「この…売国奴がああぁぁッ!!」
データ
概要
MS-18タイプの1つであるケンプファーF型の改修機。型式番号MS-18F。
スマートフォン専用アプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に登場。
ビーム兵器を主軸とするケンプファーF型をベースとしているため、実弾兵器の搭載は控えめで、高出力のビーム兵器を採用している。
アナハイム・エレクトロニクス(AE社)のオサリバン常務によって横流しされたガンダム開発計画(GP計画)の試作パーツ群を用いて改修されており、3基のシュツルム・ブースター・ユニットが取り付けられており、非常に高い推力を得ている。その姿は、後にオサリバン常務がシーマ艦隊へ横流しするガーベラ・テトラ(ガンダム試作4号機"ガーベラ")を彷彿させる。
試作段階のシュツルム・ブースターをほぼそのまま取り付けただけで、高い推力によって発生する耐Gなどのパイロットに掛かる負担は一切考えられていない。しかし、ミチェル・カノは連邦軍に対する憎悪と執念からか、薬物を用いてまで本機に搭乗している。ちなみに、試作パーツを横流ししたオサリバン常務としては、シュツルム・ブースターがガンダム開発計画に使える性能かどうかにしか興味が無く、横流し先の残党軍はガンダム試作4号機"ガーベラ"開発のためのモルモット扱いである。
宇宙世紀0082年になって、月面に潜伏していたジオン残党軍のミチェル・カノたちは、試作パーツを横流ししてもらっていたAE社のオサリバン常務から連邦軍のパトロール部隊の作戦内容がリークされた際にテロ攻撃を実行し、ミチェルが単騎で部隊を壊滅している。その後も情報がリークされて再びパトロール部隊を襲撃、部隊を壊滅状態にした上で隊長機を徹底的に惨殺している。さらに、ペッシェ・モンターニュの搭乗するガンダム開発試験0番機(エンゲージ・ゼロ)が加わったパトロール部隊とも交戦し、0083年のデラーズ紛争でも見られたGP計画の産物同士の戦いを演じた。エンゲージ・ゼロとは互角の勝負をするが、最終的に撃破されている。
武装
60mmバルカン砲
ジオン系MSでは珍しく、頭部に内蔵された機関砲。
カスタム・ビーム・ライフル
ゲルググM指揮官機(シーマ・ガラハウ機)のMNG-110 ビーム・ライフルに狙撃用のオプションを追加した長尺の専用ビーム・ライフル。狙撃の際にはバイポッドを展開してライフルを固定する事もできる。
MNG-110 ビーム・ライフル
大型ビーム・ライフル。強襲などの作戦の際に狙撃用のオプションを付けず、こちらで運用する事もある。
ビーム・サーベル
ゲルググにも使われたデバイスから派生し、次世代機用に少量生産されたもの。両大腿部に収納されている。
チェーン・マイン
9基の機雷で構成された連結型機雷兵器で、MSや敵艦艇に絡み付き装甲を破壊する。内蔵されたセンサーによって対象に取り付いたユニットのみを識別して爆破し、その他のユニットは連結部から取り外される仕組みになっている。棒状の機雷を繋ぎ合わせているため、多節棍(木や金属の棒を、紐や鎖などで複数本繋いだ鈍器)の様な見た目となっている。
畳んで携帯できるように棒状の機雷へ改良されたため、本機では右脚側面にマウントしている。
バリエーション
ケンプファーF型
型式番号MS-18F。
「1/144 MS-18E ケンプファー」説明書に文字設定のみ登場。
ビーム兵器を搭載武装の主軸としたMS-18タイプとされる。サイド3本土決戦への投入を目指して計画が進められていたようだが、詳細は不明。
余談
『U.C. ENGAGE』では珍しくもない既存機体のカスタムMSだが、メインストーリーに登場する上、ネームドキャラが設定されている事もあり外部出演や立体化に恵まれている。
また、「ガーベラ・テトラ」にはHGUCにて「ケンプファー」を祖とするジオン強襲用MSの系譜という設定が与えられた為、全く無関係と言うわけでもなく組み合わさった造形もハマっており、同ゲームオリジナルMSの中では人気も比較的に高めである。