ハリー・キャラハン
はりーきゃらはん
「Go ahead, make my day!」(さあ、撃たせてくれ!)
映画『ダーティハリー』の主人公で、サンフランシスコ市警察刑事部殺人課に所属する刑事。
同僚が嫌がる汚れ仕事ばかり請け負う事から『ダーティー(汚いハリー)』の異名を持つ。
非常に正義感は強いが捜査には手段を選ばぬ面があり、暴力に訴える事も珍しくない。法律の不完全さ故に犯罪者をみすみす逃さねばならないような事態に直面し怒りをあらわにするが、あくまで根の部分では『法に基づく捜査』を重視しており、二作目では法で裁けない犯罪者を暗殺していく刑事グループの勧誘を断固として拒絶していた。
皮肉屋で気難しく、マスコミや気に入らない同僚・上司に対し厳しい態度を取りがち。ただし、一度認めれば思いやりを見せる面もある。打ち解けた相手からは慕われたり尊敬されたりしている。
家族関係は、過去に妻と死別した事だけが語られた。
射撃の名人で、愛用の銃はスミス&ウェッソンM29「44マグナム」。
ハリーとコンビを組む相棒。だが、シリーズを通しての相棒は存在せず、その作品ごとの登場で、たいていは死亡するか離職することになってしまう。ハリーもそのことを自覚しており、相棒になろうとする者には必ずそのことを話している。
- チコ・ゴンザレス
1作目に登場した若手刑事。犯人に射殺されそうになったハリーを助けたときに撃たれて重傷を負う。その後、刑事を続ける自信が揺らぎ退職した。2作目で小学校教師へと転職したことがハリーの口から語られている。
- アーリー・スミス
2作目に登場。市警察本部捜査課の刑事。ハリーから自分が殺されたときは証拠品を渡すように託されるなど、ハリーに信頼されていたが、犯人が郵便受けに仕掛けた爆弾で殺されてしまう。
- ケイト・ムーア
3作目に登場。市警の新人刑事。歴代の相棒の中では唯一の女性。最初はハリーとの間に溝が生じていたが、次第に心が通じ合っていく。終盤に拉致された市長を連れて逃げる途中に犯人に撃たれて死亡。
- ホレース・キング
4作目に登場。サンフランシスコ市警におけるハリーの同僚刑事であり親友。ハリーの出張先のモーテルにペットのパグ犬を贈って気遣うなど、世話好きな性格。だが、ハリーを殺そうとモーテルで待ち構えていた犯人たちに殺された。
- アル・クワン
5作目に登場したハリーの相棒。中国系の青年刑事。プラスチック爆弾を搭載したおもちゃのラジコンカーに襲撃され重傷を負うが、ハリーの忠告で着用していた防弾チョッキによって一命を取り留め、殉職せずにすんだ。