曖昧さ回避
- 「鏡の国のアリス」で言及される怪物。→ジャバウォック
- モンティ・パイソンによる騎士の怪物退治物語を描いたブラックジョークイギリス映画。
- 久正人作の、実は恐竜は絶滅せずに恐竜人間に進化して人類の歴史に関わっていたというSF漫画。※この項で解説
3.の概要
『マガジンZ』で2006年10月号から2007年8月号まで掲載。その後同誌より『マガジンZ』のホームページに移籍して2009年1月まで連載された。
単行本は全7巻。
その後『月刊少年ネメシス』で2014年から2018年まで、20世紀初頭を舞台とした続編である『ジャバウォッキー1914』が連載された。
あらすじ
19世紀末、英国情報部の女スパイリリー・アプリコットは任務の途中、「イフの城」と呼ばれる組織にスカウトされ、この世界の秘密を知ってしまう。
実は恐竜は絶滅しておらず、直立2足歩行に進化して種類ごとに「氏族」として人間社会に紛れ込んでいたのだ。
リリーと任務を共にするサバタ・ヴァンクリフも、迷信により卵泥棒として差別されているオヴィラプトルの氏族であり、「明日を救う」ために人間社会を転覆しようとする「有翼の蛇教団」などが引き起こす恐竜絡みの事件を解決していく。
主な登場キャラクター
- リリー・アプリコット
かつて父がイギリスを裏切ってロシアに亡命したことから、英国諜報部に拾われて都合の良い暗殺者に仕立てられていたが、任務の途中で出会ったサバタに勧誘されてイフの城へと加入する。
イフの城が壊滅した20世紀を描いた『1914』では、独自に便利屋「アプリコット商会」を立ち上げ、「殻の中の騎士団」と対決していく。
- サバタ・ヴァンクリフ
もう一人の主人公。オヴィラプトルの氏族の末裔。
かつてオヴィラプトル故の迫害から、ジャンゴによって両親と妹を殺害され、自身も右腕を失った過去を持つ。「イフの城」に加入してからは特注の義手を装備している。
銃を得意とし、作中屈指のガンマンでもある。
- ジャンゴ
人間社会転覆を目論む恐竜たちのカルト教団「有翼の蛇」教団の幹部で、アロサウルスの氏族。
かつてサバタの家族を殺し彼の右腕を奪ったが、自陣もその際に左目を失った。後に再開したサバタとリリーに残った右目を潰されてからは、義眼代わりに巨大なネジを眼窩に貫通させている。
『1914』でも引き続き登場し、教団の後継組織である「殻の中の騎士団」の最高幹部として暗躍する。