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ケンプファー

けんぷふぁー

ケンプファー(KÄMPFER)とは、OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』などに登場する架空の兵器。
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概要

ジオン公国軍の試作型強襲用モビルスーツ(型式番号:MS-18)であり、MS-18という型式番号からも推察できるが、未完成機であるジオングを除くと、ジオン軍で開発された最後のMSでもある。
注)ただし、ゲーム作品「機動戦士ガンダム EX REVUE」にて、ジオン公国製のMS-19の形式番号を持つドルメルというMSが登場している。

曲線を多く取り入れたマッシブかつ先鋭的なデザインには、現在もファンが多い。

ケンプファー強襲!(3D)
ケンプファー




ちなみにメディアファクトリー、MF文庫Jより刊行されているライトノベルけんぷファーなのでお間違いなく。

スペック

型式番号MS-18E
所属ジオン公国軍
生産形態試作機
頭頂高17.7m
本体重量43.5t
全備重量78.5t
出力 1,550kw
推力159,000kg
センサー有効半径6,100m
装甲材質 チタン合金セラミック複合材
武装
  • 専用ショットガン×2
  • ジャイアントバズⅡ×2
  • シュツルムファウスト×2
  • ビームサーベル×2
  • 60mm頭部バルカン砲×2
  • チェーンマイン
  • シールド


機体説明

一年戦争末期、ジオン公国軍ではMS-14 ゲルググに続くMS-16 ザメル、MS-17 ガルバルディ、MS-18 ケンプファーの3種のモビルスーツの開発が検討されていた。
このうちMS-18プランは新たなMSの運用法を模索して開発されたものである。

本機は初期開発型のYMS-18からスカートアーマーが廃された以外は大幅な変更は施されず、せいぜい外装の変更程度に留まっている。
運用もYMS-18と同様で、型式番号は襲撃型 (Einhauen typ) または試作実験 (Experiment) の頭文字からMS-18Eとされた。
なお、機体名の KÄMPFERとはドイツ語で「闘士」を意味する。
ジオン軍のMSの機体名では、例外的に有意味語の名称が用いられた機体でもあり、戦争末期の混乱ぶりが伺える。

強襲用という目的のため、大推力のスラスター及び姿勢制御用バーニアを全身に装備し、前傾姿勢での滑走が可能で、高速で目標に辿り着く事ができる。また、武装はビーム兵器のような機体のジェネレーター出力を割く兵装を避け、ショットガンバズーカなどの実体弾系の兵装を主兵装とする。
これにより連続した攻撃を行っても機動用出力には支障が出ないよう意図されている。
また、弾薬を全弾射耗した後は専用ジョイントパーツごと排除・破棄可能で、デッドウェイトにならないように考慮されている。
装甲も、前傾姿勢時に正面から見える部分のみに留める等、徹底的な軽量化が施されており、高い機動性に貢献している(前傾姿勢は、正面投影面積を極力減らすことによる被弾率低減及びMS-09 ドム以降改善の兆しが見えていなかったMSの空力特性の改善を意図したものである)。
また、特殊部隊などでの使用を想定して開発され、分解した状態で搬送し、容易に組み立てられるように設計されている(この構造の目的はメンテナンスの円滑化にあったとも言われている)。

これらの特性から本機は極めて優秀な機体であり、徹底した強襲戦特化により爆発的な攻撃力を持つ。
その戦闘力は地球連邦軍のRXシリーズにも引けを取らないとさえ言われている。
一方で軽量化による高速性・高機動性追求のため前面装甲以外は薄くなっており、スカートアーマーなど一部装甲に至っては廃されてしまっている。
一年戦争終戦直前の統合整備計画から誕生したため正確な生産機数は不明だが、運用試験を経てロールアウトした機体は特殊任務を行う部隊へと配備された。
隠密行動を常とする部隊で使用されたため、MS-18タイプの存在は一般には殆ど知られていない。
しかし、解体、組立の容易さからか数機が出回っており、戦後はアクシズ艦隊等で使用されている。
また、同様のコンセプトの機体としてガルスJをベースに軽量化・高機動化を施したシュツルム・ガルスネオ・ジオンの残党「袖付き」によって開発され、武装もケンプファーと同型のチェーンマインとショットガンを装備している。

デザインについて

デザイナーは出渕裕
そのためか、同氏がメカニックデザインで参加している『機動警察パトレイバー』に登場するレイバーとデザインが似通っている。

出演作品について

デビュー作となる『ポケットの中の戦争』のほか、北爪宏幸漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』や、夏元雅人の漫画『GUNDAM LEGACY』にも登場する。

また、メカデザイナーの小林誠による漫画作品『Gの伝説』や、漫画家近藤和久の画集『ART OF GUNDAM STANDBY OK』等にもそれぞれの作家独自のアレンジが施された(いわゆる小林版、近藤版)ケンプファーが登場するが、いずれも現在は絶版である。
古本屋等で見かけたら速攻で確保すべし。

バリエーション

OVA発売と同時期にバンダイより発売された1/144プラモデルの説明書には、ビーム兵器が装備の主体となる「ケンプファーF型」、および「YMS-18 プロトタイプケンプファー」の存在が示唆されている。
「プロトタイプケンプファー」は、後に美樹本晴彦の漫画『機動戦士ガンダム Ecole du Ciel -天空の学校-』にも登場した。
近年では、HGUCで発売されたガーベラ・テトラの説明書に記載されている開発系譜図に、強襲用MSとしての本機の技術がガーベラ・テトラ開発の際に継承されたとの記述もある。

BB戦士』No.40・ケンプファーには、独自の要素としてケンプファー専用のチョバムアーマーが付属。アーマーやジャイアントバズを合体させると支援用のメカを構成することが出来る。

アニメガンダムビルドファイターズ』では、HGUCケンプファーをベースにカスタマイズされたガンプラケンプファーアメイジング」が登場している。

武装

60mmバルカン砲

ジオン製MSでは珍しく、頭部に内蔵された機関砲。

ビームサーベル

ゲルググにも使われたデバイスから派生し、次世代機用に少量生産されたもの。ジェネレーターの出力を割く兵装を避けている本機唯一のビーム兵装で、両大腿部に収納されている。

197mm口径専用ショットガン(型式番号ZUX-197:ヤクトゲヴェール)

強襲用の機体専用に考案された武装。ショットシェルから9発のルナチタニウムコーティングを施したOO(ダブルオー)バック弾を発射する。信頼性を重視して手動によるポンプアクションで装填するタイプだが、場合によっては電動機構による自動装填も可能。使用弾薬によって異なるが、装弾数は3〜5発で対MSはもとより、散弾により隊列を組んだ装甲車宇宙艇などの小型目標を一度に撃破することができる。また、持ち手にストックパーツを追加したものもある。

ジャイアント・バズ

リック・ドムⅡ等が標準的に装備するものと同型の武装で、背部ラッチを介して2基装備可能。

シュツルムファウスト

両脛部のラッチに装備された簡易型のロケットランチャー。命中率は低いが、強力な破壊力を持つ。

チェーンマイン

13基の吸着型機雷で構成された連結型機雷兵器で、MSや敵艦艇に絡み付き装甲を破壊する。内蔵されたセンサーによって対象に取り付いたユニットのみを識別して爆破し、その他のユニットは連結部から取り外される仕組みになっている。

劇中での活躍

OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』では、サイクロプス隊ミハイル・カミンスキーが搭乗し、コロニー内部で戦闘を行っている。
高い機動性を生かし、迎撃に出た連邦軍のグレイファントムに所属するスカーレット隊を全滅に追い込んだ。
その後は標的であるガンダムNT-1の眼前に到るが、パイロットのクリスチーナ・マッケンジークリス)中尉が乗り込んで緊急起動させたために即時破壊は果たせなかった。
しかも先のスカーレット隊との戦闘で既に消耗しており、この時点で残っていた専用ショットガンの残弾もなくなり格闘戦へ移行する。
前もってトラックに隠匿したチェーンマインを使用し、NT-1を攻撃するがチョバムアーマーに阻まれ、更に腕部の90mmガトリングガンが使用可能になったNT-1の反撃を受け破壊される。
装甲を犠牲にした強襲用MSの欠点・限界があらわになった敗北となった。

紙装甲

上述の通り、劇中ではガンダムNT-1の腕部ガトリング砲を至近距離から受けて、一瞬で蜂の巣にされてしまった。
ビーム兵器ならばともかく、過剰火力とはいえ実体弾兵器でここまで大損害を受けて一瞬で大破させられたモビルスーツは全シリーズ通しても(『ポケ戦』がモビルスーツのもたらす破壊についてリアルかつシビアな演出が多いことを差し引いても)珍しく、装甲が薄い機体の代名詞として知られている。
ただし、総合能力では優秀な機体であることは疑いなく、ゲーム作品などでは一概に高い能力の機体として登場することが多い。

関連イラスト

ケンプファー
MS-18E ケンプファー
Dog
しかしケンプファーは良い。



関連タグ

モビルスーツ 機動戦士ガンダム0080 ジオン軍
ガンダムNT-1 ジム・コマンド ジム・スナイパーⅡ 量産型ガンキャノン  ズゴックE ハイゴッグ ザクⅡ改 ジム寒冷地仕様 ゲルググJ リック・ドムⅡ ケンプファーアメイジング シュツルム・ガルス

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