イノストランケビア
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いのすとらんけびあ
古生代ペルム期後期のヨーロッパに棲息した単弓類で獣弓類。代表的なゴルゴノプス類の一つ。
今から約2億5000万年前のヨーロッパのロシア周辺に棲息した単弓類(獣弓類)で、同時期のアフリカに棲息したゴルゴノプスの近縁種(当時これらを含めた地球の全大陸は一つにまとまっていた)。属名は旧ソ連の地質学者アレクサンドル・イノストランツェフに敬意を表して命名された。
体長は最大4.5メートルとゴルゴノプス類では最大級で、頭骨だけでも45センチ以上になる。
高く幅の狭い頭骨と高い位置にある鼻孔といった特徴から、ワニなどの様に半水棲であったとの説もある。しかし、その四肢はそれまでの肉食動物よりも直立に近づき、爬行姿勢に比べて効率的に歩行出来る構造となっており、尾もより短くなっていた事などから、陸上でも十分その実力を発揮で出来る捕食者であったと思われる。仮に半水棲だったとしても、その泳ぎ方は哺乳類のような犬掻きタイプではなく、ワニのように体を左右にくねらす泳法だったと考えられている。
長さ10センチを超える犬歯はサーベル状となっており、皮骨性の装甲及び分厚い皮膚を持つパレイアサウルス類(原始的な爬虫類)などを捕食する為に十分な武器だったと考えられている。
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