概要
ディアナ・カウンターが保有する可変モビルスーツ。
名前の由来は「Flexible Ladder Actuater Technology(柔軟な梯子状の駆動装置技術」の頭文字を取ったもの。「スパインシステム」と呼ばれる背骨をモチーフとした独特のフレームで構成されており、通常のモビルスーツには不可能な柔軟な機動を実現している。単独での大気圏突入能力や飛行能力を有するなど汎用性が高く、ロランたちが初めて地球に降下する際にも使用している。最大の特徴は振動効果によって高周波を発生させる音響兵器「ソニックブラスト」であり、高周波による即席のバリアで敵の攻撃を防いだり、腕に高周波を纏わせて攻撃を行うなど様々な応用が利く。
MS形態からMA形態へ変形させる時は、専用の設備が必要であったり 単体では宙空間を十分に移動することができないという欠点を抱えている。
また、降下船としても機能することもあり搭乗可能人数はシートを増設すれば最大で6人搭乗可能で居住性も高いのも特徴。
バリエーション
フラット改・ハイヒール
キースから買い取ったフラットをイングレッサのミリシャが改修したもの。識別のためにカラーリングが黒から赤に変えられているだけだが、それ以外はオリジナルと全く差異はない。(ミリシャの整備スタッフ曰く『変に弄って機能不全になるといけないので、塗装変更のみの改造にしている』)
数多く発掘されたボルジャーノンやカプルよりも高性能であったことから、ジョゼフ・ヨットの搭乗機となり、ジャラピィ部隊の隊長機として、ミリシャの主戦力としてムーン・レィスとの戦争で最後まで第一線で活躍した。
ミリシャ内では、識別のために赤く塗装されたウァッドは流線型のボディと尻尾を持つ外観から「アルマジロ」と呼称されていたのに対し、こちらは踵の高い靴を履いている人のような外観から「ハイヒール」と呼称された。
偽ターンエー
レット隊が施した偽装の一つ。
裏切り者ローラ・ローラが操縦しているとされるヒゲの機械人形を貶めるために施されたもので、食糧強奪などの行動を起こした。本物との戦いでその正体がバレた。
SDガンダム初出のにせガンダムが初めてリアルガンダムのアニメに登場したようなものである。
ときた洸一氏が執筆したコミック版では、頭部のデザインがターンエーに近いものになっていたが原作はフラットの頭部にヒゲ状のパーツを付けただけのシンプルなデザインになっている ※前者は、放送当時に出版されたコミックボンボンにて改造した作例が掲載されていた。
武装
- ソニックウェポン
本機専用の音響兵器。劇中ではレット隊所属の機体がこれを用いて、ミリシャに対し猛威を振るった。
- ボックスビームライフル
本機専用の武装その1。非使用時は折り畳むことで箱型になるコンパクトなビームライフル。
- ボックスミサイルランチャー
本機専用の武装その2。こちらも折り畳むことで箱型になる。
- ボックスバズーカ
本機専用の武装その3。
- コンテナ爆弾
ミリシャが用意した簡易式手投げ爆弾。
- ミンチ・ドリル
第25話でハイヒールが使用している。イーゲルが使っていたものと同じ。
- 高射砲
ミリシャが機械人形でも扱えるように改良した高射砲。連射性能はあまり良くない。
- ハンドビームガン
スモーのハンドビームガンと同型のもの。
- ボルジャーノンバズーカ
コミックボンボン連載のコミカライズ版最終回で使用。ボルジャーノンが使っているバズーカ砲でウィルゲム撃墜に使われた。
搭乗者
関連動画
立体物
1/144シリーズにラインナップ、名義は『モビルフラット』に変更されている。装備用マニピュレーターは右手のみで、変形へはパーツの一部差し替えが必要になるが、劇中同様のアクションが再現されている。 ミリシャ仕様に塗装変更する場合は、サーフェーサーを吹きつけてから塗装をする必要がある。
武装はボックスビームライフルのみ同梱するが、こちらはライフル状態に固定されたモデル。劇中同様にボックス状態⇔ライフル状態へのギミックは、パーツの分割→関節パーツを仕込むといった作業が必要になる(ちなみにボンボンではこのビームライフルをターンAに持たせる作例が存在する。)。 ボックスミサイルランチャーやボックスバズーカは、プラ板やプラ材などを用いてスクラッチするといいだろう。
ガシャポン「SDガンダムフルカラー」シリーズにラインナップ。ディアナカウンター仕様となっている※現在は、入手困難
ゲーム作品では
初登場はPS用ソフト「SDガンダムGGENERATIONF」。パラメーターは並のMS級であるが、標準装備されているオプションが豊富であるのが特徴。 中でも【ソニックシールド】が装備されているのが最大の特徴で実弾・ビーム兵器の射撃武器を完全に封印してくれるのが嬉しい。
フラットとフラット改の双方が登場しているが、武装が異なる。 フラット改はボックスビームライフルの代わりにスモーのハンドビームガンが装備されている他にコンテナ爆弾が装備されている。
フラットは2マス内の攻撃はできないが、フラット改は2マス~3マス内の攻撃が可能なので状況に応じて使い分けたり、欠点を補えるように組み合わせるとより活躍の場が広がる。
ロストヒーローズ2では敵と味方で2種類存在している。レット隊フラットはザコ敵だが、フラット改はマウンテン・キューブでヒーロー達を手助けする頼もしい味方として登場する。考古学者でもある仮面ライダービーストとはウマが合うらしく、リジェスを倒して別れの際も「また一緒に黒歴史を発掘しようぜ」と言う程の仲の良さが見られる。
余談
デザインはシド・ミードによるもので、当初は日本側のスタッフに腕の厚みがもっと薄いと認識されていたため、何でも斬ってしまう超振動ブレードとして演出する案もあった。
コロニーなどで民衆による暴動が起きた際に、高周波によって首謀者達を傷をつけずに無力化するために用いるのが本来の運用法であったらしい。
ムーンレィスが運用する機体の中で旧式のものにあたることから、本機も月のマウンテンサイクルから発掘された可能性はあるが真相は不明。
関連タグ
∀ガンダム ディアナ・カウンター フラット ジョゼフ・ヨット ソシエ・ハイム レット隊