概要
対象に巻き付けることで爆弾が取り付き、爆発する事でダメージを与える。
その際、取り付いていない部分は自動で切り離され、素早く適量を小分けできる機構になっており、状況によっては機雷部分を切り離してMS用の手榴弾として用いる事もできるという、地味だが優秀な機能も備えている。
ただし、使用状況が限定的かつほぼ1度で使い切ってしまう武器にもかかわらず、主に運用されている吸着地雷を繋いだタイプは嵩張ってしまい携帯が困難である。
0080劇中のケンプファーE型は偽装トラックで予め戦場に持ち込んでおり、UC劇中のシュツルム・ガルスはコンパクトに収納するための専用ラックをバックパックとして装備していた。
諸々の問題を解決するために、棒状の機雷をつなげた多節棍に似たタイプも開発されている。このタイプは折りたたんで携帯できるように再設計がされている。
U.C.ENGAGEでは高機動型ケンプファーが右脚側面にマウントしている。
劇中での使用例
『機動戦士ガンダム0080』に登場する強襲用モビルスーツ「ケンプファー」の代名詞的武装であり、スカーレット隊を蹴散らした後に味方が偽装して運び込んだトラックから回収し装備。起動直後で上手く動けないガンダムNT-1に対して使用されたが、増加装甲「チョバムアーマー」を破壊するに留まりケンプファーは健在な本体からの反撃により撃破された。
『機動戦士ガンダムUC』では、袖付き所属のモビルスーツ「シュツルム・ガルス」が同等のチェーンマインを利用してネェル・アーガマ改の隔壁を爆破する場面があった。
カプコンのゲーム『ディノクライシス』には、プレイヤーの使用可能な武器として手持ちサイズのものが登場。使用すると振り回して、周囲に地雷をばら撒く。威力は絶大だが、爆発物の常として携行量は少ない。
類似の兵器
連結機雷
大日本帝国海軍が日露戦争直後に考案した対艦兵器で、複数個の浮遊機雷を鎖で繋げたもの。機雷本体のみならず鎖に突入すれば機雷ごと絡み付き爆発する、水中線機雷や繋維機雷の様な特性を持って居た。
吸着地雷
磁石で鉄製品に吸い付き爆発する爆弾で、ドイツ国防軍のHHLや大日本帝国陸軍の九九式破甲爆雷が実用されている。チェーンマインの個々の爆発部の形は、「亀の子」と呼ばれた後者に似る。地雷として使用する他に直接仕掛ける事も可能だが、対象に肉薄する必要がある為携行型対戦車砲に取って代わられた。
爆導索
大量の小型爆弾をワイヤーで一続きに連ねた機材。実在の物は地雷原を一列に爆破して通り道を作る為の装備だが、機動戦士ガンダム0083でデンドロビウムが使用した際には敵機に絡み付けて爆破する攻撃的な使用がなされた。
爆導鎖
こちらは漫画「HELLSING」においてアンデルセン神父が、宿敵たる吸血鬼アーカードとの決戦で使用。彼が白兵戦用の武器として戦場で大量に持ち歩いている銃剣のうち、柄内部に爆薬・信管を仕込んだ「手投げ爆弾ナイフ」として使うものを上記のチェーンマインや爆導索のやり方で大量につなぎ合わせたもの。使い方は基本的にチェーンマインや爆導索そのままで、相違点は「索」と「鎖」の漢字表記違いと、爆薬のガワが刃物でできていることくらいか。