル |
サブ射撃 | フィン・ファンネル |
特殊射撃 | バスター・ビーム・ライフル【高出力】 |
特殊格闘 | バスター・ビーム・ライフル【薙ぎ払い】(EXVS2XBではマーキュリーレヴに変更) |
バーストアタック | ガンプラに限界は無い! |
最高コストとしてハイレベルな射撃と格闘を併せ持ち、遠中近に対応可能な汎用機である。
大きな特徴であるフィン・ファンネルは、下記のように多彩な攻撃手段を持つ。
・ファンネルとビーム・ライフルと連結させ、「バスター・ビーム・ライフル」として高出力のビームを放つ(メイン射撃、特殊射撃)
・ファンネル2基を自機周辺に展開し、敵機をスタンさせる細い照射ビームを設置する(レバーN、前、横サブ射撃)
・ファンネル全機で相手を包囲し、四方八方から照射し蜂の巣にする(レバー後サブ)
それぞれの質もコスト相応に高く、派手な見た目に違わず戦術の中心となる。
変型も可能であり、変形中はシールド・メガランチャーが主力。
特にメガランチャーの照射ビームなぎ払い(サブ射撃)は中距離から強引に当てることが可能で、奇襲性が高い。
これらの射撃武装により中遠距離のプレッシャーは十分であり、目を離せない存在感を発揮できる。
近接戦においては、射撃バリア付きの飛び上がり突き(BD格闘)が光る。
基本的に射撃バリア付き格闘は突進速度、食いつき、発生までの時間に難があることが殆どだが、
本機のBD格はどれも標準以上であり、特に射撃機に対して非常に有効な一手となる。
EXVS2XBではバスター・ビーム・ライフルのなぎ払いと高出力を一つの武装に統合、新たにνガンダムヴレイブ+が使用したマーキュリー・レヴを搭載、レバー入力で格闘・レールガンとロケットランチャー・格闘カウンターの使い分けが可能。数少ないファンネルに干渉しない武装となっている。
総じて「EXVS無印~MBON歴代の強武装を詰め込んだ機体」と言え、一見すると超万能機に思える。
しかしファンネルはメイン以外の射撃で回収されてしまい、主力のサブの使用中は行動に制限がかかる。(あるいは、回収を余儀なくされる)
またMS時・変型時ともにBD性能が3000コストにしては悪く、立ち回りに影を落とす。
欠点こそあるがそれを補えるほどの性能を持ち、解禁から半年以上経過した今でも環境上位の評価を保ち続けている。
余談
所謂「炎カラー」だが、炎カラーはホビージャパン連載の外伝の主役ガンプラに使用されるものであるが、ホットスクランブルガンダムはKADOKAWAの外伝の主役ガンプラである。実際に炎カラーをまとった主役が使う大剣やそれに似たような武器を携帯していない。
また、2019年時点でガンプラ化はまだされていない(作例としてイベントに展示された物はあるが)。