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サイクロプス隊

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さいくろぷすたい

サイクロプス隊とは、『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する架空の部隊である。

概要

ジオン公国軍の突撃機動軍に所属する潜入工作部隊。

腕利きの軍人で構成された少数精鋭の特殊部隊であり、表沙汰にならない隠密任務を遂行する。

隊員たちは部隊の性質上民間人を利用したり、口封じに抹殺することも厭わない冷徹さを持つが、実際には仲間想いであるなど、人情家揃いの集団でもある。

データ

部隊構成

その他人数を含め当初は12人程度の小規模編成の隊であったが部隊の性格上、絶えず前衛としての位置を余儀なくされたため人員の損耗が激しく、ルビコン計画時にはわずか4名にまで縮小している。

活動

ルビコン計画

作中、サイクロプス隊が従事した特殊作戦のコードネーム。古代ローマで本国と属州の境界をなし、内乱時ガイウス・ユリウス・カエサルがもはや後戻りできないと渡った故事で知られるルビコン川に由来する。

その目的は、サイド6『リボー』コロニーに搬入された連邦軍のニュータイプ専用の新型ガンダムの破壊及び奪取にある。フォン・ヘルシング大佐率いるチベ級ティベ型グラーフ・ツェッペリンムサイ級最終生産型軽巡洋艦で構成された艦隊を母艦とし、作戦指揮はキリング中佐が務める。

内容としては、まず同隊の隊員がコロニー内部へと先行潜入し情報収集と拠点の確保を行う。その上でコロニーを警備している連邦軍部隊を艦隊戦力で襲撃し、そのドサクサに紛れ、パーツ状態にまで分解して民間の積荷に偽装したモビルスーツケンプファーを秘密裏に搬入する。その後、万全に準備を整えた上で、最終的にガンダムの破壊もしくは奪取を実行するというもの。

上記はあくまで大筋であり、もしサイクロプス隊が失敗した場合には、グラーフ・ツェッペリンに搭載された核ミサイルでコロニーごとガンダムを抹消する中立地域への核攻撃となり南極条約に2条同時に違反している)という保険も用意されていた。

クリスマス作戦

サイクロプス隊唯一の生き残りであるバーニィが単独で決行したガンダムNT-1破壊作戦。作戦決行の日時がそのまま作戦名の由来になっている。

上記のルビコン計画の失敗を受け、公国軍による同コロニーへの核攻撃を聞かされたバーニィは、単身コロニーからの脱出を図ろうとしたものの、アルフレッド・イズルハやコロニーの事を案じ、本作戦の決行を決意。アルの協力を得て、同月22~24日に作戦の準備を進ませた。

しかし、作戦決行前に決行要因であった核ミサイルを搭載したヘルシング艦隊が連邦軍に拿捕されたため、リボーへの核攻撃の危機は去っていた。作戦決行の直前にその事を知ったアルは、バーニィを止めようと彼のもとへ向かうが既に作戦は開始されており、最終的にガンダムを中破させるも自らのザクも犠牲にして戦死している。

こうしてサイクロプス隊は終戦を迎える前に全員殉職となった。

隊員の交代

冒頭での北極基地強襲作戦で隊員の一人アンディが戦死したため、後任として19歳のバーニィが着任している。バーニィは新兵な上に、年戦争末期の人手不足から急ごしらえで短期間しか訓練を受けておらず、普通に考えてサイクロプス隊の一員には不釣合いな人物であった。これはベテラン軍人の慢性的不足により、同隊の人員に相応しい技量を持った後任の軍人が用意出来なかったことによる弊害であり、一年戦争末期の敗戦濃厚となったジオンの悲惨な状況を象徴している。またルビコン計画においてサイクロプス隊はあくまでも囮でしかなかったことからも、新兵のバーニィが配属されたという見方もある。

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