黄金勇者ゴルドラン
おうごんゆうしゃごるどらん
「冒険が始まる!ドキドキが始まる!」
1995年2月から1996年1月にかけて(ネット局によって多少ズレあり)名古屋テレビ制作ホストテレビ朝日系列局(ただし一部系列局除く)の他日本テレビ系列局1局、TBS系列局2→1局、フジテレビ系列局3→2局にて放送された。全48話。
なお、TBS系列局とフジテレビ系列局の数が減っているのは、放送期間中に該当地域にテレビ朝日系列局が別途開局した事で、放映権がそちらの方に移管したため。
前作の『勇者警察ジェイデッカー』がシリアスになりすぎた反動なのか、ギャグ方向にぶっ飛んだ作品である。『勇者特急マイトガイン』ほどではないが子供たちにはわからないだろう古いギャグが織り交ぜてあったり、メタ的発言などもある。
ギャグ満載の内容になった理由は前作の重すぎて子どもに理解しにくい内容の反省からであり、それを踏まえた末たどり着いた答えが「宝探し」という子どもが夢中になれるテーマだった。主役ロボが元は宝石であったり目的地が「黄金郷」であるなど、宝探しの要素をこれでもかと言わんばかりに設定に織り込んだ。半面、話を解りやすくするため主役側のバックボーンをほとんど描かず、話を世界(後半は宇宙)を巡ることに全振りする方向性で話を進めることにした。味方側の登場人物が少なく、ヒロインすらいないのはそのためである。それではドラマが生まれにくいと感じたのか、敵側のバックボーンを細かくすることで敵側中心のドラマで話を引っ張っていくという手法を取っている(シャランラが登場したのもそれが影響している)。そのことと照らせばワルターが実質的な主人公と言えなくもないのである。
また、本作は勇者シリーズでは主人公が3人組である唯一の作品であり、この3人の各家族については明らかになることはなかった。逆に敵側であるワルザック一家は家族関係が相当深く掘り下げており、ワルターが影の主役と言われる要因となっている。理由は下記で述べるが、この構成になったのは余計なキャラクター構図を排除し、視聴者に解りやすくする狙いがあったためとされている。
なお、本作は製作時間に余裕がないことを踏まえ、余計なものを組み込まず話をシンプルにしているが、それが解りやすい内容と話に引き込まれやすい演出を生み出すこととなり、当時の子どもたちに評価される結果となった。ティーンエイジ層も敵側の主人公と言えるワルターに人気が集中する結果をもたらしている。
「悪人でも笑えば仲良くなれる」と言う勧善懲悪の否定と、性善説を連想する人間の善性を信じた作りは過去シリーズと一線を画した発想と言える。
勇者シリーズの中でも単純明確であるがゆえにマイナーといえる「ゴルドラン」ではあるものの、意外な結末や敵側を丁寧に描いた物語は評価が高く、一部の視聴者からは「隠れた名作」と言われている。
また、玩具自体も放送当時の売れ行きは好調だったことが高松監督に語られている。
バンダイの子会社となったサンライズの影響をもろに受けた作品であり、スポンサーがライバルであるタカラということが拍車を掛け、一時は製作が凍結されるというアクシデントが発生してしまった。タカラ側も製作できる他のアニメ会社を探したがそこまでのクオリティを出せる会社は見つからず、結局サンライズに頭を下げ勇者シリーズを再開させた。サンライズは他社との交流を絶やさないためマーケティング事業部を介してバンダイ以外の会社にプレゼンする方法を取っているため、バンダイとの競合を避けることができたといわれている。
韓国では『黄金ロボット ゴルドラン』のタイトルで1998年に放映された。当時の韓国では日本の大衆文化が解禁される前であったため、ジェイデッカーでのブレイブポリスのエンブレムが太極図に変更されたり、ライジンオーの「角が子供が怪我する可能性がある上に武士を彷彿とさせる」という理由で規制されたりしていたことで、外見モチーフが武士であるゴルドランの放映は危ぶまれていたが、意外にもデザイン変更無しでローカライズがなされた。
ロボ名もほぼそのままだが、「ドラン」の名称が韓国語の方言で「汚い」を意味する関係で「キングストーン」という名称に変更されている。また、ゴルゴンも「ウルトラゴールド」という名称に変更された。
人気そのものも好調だったようで日本ではVHSの発売が途中で打ち切られたが、韓国では全話分のVHSが発売され、現地独自の玩具としてDXゴルドランに付属しているドランのサイズを拡大化し、電飾ギミックを搭載した物が発売された。
その一方で、本作で監督を務めた高松信司氏は、同時期にサンライズ(現:バンダイナムコフィルムワークス)で制作・放送されていた『新機動戦記ガンダムW』で、監督の池田成氏が第30話「リリーナとの再会」の制作途中で降板したため、ノンクレジットではあるが最終回までの監督代行を務め、『ゴルドラン』と二足の草鞋を履く形で監督を務めており、非常に多忙な時期だったと振り返っている。
石輪小学校に通う6年生の拓矢、和樹、大はイタズラ好きな仲良し3人組。ワンパクすぎていつも担任の先生を困らせていた。
ある日、3人は不思議な宝石「パワーストーン」を手に入れる。その中には勇者と呼ばれるロボット「ドラン」が眠っており、同時にこの石が幻の黄金郷「レジェンドラ」へ行くための鍵になることを知る。 しかしその時、レジェンドラの宝を我が物にせんと企むワルザック共和帝国の王子ワルター・ワルザックが、パワーストーンを狙って襲い掛かってきた。
復活の呪文によって甦ったドランの力でワルターを退けた拓矢たちは、ドランと共に世界中に散らばる8つのパワーストーンを探し出し、レジェンドラを目指す冒険へ旅立つのだった。
激しい試練を乗り越えて、タクヤ一行は8体の勇者を復活させることに成功した。その最中、度重なる失敗のため、ワルターは祖国から見限られてしまい、宇宙に飛ばされてしまう。
8体の勇者を復活させたタクヤ達はレジェンドラの道に従い、宇宙に旅立つのだった。
メインキャラ
レジェンドラの勇者
黄金勇者
- 黄金合体ゴルドラン / 大空合体スカイゴルドラン / 黄金獣合体グレートゴルドラン(CV:成田剣)
- 黄金忍者空影(CV:巻島直樹)
- 黄金将軍レオン / 獣王合体レオンカイザー(CV:置鮎龍太郎)
勇者たち
- 鋼鉄武装アドベンジャー(CV:茶風林)
- 海賊戦艦キャプテンシャーク(CV:山野井仁)
- スカイレオンカイザー ※玩具の設定のみで、劇中未登場
ワルザック共和帝国
- ワルター・ワルザック / イーター・イーザック(CV:森川智之)
- シリアス・ワルザック(CV:定岡小百合)
- トレジャー・ワルザック(CV:笹岡繁蔵)
- カーネル・サングロス(CV:茶風林)
- シャランラ・シースルー(CV:麻見順子)
- レイザー
オープニングテーマ
- 「僕らの冒険(アドベンチャー)」(2 - 48話)
作詞:白峰美津子 / 作曲:鶴由雄 / 編曲:田中裕千・武藤祐生 / 歌:A-mi
※勇者シリーズの主題歌では、歌詞内に主役ロボの名称が一切入っていない唯一のテーマソングでもある。
- ヤマトタケル:『黄金勇者ゴルドラン』の前年に放送された日本アニメーション製作のロボットアニメ。サンライズ出身スタッフによるサンライズ作品へのオマージュで、『ヤマトタケル』はサンライズの『魔神英雄伝ワタル』と『伝説の勇者ダ・ガーン』のダブルオマージュに対し、『黄金勇者ゴルドラン』は『ヤマトタケル』への逆オマージュ作品であり、また一部の声優がスライド出演していた。
- 性善説:恐らく本作の発想に大きな影響を与えたと言われており、「悪い奴でも笑えば仲良くなれる」と言えるテーマに、人間の善性を信じた作りとも言え、最終回ではトレジャー皇帝も改心して友になれる可能性も示唆している。
勇者警察ジェイデッカー → 黄金勇者ゴルドラン → 勇者指令ダグオン
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