「我が領土で発見した機械人形であーる!!ボルジャーノンと命名した機械人形だ!」
概要
型式番号MS-06。
ノースアメリア大陸のルジャーナ領にあるマウンテンサイクルで大量に発掘され、領主の名をとってボルジャーノンと命名されたモビルスーツ。
その外見やコクピット内の表示からどう見ても宇宙世紀の一年戦争で使われたザクⅡそのものであり、劇中でもディアナ・カウンターのレット隊など黒歴史の一端を知る人物からは「ザク」と呼ばれる事があった。
動力方式や武装こそ黒歴史のザクと同様のものを用いているが、機体スペックなど一年戦争期のそれとは異なる点がいくつかあり、「ナノマシンによる再生変化」か、「レプリカモデルが発掘された」とする説がある。
外見上の違いとして、ザクよりも若干モノアイレールの正面が広くなっている(※あくまで演出上のものらしく、実際には通常のサイズと変わりは無いらしい)。これ以外にもコクピットの搭乗機構がJC型と同一になっていたり、ホバー走行が可能になっている点が挙げられる(これらは後述のギャバン専用機にも共通している)。また、オリジナルと比べると緑の明度が少し低く色相が若干黄色寄りになっている。
数の多さからミリシャの機械化部隊の主力としてカプルとともに多数の機体が運用された。空が飛べない上、攻撃力でビーム兵器を主兵装とするディアナ・カウンター側に劣り、不利な戦闘を強いられることが多かったが、逆に実体弾兵器を中心に装備する本機はビーム兵器に対する防御装備を有するディアナ・カウンターの機体に対する有効打となった。
ギャバン専用ボルジャーノン
通常のボルジャーノンと共に見つかった旧ザクに似た機体。型式番号も旧ザク同様MS-05である。
体型のバランスの差こそあれど記号単位での外見的差は認められなかったMS-06ボルジャーノンに対し、こちらは旧ザクと比べるとモノアイレール左右の支柱や後頭部のトサカが撤去されていたり頭部下面から動力パイプが覗いているなど明らかに異なる点がいくつか見られる。
1機だけしか見つからなかったことから特別視され、ルジャーナ・ミリシャのMS部隊隊長であるギャバン・グーニーに与えられ、彼の専用機として運用された。
しかし、後に通常のボルジャーノンよりも性能が低いことが判明(旧ザクなので当然であるが)、更に∀ガンダムとの模擬戦で損傷し修理不可能になったためディアナ・ソレルのサンベルト建国式典襲撃の際に無人の囮として使われ、迎撃に出たシルバースモーの攻撃によって破壊されている。その後、新たに何機か発掘されたらしく、第25話でザクIIカラーの機体が複数機登場している。また、このカラーの機体は後年『ガンダムビルドダイバーズ』においてヒートソードとガトリングシールドを携え出演している。
コミカライズ版ではギャバンが核爆弾で死ぬまで使用していた。
ロストヒーローズ2ではマウンテン・キューブに登場するヒーロー達の味方で「ボルジャーノン隊長」という名義でアシストキャラとして客演する。一応通常機のボルジャーノンも味方として参戦しているがNPCという扱いである。そちらは所謂前作のマグアナック枠である。