概要
通称ルウム。
地球と月の間のL1点付近にあるスペースコロニー群。一年戦争初期にジオン軍が第2次ブリティッシュ作戦を決行する為に侵攻し、ルナ2から発進した連邦軍艦隊と大規模艦隊戦を行った。それがかのルウム戦役である。
結局コロニー落としは出来なかったもののジオン軍はMSの力で3倍ぐらいいる連邦軍艦隊を壊滅状態へ追い込んだ。だがこの艦隊戦でほとんどのコロニーが破壊されてしまっている。
後にサイド5に残っているコロニーの一つであるテキサスコロニーは両軍とコロニー公社との協議により、非武装・非交戦地帯に指定された。
一年戦争後、旧サイド5付近の暗礁宙域にはジオン残党軍であるデラーズ・フリートの基地茨の園が築かれている。
またコロニー再生計画で名称がサイド4に改められているが長らく放置されている。だが0110年代に新規コロニー開発計画が始まり、フロンティアサイドと言う4つのコロニー群が建造される。0220年代ではすっかりサイド4と言う名称が定着している。
コロニー一覧
- 11バンチ「ワトホート」
書籍『戦略戦術大図鑑』に登場。
ジオン軍によりコロニー落としに使われそうになるも連邦軍の必死の攻撃で阻止される。
- 25バンチ「アリゾナ」
『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』掲載の小説「THE FIRST STEP」に登場。
内部が砂漠化しているコロニー。一年戦争後に連邦軍がジオンから接収したMSをモスボール状態で保存している場所。
- 27バンチ
『機動戦士Zガンダム』に登場。
無人の廃棄されたコロニー。ティターンズが月面都市グラナダへのコロニー落とし作戦に使用するが、エゥーゴの抵抗によりグラナダより180キロメートル離れた地点に落着する。
- 31バンチ
漫画『機動戦士ガンダム バンディエラ』に登場。
暗礁宙域と化しているが、連邦軍が巨大スタジアムの跡地を物資保管施設として利用している。
- ミランダ
『機動戦士ガンダムTHEORIGIN』に登場。
サイド5の首都コロニー。ルウム戦役直前に連邦派とジオン派の住民が衝突している。セイラ・マスは当時、ここの中央病院に勤務していた。
- インゼル
漫画『機動戦士ガンダムF90FF』に登場。
建設中に放棄されたコロニーで、ビルダー部分には長い間宙賊がアジトに使っており、0115年に特務部隊「ファステストフォーミュラ」がここを襲撃した。
- インダストリアル7
『機動戦士ガンダムUC』に登場。
旧サイド5宙域に設置されたアナハイム・エレクトロニクスが管理・運営している密閉型工業用コロニー。0096年時点では未完成で、コロニービルダー「メガラニカ」によって拡張・造成の最中である。未完成ながらも住民が多数住んでおり、バナージ・リンクスらは当初はここのアナハイム工専に通っていた。アナハイム関連企業があるほか、新兵器開発の秘密工場が置かれており、ここでユニコーンガンダムが極秘裏に開発された。ロンド・ベル隊と袖付きの戦闘で多くの死傷者が出た。その為、ラプラスの箱を巡る騒乱「第3次ネオ・ジオン抗争」こと「ラプラス事変」の幕開けとなった場所でもあり、またメガラニカこそがラプラスの箱の在処で終わりの場所ともなった。
- テキサスコロニー
『機動戦士ガンダム』に登場。
テキサス州を模した観光コロニー。しかし一年戦争の長期化に伴い軍事的価値の判断から連邦・ジオン共に見捨てており、そのため太陽光を吸収するコロニーのミラーが働かずコロニー内部は荒廃している。
TV版ではホワイトベースがソロモン戦の後にジオン残存艦の駆逐のためにこの地を訪れた際にマ・クベの駆るギャンと遭遇、コロニー内部でガンダムVSギャン・シャア専用ゲルググの戦いやシャアとセイラの再会などが繰り広げられた。
劇場版ではテキサスのエピソードはソロモン戦以前に移され、内容もガンダムとゲルググの交戦と、シャア・セイラの再会に絞られている。
『機動戦士ガンダムTHEORIGIN』では、一年戦争以前のテキサスコロニーが登場する。それによると景気悪化にともない建設が中断され廃棄されかけた所をシュウ・ヤシマ(ミライ・ヤシマの父)が購入、私費で完成させたコロニーでこの頃はまだ草木が生えていた。マス家の養子になっていたキャスバル(シャア)・アルテイシア(セイラ)兄妹がここに移住、後にキャスバルが取って代わる本物のシャア・アズナブルとの出会いなどの重要なエピソードの舞台となっている。
ゲームブック『機動戦士ガンダム シャアの帰還』では、0090年にシャアがMS運送業者を装ってテキサスコロニーに入港する。この頃でもコロニーの修理されておらず、そのまま戦乱の難民が大量に収容され、スラム化が進んでいる。
漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』では、0090年にモノトーンマウス社らによって再建がおこなわれるが、7月15日にテロ組織NSPの「カラード」隊の襲撃により外壁が欠損、修復作業も虚しく崩壊する。
- ニューマンハッタン
『G-SAVIOUR』に登場。
マンハッタンのような街並みのセツルメント(コロニー)で内部にセントラル・パークを再現した公園が存在し、湖上に自由の女神のレプリカが置かれている。
このセツルメントにはイルミナーティのアジトであるレストランが存在する。
- 40バンチ「ニル」
『機動戦士クロスボーン・ガンダム 最初のX』に登場。
コスモ・バビロニア崩壊後に散っていったクロスボーン・バンガードメンバーを匿っていた貴族主義賛同派コロニーの一つでザビーネ・シャルを匿っていた。
フロンティアサイド
『機動戦士ガンダムF91』に登場。
宇宙世紀0110年代に新規建造された4つのコロニー。ブッホ・コンツェルンも建設に携わっていた。そして0123年に同社の武装組織クロスボーン・バンガードに占拠された。
ちなみにここの駐留艦隊の司令官はカムナ・タチバナ准将。
- フロンティアⅠ
資源コロニーで、鉱物採集用の小惑星が接続されている。サナリィの研究機関があり、F91の最終調整が行われていた。フロンティアⅣを追われたシーブック・アノーらが逃げ延びた先でもあり、逃げ遅れていた練習艦スペースアークがレジスタンスの拠点となっていた。
クロスボーン・バンガードによる侵攻の際に、カロッゾ・ロナにより運用実験として無人メカバグによる無差別殺戮が行われた。
漫画『機動戦士ガンダム シルエット・フォーミュラ フォーミュラ91の亡霊』ではラフレシアが撃破された直後にクロスボーン・バンガード精鋭部隊死神三銃士に制圧された。その際にウォルフ・ライル少尉が潜入し、サナリィの資料を回収した。
漫画『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』と『機動戦士ガンダムF90FF』では、0116年にサナリィの施設を狙うオールズモビルの襲撃を受けるもマンハンターからの通報を受けたFF隊とF903号機の迎撃によりオールズモビルは撃退された。だがこの騒ぎで何人かの死人が出ており、当時のフロンティア・サイド駐留艦隊副司令であったカムナ准将の妻エレン・タチバナも死亡している。
- フロンティアⅡ
『機動戦士ガンダムF91』で台詞にのみ登場。
クロスボーン・バンガードの侵攻により、フロンティア・サイドの連邦軍駐留艦艇が追い込まれる。
- フロンティアⅢ
『機動戦士ガンダムF91』で台詞にのみ登場。
- フロンティアⅣ
シーブック・アノーやセシリー・フェアチャイルドが住んでいたコロニーだったがクロスボーン・バンガードにより制圧され、コスモ・バビロニアの首都バビロンが置かれる。また鹿や蛇が生息している。
漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST』にも登場し、0169年では地方領主のミリオ・ビリオンが治めており、先祖伝来の蓄積により非常に裕福なコロニーとなっている。
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