概要
第一期『G-ARMS』以来、名称と外見を変化させつつ第三期『SUPER G-ARMS』まで登場。
当初はコマンドガンダムに対する復讐心で行動していたが、後に互いの力量を認め合い、ともに巨悪に立ち向かう好敵手となった。
この胸熱展開故に、根強い人気を誇るキャラクターである。
CV:飯塚昭三
元祖SDガンダム No.50 キャプテンガンダムに付属のVHS作品である『SDガンダム GARMS 緊急発進』にて出演。
第一期『G-ARMS』
シュワルツザク(仮)
鬼教官コマンドガンダムがガンダイバーの特訓のために不在となり、訓練をさぼって怠けていたガンダムたちを突如襲撃した謎の重武装モビルスーツ。
強大な火力でガンダムチームを壊滅状態に陥れたのち、ガンダムたちに恨みを持つジオン系MSたちを集め、「ガンダム全滅」の志のもとにザタリオン正規軍を結成。
独立したシリーズとしての『SDコマンド戦記』自体が、この時点でスタートしたともいえる。
ただしその後の展開からの推測として、ザタリオン帝国軍結成の首謀者は(すでにコスモザタリオン帝国とも接触していたと思われる)ザウエルRジャジャである。
"schwarz" はドイツ語で「黒」を意味し、その正体はかつてコマンドガンダムに決闘を挑んだドズル専用ザク(『高機動型ザクⅡ』の記事も参照)。
当時から互角に近いパワーを具えてはいたがコマンドナイフの一撃で惜敗、復讐の誓いを立て強化改造を施し、コマンドガンダムに血みどろの死を与えるブラッディザクとして生まれ変わった復讐鬼。
MSBZ-06S ブラッディザク
火力・パワー・機動性と規格外の能力を持ち、頭部に内蔵したファイナルメガキャノンが最強武器。元祖SDガンダム No.47として商品化されている。
コマンドガンダムをも圧倒する(ただしこの時点でのコマンドガンダムは本来の能力を封印している)が、コマンドガンダムが切り札の胸部爆裂装甲を使用したことで両者中破の痛み分けに終わる。
MSBZ-06SP パワードブラッディザク
コマンドガンダムとの最終決戦のため、ブラッディランチャーをはじめとする新装備で強化した形態。
ブラッディの戦友でありゲリラ戦のエキスパートであるグフ重装型がダカール基地を占拠し、G-ARMSの主戦力がダカール基地に投入された「シャドウフレア作戦」の隙を突き、コマンドガンダムに一騎打ちでの果し合いを申しこむ。
パワードブラッディザクとヘヴィウェポンコマンドガンダムの能力は拮抗し、弾薬を使い切り肉弾戦でも決着はつかず、互いに戦意を喪失し休戦の流れとなる。
一方で、ザウエルRジャジャ率いるザタリオン親衛隊はコマンドとブラッディの一騎打ちをも利用し、真の目的であるフューラーの復活を実現してしまう。
ザタリオン海軍・空軍の実権も親衛隊が掌握し、用済みとなったお飾り司令官のブラッディザクは処刑されそうになるが、コマンダーケンプファー率いる陸軍が身を挺してブラッディを庇い、Rジャジャがフューラーに取り込まれた隙をついて脱出。
ジェネラルのビッグバンバスターでフューラーザタリオンの体内に突撃したVコマンドガンダムのもとにブラッディザクも駆けつける。
「こんなデカブツに出しぬかれてたまるかってんだ!!!」
「きさまの宿敵(ライバル)はこのおれだ!!!」
「よくぞいったブラッディ!! いまこそ最終決戦のとき!!」
Vコマンドとブラッディに内部を破壊され、最大出力のビッグバンバスターを浴びたフューラーザタリオンは大爆発。しかしフューラーのコアユニットであるファイヤーインフェルノはマスクコマンダーの手引きで宇宙へと脱出してしまう。
Vコマンドはマゼラン大陸の復興をG-ARMSに任せ、フューラーを追ってベレーチームと共にジェネラルで宇宙に向かい、取り残されたブラッディザクはケンプファーらとともに、宇宙船を調達するための資金集めに奔走することとなる。
第二期『ガンダムフォース』
ドン・ブラッディ
新聞配達、コンビニのレジ打ち、皿洗いと、アルバイトの掛け持ちで地道な資金調達を続けていたが、巨大複合企業ジオニック・コネクションによる圧政をうけ、旧ザタリオン陸軍のメンバーを招集し、ギャング団ブラッディファミリーを結成。
装いも新たにドン・ブラッディと名乗り、ジオニック傘下の企業から資金を強奪、キャプテンガンダムFFが率いるガンダムフォースとも共闘する。
第三期『SUPER G-ARMS』
キャプテンブラッディ
ジオニックシティ崩壊のドサクサでまとまった資金を獲得し、惑星制圧用機動兵器ビグ・ザムの残骸を資材として宇宙戦艦ブラッディアを建造。
ブラッディファミリーのメンバーに加え、旧ジオニック・コネクション構成員の一部もキャプテンブラッディのもとに身を寄せ、独立宇宙海賊団ザクズパイレーツを結成。
SUPER G-ARMS艦隊と共にコスモザタリオン帝国に立ち向かう。
スターガンファイヤーとのセット(元祖SDガンダム No.124)で商品化されている。
関連タグ
ザッパーザク:『SDガンダムフォース』に登場するザクモチーフの敵役でブラッディをモデルにしている他、後半で所属組織に見限られる点は共通しているが、その後の動向は異なる。
ワルター・ワルザック:『黄金勇者ゴルドラン』に登場する敵役で、序盤は主人公たちと敵対していたが、後半で彼の所属組織のボスに見限られた後、宇宙海賊として主人公たちと共闘するという点が共通している。