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概要編集

モンゴル白亜紀後期の地層・ネメグト層から発見された大型の獣脚類カザフスタンにも生息していた。推定全長8~11m。

エルリアンサウルスと姉妹群を成す。


70cmもの長大な鉤爪がついた前脚の化石(長さ2m)がよく知られているが、それ以外のパーツで確実に彼と断定できるのは不完全な後脚と肋骨の化石のみ。

なので樽みたいなボディに長い首・物騒な前足と短く幅広な後ろ足を備えた珍妙なフォルムは近縁種からの推定。ちなみに腕の化石が発見された当時はアロサウルスみたいな体格(それが何十メートルもあるような超特大サイズ)ではないかと考えられたりもした。

 

そんな大きなツメを鎌に見立ててついたこの名前は「大きな鎌のトカゲ」とか「刈り取りをするトカゲ」といった意味。種小名の「ケロニフォルミス」は、「カメに似た」という意味であり、元々はカメのような(恐竜ではない)爬虫類だと考えられたことに起因する。


現在でこそテリジノサウルスは竜盤目獣脚類に分類されているが、近縁属の恥骨の形状が鳥盤目に似ており、更に頭骨の形状や歯の構造が古竜脚類に似ていた事から、分類は困難を極めることとなった。


「竜盤目でも鳥盤目でも無い新たな恐竜の目」に分類される事すらあった本種とその類縁であったが、後の研究でこうした特徴は「植物を食べる為の二次的な適応」であると考えられるようになった(恥骨の形状は植物を消化するために発達した胃腸を腹腔に収めるための適応だと思われる)。

食性植物食傾向の強い雑食と推定されている。

派生的なテリジノサウルス科では植物食傾向が強くなっていると言われ、動物質を口にすることは多くなかったと考えられる。


その鉤爪の役割は未だ不明だが、餌となる植物を鍬のようにかき寄せるために使ったとする説や、タルボサウルスなどの肉食恐竜から身を守るための武器として使ったとする説が有力である。

また獣脚類は普通、後肢の3本の指を接地させて歩行するため、後肢の親指は退化する傾向にあるが、テリジノサウルス(とその近縁種)の場合、退化傾向にあった親指を再び大きく発達させ、4本の指を接地させて歩いたと考えられる。


比較的活発で肉食ハンターが多く存在する獣脚類でありながら、前述したように獣脚類とは思えないような多くの特徴や、鈍重で肉以外をメインとしていたと思われる生態等、化石から推定される生態は未だ謎に多く包まれている。


基盤的なテリジノサウルス上科の化石の一部からは原始的ながら羽毛があった痕跡が確認されているが、テリジノサウルスは体格・環境から考えて羽毛が生えていたとしてもごく一部であったと考えられている。


また、非常に保存状態の良い近縁種の胚化石や営巣地の化石も発見されている。日本でもフクイヴェナトルパラリテリジノサウルスといった近縁種が発見されている。


創作におけるテリジノサウルス編集

特徴的な姿の割に未だ生態は謎に包まれているが、逆に想像の余地が豊富にある為か、創作作品では比較的多く取り上げられている。


第1作のみに登場する。本作品においては小型肉食恐竜として描かれている。

ゲーム後半の雑魚キャラとして登場し、その高い攻撃力と防御力でプレイヤーを苦しめる。

鋭い爪を使った引っ掻き攻撃と噛みつき攻撃でダメージを与える他、転倒させた相手の腹を踏みつける即死攻撃を行う。


竜討士(ドラゴンスレイヤー)のバーン・アム・ブロウンの駆る騎竜・シザーハンズが登場。人が入ってはならない禁制界に住む竜で、巨大な爪を肉食竜の口に突っ込み生半可な肉食竜などを蹴散らしてしまう頼もしい相棒として描かれている。


人類社会の打倒を目論む恐竜たちのカルト教団「有翼の蛇」の幹部・キャラハーンが登場する。

先祖由来の長い爪は武器だけでなく、地面の振動を感じ取って、油脈の探索や足音での敵の行動の先読みなどもできる。

名前の由来や人物像のモデルは無論『ダーティハリー』のハリー・キャラハンであり、台詞回しがカッコイイ魅力的なキャラクターである。


テリジノサウルス型ゾイドのデスレイザーが登場しているが、何故か体型はティラノサウルスのような前傾姿勢であり、頭部等もまるで別物(腕以外はアベリサウルス類に極めて似ている)。大きな鉤爪以外に共通点を見出せる要素は皆無である。スピノサパーのような「背鰭があるアロサウルス」風の復元がかつてはメジャーだったスピノサウルスと違って、テリジノサウルスがこのように復元された例は過去にも無い。テリジノサウルスの姿が既にある程度認識されていた時期に発売されていることもあり、本来は他の恐竜をモチーフにすることを想定していたのかもしれない。


草食性の恐竜扱いで、ベリー(木の実)を与えてテイムするが、近くを通っただけで攻撃してくるほど凶暴で、頑張って眠らせても麻酔薬を追加しないとテイムが完了する前に起きてしまう。その分戦闘能力は高く育てればティラノサウルスに匹敵するほどに強くなり、ベジタブルケーキで自動回復もできるので、ボス戦でも活躍する。採取も自身が食べるベリー以外に倒した生物から肉や皮も獲得可能。さらに2種類のアクション(くすぐるように手を動かす動作と、口で突く動作)で採取するアイテムの選別も可能だが、重量軽減はないので、調子に乗って採取に精を出すとすぐに動けなくなってしまう。特に素材として需要が多く、重量がかさむ材木を採取する際は2、3回も叩けばすぐキャパシティオーバーになってしまうため、獲得量こそ負けるが重量が大幅にカットされるマンモスを護衛兼荷物持ちとして何体か同行させておけば、スムーズに大量の木材を捨てることなく獲得できる。



複数の恐竜のハイブリッド種であるインドミナス・レックスインドラプトルの遺伝子に使われた恐竜の一体であり、第六作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』にてやっとこさ初登場を果たす。シリーズにしては珍しい羽毛を持った恐竜として描かれる。

植物食ではあるが、のように視力が弱い上に縄張り意識が強いことから、何かが近づいてくると相手に敵意がなくても襲い掛かるという、非常に攻撃的な性格で描かれており、劇中では足元に現れた鹿を容赦なく撲殺していた。この視力の弱さは、独特の鳴き声を発してエコーロケーション代わりにすることでカバーしているらしい。


ベイピャオサウルスの要素を取り入れたのか、セグノサウルス共々羽毛恐竜としてデザインされている。

2007第3紀から、ディノニクス・パキケファロサウルスに続く第3の秘属性(シークレット恐竜)で登場。必殺わざはグー。

バトルタイプは2007第4紀+まではカウンタータイプ、激闘!ザンジャークではまもりタイプ、目覚めよ!新たなる力ではあいこまもりタイプ。事実上の最終バージョンでは化石カードの為ふっかつタイプ。

目覚めよ!新たなる力ではスーパー恐竜も登場した。秘属性唯一のスーパー恐竜であった。


超わざはグーは光る爪でコンビネーション攻撃をする「ネイルブレード」、チョキは高速で回転しながら爪で攻撃する「ジャイロスラッシャー」、パーは相手を投げ飛ばして落ちてきたところを爪で貫く「デンジャラスクロウ」。

「シークレット恐竜のたまご」使用時に出てくる事もある。


ニンテンドーDSソフトの「7つのかけら」では内部データは存在するものの配布などのイベントは行われなかった。ソフト発売から約4ヶ月後に発売された攻略本にもその存在は明記されていない。

 

しかし有志の調査で能力の上限値や専用技を生み出すレベルはディノニクスと同じ事、バトルタイプはカウンターであること、技は「ジャンケンに連続で勝つ」ことが条件と判明している。

やはりというか通常攻撃のモーションはセグノサウルスの流用だが、超わざが発動した際は気合いの入った専用モーション。ちなみに鳴き声はディノニクスの流用。彼も羽毛恐竜としてデザインされている。


テレビアニメでは第28話に登場。テレビ朝日本社に現れた。ソーノイダが卵をかえして育てていたが、甘やかし過ぎたパキケファロサウルスとは対照的に厳しく育て過ぎた所為で反抗された。


「テジー」という名称でリバイバーとして登場。第1作と第3作では属性が異なる。


関連タグ編集

獣脚類 恐竜 テリジノサウルス類

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