解説
カプコンから発売されたゲームシリーズで、同社から発売されたバイオハザードとほぼ同じシステムのホラー、アクションゲーム。第1作、第2作、ガンサバイバーまでは純粋に恐竜相手だったが、第3作においては宇宙を舞台にしたSF色が強い作品になっている。なおパッケージではアルファベットでDINO CRISISと表記されている。
DINO CRISIS
商品情報
ストーリー
2009年、3年前に実験中の事故で死亡したはずのエネルギー工学の権威カーク博士が、某国の軍事研究施設にて自らが提唱した究極のクリーンエネルギーである『サードエナジー』の研究を行っていることがエージェントの報告から判明した。政府は博士奪還のため政府直属の特殊工作チームを派遣、主人公のレジーナはチームリーダーのゲイル達と共に、軍事施設のある孤島へ赴くのだった……。
ゲームの特徴
シリーズ第一作。恐竜の恐怖を前面に押し出したサバイバルホラー。
夜間に恐竜が跋扈する軍事研究施設へと潜入し、閉塞的な空間と心許ない装備の中でセキュリティを解除しながら謎を解いていくというシビアな作風によりファンの心を掴み、ヒットを記録した。
武器の改造や回復薬の調合などバイオハザードと共通のシステムが多く、クイックターンなどのその後のバイオシリーズでおなじみの操作方法などが誕生している。
セーブは決まった部屋での出入口で行われ、バイオハザードと違いインクリボンを回収する必要が無い。
プレイヤーキャラはスパイという設定故か武器が乏しく、施設の各所に存在する武器パーツや緊急ボックスを利用して攻撃手段を確保していくことになる。
更に敵の体力値が高いにもかかわらず回収できる弾薬もそれほど多くないため、プレイヤーは常に弾切れと隣り合わせのスリリングなプレイを要求される(故にあえて敵を倒さないという選択肢もあり得る)。
なおプレイヤーキャラのバイタルは非表示なので、プレイヤーはキャラクターの挙動でダメージを判断し行動しなければならない。
軍事研究施設が舞台ということで至るところにセキュリティロックシステムがあり、各所で難解なパズルゲームが登場する。一方で、一部のシステムはうまく使えば恐竜を倒す手助けになったり倒さずにスムーズに進められるため、これらを利用して弾薬の消費を抑えることも重要になる。
エリア間の移動の際にバイオハザードとは違いドアや梯子のみではなく、その動作をするキャラクターが表示される。
ちなみに資料はバイオシリーズとは違いファイリングできない。重要そうな資料はメモしておきたいところ。
恐竜が相手であるため基本的に敵のほとんどがプレイヤーキャラより大きく、かつ圧倒的に素早い。これによりバイオハザードとは違った形での恐怖感を演出している。ティラノサウルス登場の際には即死攻撃と圧倒的体格差でなおかつ逃げ道が無いため絶望的な状況になる。特に第一戦目の部屋の窓を割って現われたティラノサウルスとの戦いで何度も死んであきらめかけた人は多いだろう。
またシリーズで唯一分岐ルートを採用しており、マルチエンディングが存在する。
DINO CRISIS2
商品情報
ストーリー
カーク博士奪還作戦から1年、サードエナジーの研究は政府に移った。しかし、急性かつ強引だったプロジェクトは再び破綻、サードエナジーはまたも暴走し、研究都市、職員とその家族が住んでいた居住区『エドワードシティ』がまとめて消失する。政府は前作のミッションから生還した実績を持つ特務機関『S.O.R.T.』のレジーナに加え、米軍の特殊部隊『TRAT』を乗せた輸送艇を施設が飛ばされたと思われる白亜紀に派遣するが……。
ゲームの特徴
シリーズ第2作。舞台は研究施設とそれを取り巻く太古のジャングル。
前作が『サバイバルホラー』と銘打っていたのに対し、本作は『アドベンチャーアクション』と銘打たれており、大自然に侵食された施設を巡りながら次々と恐竜を倒していくという大胆な路線転換が図られた。
キャラクターの体力はゲージで表示され、ゲームの操作においても『歩き』が消え、代わりに左右、後方へのステップが組み込まれている。そのほか恐竜の耐久性が著しく低下する代わりに無限のごとく襲撃してきたり、武器や弾薬がけた違いに多かったりと前作とは一線を画した作品になった。BGMも前作と違って恐怖感を煽る曲が減り、代わりに戦闘感・爽快感のある曲が増えた。
なお、近代的、未来的な施設は登場するものの、前作のような複雑なパズルゲームは存在しない。代わりにシューティングなどアクション風味の強いミニゲームが追加されており、こういった面でも前作とはかけ離れている。
弾薬や武器の補給は倒した敵に応じて獲得するポイントで端末から購入する『バイタルクレジット』(通貨)が導入された。こちらはその後に発売されるバイオ4よりも先に登場しているお金の概念である。ノーダメで恐竜を多く倒してからエリアを出るとダメージを受けるよりも高額な賞金が貰える様になっている(エリア移動時のリザルト画面に出る緑色の「No Damage」表示が目印)。
マンネリ化を防ぐためか前作よりも大量の恐竜が登場するが、生息していた年代や地域がバラバラであり、挙句古生代の生物も登場する。当時(2000年)新発見に近かった巨大な肉食恐竜ギガノトサウルスが前作のティラノサウルスをゴミの様に蹴散らす様は前作プレイヤーには戦慄するものがあっただろう…(実物はそんなに巨大で強力ではないが)。
クリア後はエクストラ・クライシスというミニゲームが登場。本編に出てきた恐竜を操作することが出来るという恐竜ファン垂涎の仕様であり、これを評価するプレイヤーは多い。
シリーズ第3作がストーリー上の関連性が無い作品であり、ガンサバイバーもサイドストーリー色が強いため、本作の直接の続編はいまだ制作されていないという見方ができる。
今後、バイオハザードシリーズの様にディノクライシスの最新作やリメイク(REエンジン)及びHDリマスターができるかどうかは不明。一応、特許庁による商標登録の検索サイトで確認してみると商標は更新されているようなのだが。
カプコンとしては久々の恐竜が登場する作品エグゾプライマルをオンラインゲームとして出しているが、本作との繋がりはない。
DINO CRISIS3
商品情報
ストーリー
2584年、300年前に消息を絶っていた難破船が木星軌道上に突如姿を表す。政府は『S.O.A.R.』調査を指示、探査船を派遣した。
そこで彼らを待っていたのは研究用の細胞サンプルから作られた恐竜のようなクリーチャーだった。
特徴
上記のとおり、敵は今までの様な実在した恐竜ではなく、全てが完全オリジナルのクリーチャーである。肉食恐竜の顔をしたヒル型のクリーチャーや、水中をスイスイ泳ぐスピノサウルスっぽいクリーチャー等、どこかに面影はあるが、本当にアクセント程度にしか恐竜要素が存在しない。中には後のカプコン作品に登場する敵キャラのような動きをするものも。
キャラクターの操作については、宇宙船が舞台なだけあり、ジェットを装備してスタイリッシュに動いて戦う事になった。その結果従来の一枚背景による視点切り替えがキャラクターのアクションに付いて行けておらず、操作が非常に難解になっている。
このように設定を大幅変更したため、評価に関しては物凄く物議を醸した。
本来は上記の二作に引き続き、本物の恐竜がニューヨークに出現し、廃墟になった都市を舞台にプレイするアクションゲームになる予定であり、そのプロット画も存在した。
しかし、このプロットが公開された4ヶ月後、9.11同時多発テロが発生。カプコン側は明言していないが、あの事件がゲームの設定を白紙に戻す要因の一つになった事は想像に難くない。
ガンサバイバー3DINO CRISIS
商品情報
機種 | プレイステーション2 |
---|---|
ジャンル | ガンシューティング |
発売日 | 2002年6月27日(木) |
開発・発売元 | カプコン |
ストーリー
1943年ドイツ軍と海上で交戦していた米軍のパイロット、マイク・ワイアードは撃墜されるも何とか脱出、その後謎の光に飲み込まれ目の前から戦闘機が消えた代わりに翼竜の大群が現れる。マイクは何者かによって与えられた特殊な一丁の銃と声に導かれ、恐竜の闊歩する世界で行動を開始する。
キャラクター
※本名が判明している人物とコードネームのみの人物も含まれます。
1、2の主人公。政府直属の特務機関に所属する特殊工作員で、紅く染めた髪が特徴の美女。男性隊員にも負けないタフさや生存技術、調合・武器改造の技術を持つ。2では重火器をほとんど扱えない代わりに連射性や取り回しのいい武器を豊富に扱う。過去の経歴のほとんどが不明。
1ではプレイヤーの選択肢によって行動(やエンディング)が変化するため、彼女の色々な側面を見ることができる。
特殊工作チームのリーダーで伝説的なエージェント。35歳。任務至上主義で、任務成功のためなら(自分を含め)エージェントの安否は二の次という態度を取ることも多々ある。分岐ルートで提案する案は短時間で進行する半面、危険度が高い。
エンディングによっては死亡してしまうが、2でもゲストとしてミニゲームでのプレイが可能(相も変わらず非情な男と評されている)なので、彼が生き残るルートが正史であると思われる。
彼が任務を何よりも優先する性格となったのは、7年前のとある任務での失敗により数多の仲間が命を落とした経験が関係しているというが、詳細は語られていない。なお。スペルはBlackwell(ヨーロッパ)ではなくGAILである。
黒人の若者で、特殊工作チームの技術担当。25歳。医療、メカニック、狙撃、重機やコンピュータ操作まで幅広い技量を持つ。ゲイルとは対照的に仲間の命のために任務を放り出すことがあり、情に流されやすいタイプ。分岐ルートでは時間がかかるものの安全性の高い案を提案する。
攻略本によると、本編前日の朝にはシリアルと目玉焼きを食べ、昼は医療系論文を読んだり射撃訓練したり水泳をしたりして過ごし、夜はガールフレンドの一人とデートをしていたという。
ゲイルと同じく2のミニゲームでゲストとして登場する。1の攻略本では、彼の視点でゲーム本編を語るショートストーリーが書かれており、必見である。
エネルギー工学の権威として名を馳せた天才科学者。32歳。サードエナジーの実用性を疑った政府から援助金を打ち切られ、実験中の事故を装い、姿をくらます。
自己中心的で研究のためなら手段を選ばないマッドサイエンティストな一面を持つが、銃を突きつけられたりすると一転弱腰になる。作中では、所員日記で彼の非難が書かれていると匿名で反論がされており、これはカーク自身が書いたのではないかという疑惑も。
続編の2では登場しない(サードエナジーの研究がカークの手を離れた事実のみが語られる)ため、彼がどのような運命を辿るエンディングが正史かは不明である。
バイオハザードシリーズのウィリアム・バーキンに近いキャラ。
特殊工作チームのメンバー。通信担当だったがパラシュートでの降下の際に強風に煽られて一人施設外れの森に降下してしまい、直後にティラノサウルスに襲われて死亡。しかしチームメイトはそれを知る由もなかった。
レジーナ達に先立って某国の軍事研究施設に潜入していたエージェント。カーク生存確認の報告を行った。施設に潜入したレジーナ達と再会した際は既に恐竜に襲われて重傷を負っており、ルートによって経緯は異なるものの、最終的には死亡する。
バイオハザードシリーズのリチャード・エイケンに近いキャラ。
2のもう一人の主人公。米軍の特殊部隊「TRAT」の隊員で、金髪マッチョのナイスガイ。レジーナに比べ動きが若干遅いが、重火器を装備することで恐竜を一気に撃破する。本作のロケラン担当。
軍に入隊するまでは非行少年で、そのさい母親と妹を敵対するグループに殺されており、自分への戒めとして軍に入隊している。
終盤にてホログラム越しに未来の自分に会い、未来の彼はジュリアという女性と結婚し既婚者になっている事実と、ポーラという娘が生まれたことを知ることになる。
ガンサバイバー3にもポーラと共に登場。
どことなくテキサスな雰囲気をまとったTRATのムードメイカー。ノリのいい性格だが、仲間を守るためには自らの危険を顧みない一面を持つ。ヘリの操縦は苦手なのか、燃料を使い尽くした上に不時着に失敗させ大破させてしまっている。
強い個性を放つキャラだが、意外にも登場シーンはかなり少ない。最終的には物語の終盤手前の水門にて、ディランを守る形で命を落としてしまう。
2、ガンサバイバーに登場する。エドワードシティの生存者と思われていたが、彼女は住民リストに載っていなかった。後に未来のディランの娘という衝撃的な出自が判明する。
ガンサバイバー3の主人公。米軍の戦闘機パイロットで、戦闘機の操縦だけでなく優れたサバイバル能力を持つ。
登場する恐竜
攻略本のスタッフコメントによると、面白い姿をした恐竜が殆ど草食恐竜ばっかりだったため、恐竜の選定・差別化に苦心した旨を語っている。アンキロサウルスなども初期案に上がっていたとか。
ゲーム中の恐竜達は能力や姿が誇張されており、実際の恐竜の姿・および最新の研究とは大幅に異なることにも注意。また、一部の恐竜などは生息時代が大幅に異なる種もいる。
ほぼ全編に渡り通常攻撃では倒せない強敵として登場。プレイヤーを一撃死させることも。
1ではゲーム序盤から姿を見せ、ヘリを墜落させる、大型エレベータを破壊するなど暴虐の限りを尽くすのみならず、無限の体力と即死攻撃の嵐でプレイヤーを戦慄させた。
ラスボスだけあって全エンディングに登場するが、いずれも特殊な武器や超巨大エネルギー反応を利用して撃破することになる。
2では、デビッドにより片目を潰された個体が終盤まで登場。何度もレジーナ達を追い詰めるが……。
エクストラ・クライシスにも登場。走り噛みつきだけであらゆる恐竜を蹴散らすチートスペックであり、CPU相手なら例外なく無双可能の壊れキャラ。
全シリーズに登場。すばしっこくタフな敵。
1においては多くのマップに複数体出現する汎用エネミーでありながら、初期装備で真っ向勝負するのはかなり無謀と言えるほどの耐久力を持つ。スピードも早いので、基本的には倒すよりも麻酔弾などで眠らせて逃げる方が賢明(ただし何度も往復する重要な通路に陣取る個体はこの限りではない)。
2では大幅に弱体化したものの、条件を満たすと超強力な耐久力を持った青いラプトルも出現。ただし、プレイヤー側が強力な武器を備えていると、リンチに近い状況になってしまうことも…。
なお、本物のヴェロキラプトルはこんなに巨大ではない。 本作のラプトルのサイズは、寧ろデイノニクスやユタラプトルに近い。
エクストラ・クライシスにも登場。ダメージを受けると確定でダウンしてしまうためやや扱いにくいが、素早い動きで相手を翻弄できる。
空を飛ぶ翼竜。弾丸の届かない高所を飛び回り、突然奇襲攻撃を仕掛けてくる厄介な敵。
1ではレジーナを掴んで巨大なファンに落とそうとする知能の高さを見せる。
2では大量に出現するが、こちらの武器も強力になったため、武器次第では十分対抗可能。
旧復元の姿(ゾイドのデスレイザーが近い)で登場。やや鈍重だが強力な攻撃力と耐久力を持ち、ハンドガンでは全く歯が立たない強敵。2以降は登場しない。因みに作中では肉食恐竜とされているが、実際の者は草食あるいは雑食とされている。
2、ガンサバイバーに登場。
耐久力は低いが、すばしっこく動き、ジャンプキックを放つ。意外と苦労する敵。
毒を吐いて攻撃することも(ジュラシック・パークのディロフォサウルスのオマージュと思われる)。
エクストラ・クライシスでも登場。攻められるとヴェロキラプトル以上に脆いため、ひたすら跳ね回って相手を撹乱するプレイを要求される。玄人向き。
2、ガンサバイバーに登場。作中で唯一の白亜紀に生息していた大型の草食恐竜である。基本的にはおとなしい恐竜だが、子供を傷つけると途端に豹変し、攻撃してくる。
2では主にミニゲームでボスとして猛威を振るうが、子供と仲良く散歩する場面も。
エクストラ・クライシスにも登場。体当たりを連発するだけで勝てるティラノサウルス並みのチートキャラ。どんな相手でも瞬殺する切り札「一撃必殺突き上げ」は一見の価値あり。
2に登場。ジュラ紀に生息した肉食恐竜。
巨体に似合わぬ素早い攻撃を仕掛けてくる難敵。顔面の装甲が厚いため真っ向勝負は危険。
イベントによっては無限湧きして襲いかかってくる場合も。
エクストラ・クライシスでも登場。ステップで狙いを定めて攻撃していくことになるが、プレイヤーが扱う個体は本編よりも格段に怯みやすくなっているため注意が必要。
2に登場。恐竜ではなく単弓類(哺乳類型爬虫類)。実物とは異なり、ワニガメのような動物として描かれている。
鈍重だが強力な攻撃を加え、対戦車ライフルでも仕留めきれないなど耐久力もかなり強い。だが、ある武器によってひっくり返すことができる。場所によっては、溶岩に突き落として倒すこともできる。
エクストラ・クライシスでも登場。本編とは打って変わって非常に打たれ弱く、それでいて鈍重なのでかなり扱いにくい。
恐竜ではなく、同時代(ジュラ紀)に生息した海生爬虫類。
海上では動きも鈍く良い的になり、大抵金稼ぎのために撃たれまくることになる。
水中では全身を現した巨大な個体がボスとして登場。動きも速く、海上とは比較にならない強敵。
因みに実際の彼はアシカぐらいの大きさであり、作中での彼の大きさは本種よりも寧ろエラスモサウルスに近い。
恐竜ではなく、トカゲに近い海生爬虫類。
水中戦のみ登場。奇襲を仕掛けてくる。また、ある水中用の武器で気絶させることができる。
2に登場。同作のラスボス。ティラノサウルスを遥かに超える超巨大肉食恐竜として描かれている。
もはや怪獣に片足を突っ込んだレベルのサイズだけあり、その耐久力はロケランを至近距離で叩き込んでも軽い足止めにしかならない(タイミングが悪いと怯みすらしない)ほど。
こんな規格外故に撃退方法も苛烈で、巨大火炎放射器で顔面を焼かれたり、ミサイルの爆発に巻き込まれたり、挙句に宇宙衛星ビームで吹き飛ばされたりと苦労が絶えない。
なお実際のサイズはティラノサウルスと同じ程度とされており、劇中のような化物恐竜ではない。
残念ながらエクストラ・クライシスには登場しない。
通称コンピー。雑魚。
1では、どちらかというと弾薬を消費させるトラップ的な存在。
だが、2ではその習性により、ある場面でプレイヤーを苦しめることになる。
なんとエクストラ・クライシスにも登場。一発攻撃が掠っただけで即死という尋常ではない脆さを誇り、対戦に勝つのは至難の業。大量の同胞を呼び寄せる一撃必殺の限定技が勝利の鍵となる。
用語
- サードエナジー
カーク博士が提唱した、火力・原子力に代わる『究極のクリーンエネルギー』。
大気のイオンを電離させエネルギーを生成し、再結合で元に戻すという理論に基づき、空気をエネルギー源として半永久的に汚染のないエネルギーを生み出す夢のシステム。……のはずだったが、ジェネレータの起動に莫大な電力が必要となる点から開発が難航し、政府から実現の見込み薄として援助を打ち切られた。
その後の研究により、一度生成が始まると連鎖的に反応が進み、抑制に失敗・暴走すると時空が歪むほどの極大のエネルギーが生じて一帯が消し飛ぶという途方もないリスクが判明。だがこの現象を武器転用可能と見たカークは某国へと研究を売り込み、莫大な研究費を得ることに成功した。
作品終盤にて、時空を歪めるほどのエネルギーによる消滅反応は副産物として時空間相互転移を生じさせることが明らかになり、研究施設へ恐竜が出現したのは物語直前に生じたサードエナジーの抑制失敗によって島の一部が白亜紀と入れ替わったためだったという真相が導かれる。
- アイビス島
1の舞台となる軍事研究施設が存在する某国所有の孤島。アイビスは英語でトキを意味する。
最高機密扱いであるため軍事関係施設しか存在せず、所員の一部は施設内で生活就寝している。外部との連絡手段としては地上ヘリポートと地下港が確認されているほか、非常時の脱出手段として機密扱いのB3Fに地下ヘリポートが存在する。
物語直前に生じたサードエナジーの暴走により時空転移してきた恐竜が跋扈する魔境と化しており、レジーナ達が降り立った時点で研究施設内の職員はほぼ全員が肉食恐竜に殺害されている。
最終的には脱出を妨げる小規模の時空の歪みを消失させるべく、レジーナ達が再びサードエナジーシステムを暴走させたことで、島の一部と研究施設はティラノサウルスを始めとした恐竜たち諸共にエネルギー反応に飲み込まれて消滅した。
- エドワード・シティ
2で登場したサードエナジーの研究都市。都市名はカーク博士の名に由来する。
過去の暴走事故を踏まえて人里離れた僻地に建設されたが、新たなる事故によってその全域が科学者や警備兵などのスタッフとともに白亜紀の時代にタイムスリップしてしまう惨事が発生。タイムゲートを通してレジーナたち救助隊が派遣された。この関係上、2で冒険することになるエリアの一部は、自然の猛威によって侵食されたエドワード・シティである。
極めて巨大かつ多機能を備えた研究都市だったらしく、周囲には軍事施設、研究施設、エネルギー管理施設(及びサードエナジー炉)、そしてミサイル発射場が存在している。都市を機能させるエネルギーは全て湖底に設置されたサードエナジー炉で賄われており、転移後の時代でも奇跡的に存続していた。
- タイムゲート
2で登場した時空転移装置。サードエナジーで発生する時空間転移作用を応用して開発された代物で、対象を一方的に異なる時空に送り込むことができる(いわゆる本作におけるタイムマシン)。
作中ではサードエナジーの暴走で白亜紀と思われる時代へと飛ばされたエドワード・シティの人々を救うべく、救助隊を派遣するために用いられた。だが時代の微調整までは不可能だったらしく約10年の齟齬が生じ、結果的にその誤差が致命打となってシティの住人は全滅してしまう。