カタログスペック
※前期型
型式番号 | MS-06/OMS-06RF |
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所属 | |
開発 | |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 17.5m |
本体重量 | 30.9t |
全備重量 | 58.6t |
出力 | 2,750kW |
推力 | 61,000kg |
センサー有効半径 | 18,300m |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
固定武装 | なし |
携行武装 |
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※後期型
型式番号 | OMS-06RF |
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所属 | オールズモビル |
開発 | オールズモビル |
生産形態 | 量産機 |
全高 | 18.0m |
本体重量 | 24.6t |
全備重量 | 45.8t |
出力 | 2,750kW |
推力 | 62,550kg |
センサー有効半径 | 18,300m |
装甲材質 | ガンダリウム合金セラミック複合材 |
固定武装 | シールドマシンガン |
携行武装 |
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概要
『機動戦士ガンダムF90』を初出とするMSの一つ。
火星独立ジオン軍を含む「オールズモビル」というジオン残党軍の量産型MSで、旧ジオン軍が使用していたザクⅡに酷似した外観となっている。
ただし、外見はザクと同じでも、最新鋭の技術を導入している事で、性能面に関してはギラ・ドーガ系を凌駕しており、武装面に関しても時代に則してビーム系を装備可能になっている。
火星独立ジオン軍が独自に開発した初期型と、後にクロスボーン・バンガードのMSを開発するブッホ・コンツェルンが携わっている最新型の2種類がある。
初期型
『機動戦士ガンダムF90FF』に登場するRFザク。外装はザクⅡとほぼ同じである。同時期に連邦軍の主力機として開発されたヘビーガンを上回るパワーを誇っている。
ベースのフレームを開発したのはネオ・ジオン残党「レガシィ」で、構成部品はネオ・ジオン系の主力機の物のみならず、連邦軍系のものすら使用されており、さらに民生用のパーツも混在する。これは整備性、生産性に優れるだけでなく開発経路も隠蔽でき、さらにコピーが容易である。
さらに外装をオプション化することで換装のみで別機種への換装も可能であった。
装甲材はチタン合金セラミック複合材が用いられているが、これは調達が容易であったためで、一部にはガンダリウム合金製が使用されていた反面、参加組織全体では性能差が激しく、中には一世代前の超高張力鋼(超高スチール合金)を採用した組織もあった。
また、単に「ザク」といっても、その姿は一年戦争期に絞ってさえ時期や開発背景に応じて千差万別であるため、中にはF2型やFZ型を模したものも存在したという。
MS-06ザクⅡは、U.C.110年代では旧式化して久しい機体ではあるものの、信頼性が高いため一部で人気があり、アナハイム・エレクトロニクス社などで作業用ロボットであるモビルワーカーとして納入されている。しかし、それを利用してワーカーに偽装した本機がコロニーでのテロリズムに利用されている。
おそらく調達の容易さから主兵装は実弾火器がメジャーだったが、ジェネレーター出力は高水準であったため旧機種のビームライフルを運用することも可能だった。飛行性能に関しては最終生産型のジェガンにすら少し劣る程度であったが、同機と比べ小型なため旋回性能は同等以上であり、ドッグファイトでも高評価を得ている。
これらを総括すると、当時最新鋭だった小型モビルスーツのヘビーガンなど最新機種をまとも相手取ることは考えられておらず、薄く伸び切った連邦の防備を的確かつ電撃的に奇襲することが主なコンセプトとされていたことがうかがえる。事実、オールズモビルの本拠地となる火星オリュンポス基地の防衛戦では一方的に撃破されたのがほとんどである。
なお、一年戦争から数十年分のイノベーションが進んだ恩恵により原型機(F型)から二十トン近い軽量化を果たしているが、ワーカーモデルは本機よりさらに軽量とのこと。
『機動戦士ガンダムクライマックスU.C.紡がれし血統』と『機動戦士ガンダムF90FF』でこの機体と思しきザクがフロンティアサイドで暴れている様子が描かれた。
後期型
強奪したF90_2号機のリバースエンジニアリングから得られたデータをフィードバッグして抜本的な改良を加えた最新鋭機。
武装ゲリラであるオールズモビルによる全くの新規開発とは考えづらく、「素体」になった既存フレームがあるはずであるが詳細は不明。
ブッホ・コンツェルンは「Twilight AXIS」などで放棄されたジェガンを確保したり、取引で型落ちの試作機を確保してる描写があり、その線から考えるのも不可能ではない。
『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場するRFザク。RFグフと同じフレームを使用しており、装甲や武装の差異しか無いため、腕部にヒートロッドをミキシングした機体も確認されている。両機共において、大掛かりな設定変更を行わなくても宇宙・陸上を問わず運用可能と、汎用性も非常に高い。
武装
- ビームライフル
前期型は従来のザクマシンガンに準じたシルエットだが、フォーミュラー戦記0122やF90FFで確認できる後期型では、ドラムマガジンは右側に倒され、左感に照準スコープ、銃身も太めのモデルが採用されているなど、ゲルググのビームライフルと組み合わせたような形状が採用されている。
- ビームアックス
ザクIIにおいてヒートホークにあたる近接武装。高圧のビームで敵の装甲を剥ぎ取る。
- シールド・マシンガン
右肩のシールドに2門設置された実弾兵装。後期型が装備。
- 海ヘビ
ワイヤーを巻きつけた敵機に高圧電流を流して電装系やパイロットを焼き切るための武装。
- ビームスプレーガン
- ビームバズーカ
こちらも、ザクバズーカやジャイアントバズを踏襲したビームランチャーと考えられる。
- クラッカー
後期型が装備。一年戦争以降では珍しい手投げの爆弾。
バリエーション
隊長機
ジオン軍の伝統に則り、頭部にブレードアンテナを装備する。
ケルンコロニー逃亡部隊機
機体はフォーミュラー戦記から登場していたが、F90FFにて細かく描写された。頭部にゴーグル状の追加センサーを追加してビーム・スマートガンを携行した遠距離対応型と、ギラ・ドーガのシールドを装備した現地改修機がある。
バトオペ2
2025年1月16日の発表により、バトルオペレーション2への参戦が発表され、告知が行われたTwitterのトレンドにも載る事態となった。
ガンダムF90やガンダムF91に関する機体では初の快挙であり、オールズモビルどころか主役機も属するフォーミュラ計画とシルエットフォーミュラ計画の関連機体を押しのけての参戦に、特にジオニストを中心としたファンを大いに歓喜させた。
外観は(原型機との混同を避けるためか)後期型を踏襲したものとなっており、出典も『機動戦士ガンダムF90FF』となっている。そのため、今後RFシリーズが何かしらの展開が行われる場合は、設定などがF90FFに準じたものが採用されると思われる。
使用可能な武装はビームライフル、ビームアックス、2連装バルカン砲、ウミヘビ、ビームバズーカとなっている。
ビームライフルは即よろけの残弾式射撃。チャージすることで三連射が可能になり、火力やよろけ効果と引き換えに高い蓄積率を叩き出す。ビームアックスは切り返しが早くダウン効果もあり下格闘も入るが威力は低い。
特に有効なのが肩部シールド内蔵の2連装バルカンで、蓄積値は低いが連射速度が非常に速く、ダウン属性を持った専用ウミヘビと組み合わせることで相手を容易に撃破することが可能。
また、ヒート時間が長い+チャージ必須ながら当てやすいビームバズーカもあるため、大火力運用にも困らない汎用性の高い機体となっている。
関連項目
ザクⅡ(アージェント・キール仕様):内部部品を最新のものにしたザク繋がり。ただしこちらはオリジナルのザクを近代化改修した、似て非なるもの。