概要
ザクⅡがガンダムに復讐を果たすために自らガンダムになった姿。しかし外見がガンダムそっくりになってしまったため、味方であるザクからも追われる羽目になってしまう。
SDコマンド戦記・G-ARMSにおいてはザタリオン帝国雑用係となっていた。
その外見上のインパクトの強さから、後のガンダムシリーズにおいても敵勢力がガンダムを模倣して製造した「ガンダムのようでガンダムでない機体」がたびたび登場している(本物のガンダムを製造してしまうパターンもあるが)。
なお、模擬戦闘用の仮想敵機として「ザクIIC型にガンダムに似せた外装を取りつけた『ザク偽装型』である」とするリアル設定が存在する。
1989年9月にバンダイより、元祖SDガンダムNo.24として商品化されている。
2013年10月上旬に、ガシャポン戦士NEXT16でにせガンダムがリリースされた。
アニメ作品
機動戦士SDガンダムのOVA「SDガンダム猛レース」にカーレースの参加者として登場。
ゼッケン9番でマシン名は「にせホワイトベース」。声優はおぼっちゃまくんなどでお馴染みの神代知衣。
友だちを欲しがるいい子なのだが行動がことごとく裏目に出てしまい、悪役のヤザンの怒りを買ってよくボコられてしまう。
ピットインしても仲間がいないので自分自身で補給を行うなどひたすらぼっちである。
にせホワイトベースはブリッジ部分の形状をホワイトベースに似せた白いムサイである。
ちなみのこの話は某有名海外カーレースアニメのパロディの関係で機動戦士SDガンダムのDVD-BOXに収録されず、正規の方法で視聴するにはビデオ「機動戦士SDガンダムMARK-IV」を探すしかない。
バリエーション(?)
にせガンダムマークⅡ
にせガンダムの友達としてハイザックが改造された姿。
その後脱走してガンダムMk-Ⅱと組んでマスクコマンダーとなるのだが…?
ちなみにコミックボンボンに載っていたリアル設定では、ティターンズがバーザムを開発するために、ハイザックにガンダムMk-Ⅱのデータをぶち込んで造られた機体とされている。
にせΖガンダム
さすがに形状的に無理があり、Ζガンダムとは似ても似つかない。
時は経て2024年、まさかのズゴックのガワを被ったガンダムが爆誕とは誰が予想できただろうか?
にせガンⅤ
しぶとく生き残ったにせガンダムが仲間を増やすためサザビー、アクト・ザク、ザクⅢ、ズサ、デナン・ゾンらを改造した物。
うまく仲間にしたつもりがこの5人が勝手に5人組チームを結成してしまい、当のにせガンダムは仲間外れに…。
とりあえず簡単にいえば「にせガンダム5人組」である。サザビーはνガンダム、アクト・ザクはガンダムNT-1、ザクⅢはZZガンダム、ズサはF90、デナン・ゾンはF91にそれぞれ擬態している。
なお、漫画版では上記の面子以外にもドムやハンブラビが改造されたにせガンダムもいた。
その他の作品のにせガンダム
審判のメイスに登場したパチモンガンダムチーム:宇宙海賊お手製のにせガンダムたち
ビギナ・ギナⅡ ビギナ・ゼラ:クロスボーン・バンガード製にせガンダム
デスドラゴン デスマスター:デビルガンダム製にせガンダム(漫画版ではさらにシャイニングやボルト、ローズに化けた物も登場)
ある意味にせガンダムな機体
「味方側が使っている」などの理由でニセモノとは言いにくい部分があるものの、にせガンダムっぽい特徴を持った機体。
Bガンダム:ウモン・サモンお手製にせガンダム。ただし顔だけ。
アーリー・ヘイズル:ガンダムTR-1[ヘイズル]の頭部を装着したジム・クゥエル。後に本物のガンダムになった機体だが、ある意味にせガンダム。
ハイザック(ヘイズルヘッド):ティターンズ残党が決起の際に、ガンダムの存在を示すためにガンダムTR-1[ヘイズル]の頭部を装着した。こちらもある意味にせガンダム。
ジムⅡ:とあるジムⅡがガンダムの頭部のレプリカを装着して戦った。こちらもある意味にせガンダム。
水中型ガンダム ストライカー・カスタム ペイルライダー・キャバルリー ガンダムヘッド ギャプランTR-5[フライルー]:ガンダムではない機体の派生機だが、ガンダム風の頭部を備えている機体たち。これらもある意味にせガンダム。
NダガーN:ガンダムの量産機に別のガンダムの能力を付与し、ガンダム顔を得た機体。こちらもある意味にせガンダム。
Dガンダム:ガンダムマニアの作業員がジャンクパーツで組み上げた、外見がガンダムなモビルワーカー。主役機だが、ある意味にせガンダム。
ムーンガンダム:ジオン系MSにガンダムの頭部と武装の一部をニコイチした機体。こちらも主役機だが、ある意味にせガンダム。
シルヴァ・バレト:ジオン系MSにガンダムの頭部をつけたという点では紛れもないにせガンダムなのだが、元になった機体はガンダムをベースに誕生しているという、ややこしい機体。
ガンイージ:ガンダムの原型となった機体だが、ガンダム風の頭部を備えているため、敵からガンダムタイプと間違われた事がある。敵を欺いたという意味では、ある意味にせガンダム。
M1アストレイ ムラサメ シビリアンアストレイ:明らかにガンダム顔だがガンダムとは呼ばれない量産機たち。さらにシビリアンアストレイにはガンダムと同じ外装にできるキットが実際に販売されているという設定まである。これらもある意味にせガンダム。
モック ハイモック:ガンダムっぽいアンテナをつけた機体が登場した。
ストライクルージュ クロスボーン・ガンダムX-11/X-12/X-13/X-14:ガンダムのデッドコピー機達。これらもある意味にせガンダム。
不遇な紛い物から一騎当千の戦神へ
時は流れ2012年、『SDコマンド戦記』も過去の物となりもはやにせガンダム自体も忘れ去られようとしていた時、新たに連載された漫画『機動戦士ガンダムサンダーボルト』。そこには鬼神の如き強さを見せつけるにせガンダム、パーフェクト・ガンダムの姿があった。
その強さたるや、まだその姿になっていない時から
「単騎で艦隊を殲滅する」
「ザクマシンガン(OVAではジャイアントバズ)で怨敵たるガンダムの頭部を損傷させる」
「弾薬を消耗していたのに相手のガンダムに勝利」
「OVAではビームバズーカでサラミスを沈める」
「再建された機体はフレームだけでザクタンクの攻撃を耐え抜き、アッガイ3機をヒートホークで瞬殺する」
「そのままヒートホークの二刀流だけでペガサス級戦艦を沈める」
と大暴れしていた上、
「ガンダムの装甲を纏い(ここでようやくにせガンダムになりビームサーベルも搭載)、ルナツーに侵入(この時にシールドとビームライフルを手に入れている)」
「保管されていたブラウ・ブロの前部にドッキングし、ルナツーの内壁と外壁をブチ抜き、その後守備隊を壊滅させる」
と凄まじいまでの暴れっぷりを見せた。
親友もといパイロットもニュータイプなので、ティターンズ発足前の機体程度では例えオールドタイプ最強と謳われるヤザンなぞ、軽く捻りつぶされるのがオチといえる。
その後、(にせガンダムになる前の姿とはいえ)メディア露出が増えて人々の目に止まるようになり、作品の代表にまでなった。
にせガンダムはもはや不遇な偽者ではなく、独立したキャラを持った立派な主役機となったのである。
遂にゲームへ
機動戦士ガンダムバトルオペレーション2にて、なんとサンダーボルト版で参戦。
その性能は『同コスト機どころか上位コスト機ですら裸足で逃げ出す怪物』である。
『並みの600〜650コストを使うならこの機体を使え』とまで言われている。
ぶっちゃけてしまえば同じ550コストのギャプランは当然としてこれより上の600コストのハンブラビですらこの機体がいれば使用価値が無くなる。
しかもこの2機はにせガンダムが大幅有利な強襲機なので
『何十年も前の横暴のツケを今になって支払わされる』事となった。
この強さで550コストという破格っぷりであり、650より遥かに強いのに倒しても点が入らないという隙のない機体となっている。
そして大暴れした結果、『かつて最強と言われたユニコーンガンダムを遥かに上回る成績』という事態になった。
その強さから運営により弱体化されたがそれすらお構いなしに今日も元気に暴れ回っている。
関連イラスト
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ヒュッケバイン /デュラクシール/ガーディアル/ウィンテッド/アルト指揮官機用オプションアーマー/ワイツ・ミラージュ/箱ガンダム
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ジムヘッド ガーベラ・テトラ Ζザク オーヴェロン ハイドラガンダム ゲイツヘッド アストレイマーズジャケット ズゴック GNZシリーズ レグナント リボーンズキャノン:にせガンダムとは逆に、ガンダムが別のMSに化けた姿。
キャノンザク:にせガンダムならぬ、にせガンキャノン。ただし運用したのは味方側。
ビルドバーニングガンダム:ドムの中に隠されていたガンダム。ある意味にせドム。
スーパーヒーロー作戦:デビルガンダムがDG細胞を使って生み出したウイングガンダムとガンダムデスサイズの偽物が現れた。