概要
地球連邦軍の第2の月と言う意味の宇宙要塞基地。ルナⅡとも表記される。月とは地球を挟んで正反対の位置L3にあり近くにはサイド7がある。
元々はスペースコロニー建設用の鉱物資源を得る為に宇宙世紀0045年にアステロイドベルトから運ばれた小惑星ユノーであり、連邦軍にコロニー独立運動に対抗する形で宇宙軍が出来た頃である宇宙世紀0060年代に軍事基地と成った。
核攻撃にも耐えられる厚い岩盤層の中にドックや整備・補給を行う施設が作られ、また遠心重力装置も設置されている。
一年戦争の際には宇宙の勢力圏の殆どがジオン軍に掌握された事で連邦軍唯一の宇宙拠点と成っていた。
ジオンがここを制圧しなかった理由は既に本国周辺の防備も本国~地球間のルートも確立している為、戦略的価値が無いと見なしていたから。
この為かルナツー内部では「目立つと攻撃される」と言う事なかれ主義が横行している。
しかしこんなのでも装備は充実している方である。
また連邦軍はジオンの勢力圏で無い事を生かしてルナツー近くのサイド7でV作戦を行っていた。
TV版『機動戦士ガンダム』では第4話で登場、サイド7から脱出したホワイトベースが入港したがここで基地司令官であるヴォルフガング・ワッケイン少佐と揉めて拘束されたがシャアの襲撃で出してもらう事になった(その際に負傷していたパオロ・カシアスが死亡している)。
劇場版では拘束されると言う描写は無くホワイトベースは負傷していたパオロ艦長らの下船と僅かな補給のみで早々に発っている。
戦争末期ではジオンとの決戦に備えてジムやボール等の量産をここで行い、ジャブローから上がってきた艦艇にそれらを引き渡す役割をした。
一年戦争後も連邦軍の拠点として機能しており、ジム・クゥエルの製造基地になっていたり、グリプス戦役ではティターンズに協力し、グリプス、ゼダンの門と共にティターンズの根拠地を構成していた。
因みに第1次ネオ・ジオン抗争時から何故か核兵器が保管されており、当時はそれを狙うネオ・ジオンが襲撃したが失敗したと言う資料もある。
第2次ネオ・ジオン抗争では、シャア率いるネオ・ジオン軍が投降を装ってここにやってきて油断していた連邦軍を攻撃、そして壊滅させて核兵器を奪った(その際の戦闘でアデナウアー・パラヤ次官が戦死している)。
それ以降も連邦軍の軍事基地であったらしいが地球連邦政府が弱体化した宇宙戦国時代になると首切り王と言う独裁者に支配されており、僅かながらも新たな鉱脈が発見されており、内部には江戸時代の吉原をモデルにした様な歓楽街がある。
『機動戦士ガンダムサンダーボルト』では16巻に登場。エドワード・ボーマン提督が治めていたが、ダリル・ローレンツが操縦するMSパーフェクト・ガンダムの潜入で保管中のMAブラウ・ブロを強奪され、艦隊の2割を失う損害を被った。