概要
木星製クロスボーン・ガンダムの完成形。
X-13のデータを元にX-12を再設計するプランだが、「DUST計画」発動当時は地球圏の混乱から受ける経済への影響により計画は凍結状態となっていた。
そしてその1年後、宇宙世紀171年に遂に当機体は完成の目を見ることとなった。
X-11〜13までの3機種の運用経験と数度のトライアルを経てクロスボーンガンダム特有の武装は「練度の極めて高い者にしか扱えない」と判断され、ほぼ全て廃止された。また本体設計もバタラをベースにコア・ブロック・システムをはじめとしたクロスボーンの技術的長所を積極的に取り入れる折衷案的な設計となっている。
その為クロスボーン・ガンダムの系譜上に存在する機体でありながら、その実態は「クロスボーンの技術を転用したバタラの発展機」と言った方が妥当と思われる。
だがこのおかげで、元からバタラで培ってきた徹底的なモジュール化に加え、コア・ファイターごとメインスラスターを換装することであらゆる戦局に対応可能という究極の汎用性を得る事となった。
結果として総合的な能力はフルスペックのゾロアットに匹敵するという技術衰退の著しい宇宙世紀170年代における量産機としては驚異的とも言うべき高性能を獲得するに至り、今後十数年は制式量産機として使われ続けるであろう傑作機として完成した。
活躍
- 物語において
「LOVE&PIECE」の物語の一つ「直線の迷宮」に登場。
ハト派の次期指導者と目されるニコル・ドゥガチの帰還に際してタカ派が「スナイパー・カスタム」を持ち出し使用。(地球圏からの技術供与で、V2ガンダムのそれには程遠いが何とか安定したらしい)ミノフスキー・ドライブ搭載型の機体で、同じくミノフスキー・ドライブ搭載型の試験MS「グランパス」のテストに志願したニコルを亡き者にしようと暗躍し、他の何者も追いつけない超高速の戦場で相見える事となる。